フィリピンの首都・マニラはフィリピン随一の都市です。
これまで、フィリピン旅行といえばセブ島のような南国リゾートが注目されがちでした。
しかし、近年ではマニラも整備され、カジノリゾートやショッピングセンターなど、観光地としての重要性を増しています。
当記事では、そんなマニラの観光の安全性や治安状況、おすすめの滞在エリアなどをご紹介します。
Page Contents
マニラについて
ここではマニラはどんな場所なのか、マニラの治安はどうなっているかなどをご紹介します。
マニラってどんな場所?
フィリピンの首都・マニラは、フィリピンで最も発展した都市です。
マニラは正式には、行政区として独立する16の市から構成されており、この16の市を総括して「マニラ首都圏」あるいは、「メトロ・マニラ」と呼びます。
都市名 | 面積 | 人口 | 平均気温 | 行政区 |
マニラ首都圏 (メトロ・マニラ) | 638㎢ | 1186万人 | 1186万人 | 16市 |
マニラの治安
2018年のフィリピン政府が発表した統計によると、フィリピンの年間で起こる強盗事件・殺人事件の件数はおよそ日本の10倍。
これは別の年のデータになりますが、フィリピン全土で起こる殺人事件のうち10%弱がマニラ首都圏で発生していたとのこと。
また、フィリピンの強盗の40%近くがマニラで発生したという情報もあります。
マニラの人口はフィリピン全体の10%程度なので、総じてマニラの治安は悪いと言っても良いでしょう。
おすすめの治安のいい滞在エリア
ここではマニラに滞在する用事があり、なおかつ治安が気になるという方のためにおすすめの治安のいい滞在エリアをご紹介しています。
マカティー
逆に、フィリピンのウォール街とも言われるビジネス街のマカティーは特に治安が良いと言われます。
したがって、ホテルをとったり、長期滞在する予定があるなら、マカティーがおすすめです。
また、フィリピン大学などがあるケソンも高級住宅街として有名なので、滞在におすすめ。
パサイ・パラニャーケ
高級カジノやアジア最大級のショッピングモール「モールオブアジア」があるパサイ地区やパラニャーケ地区は、高級リゾートホテルが多いエリア。
マニラの中でも中心街から外れているため、夜遊び的な危険も少なく、警備も行き届いているので、滞在におすすめです。
BGC(ボニファシオ・グローバルシティ)
BGCはマニラの中でも比較的近年に開発されたエリア。
もともとはフィリピン軍の敷地ですが、新たに商業地として開発。
近年作られただけあり、道路など道が広く、近未来的な建物が多いエリアです。
このエリアはナイトマーケットも有名で、ホテルなどもあるので滞在先としておすすめです。
近づいてはいけない危険エリア
もちろん、どの国にも治安が良くない、旅行者にとって立ち入りを控えた方が良いエリアはあります。
以下は、マニラのいわゆる危険地域となりうるエリアを紹介します。
マニラのスラム街 トンド地区
マニラのスラム街としては、マニラの北西部に位置する、アジア最大のスラム街とも言われるトンド地区が有名です。
トンド地区は旅行本などでも立ち入り禁止エリアとして良く指定されているエリアです。
かつては「スモーキーマウンテン」の名前で世界から悪い意味で注目されたこともあり、最近では「スモーキーマウンテン」というゴミの山は撤去されたそうですが、今でもゴミが多いので不衛生。
このエリアは特に娯楽施設がある訳でもないので、立ち寄ることはないと思いますが、一部ではツアーなどもあるそうです。
マラテ・エルミタ地区
マラテやエルミタ地区は日本で言えば新宿・歌舞伎町のような地区です。
どちらも夜遊びスポットとして人気ですが、犯罪に巻き込まれる可能性が高いということから、最近ではマカティーの歓楽街の方が人気という話も。
ホテルやレストランなどを目的に夜歩いていると強引な客引きや押し売りなどに捕まる可能性があるので、夜間は特に気をつけましょう。
ケソン・レクト駅周辺
大学があり、高級住宅街でもあるケソンですが、レクト駅周辺はあまり治安が良くないと言われています。
レクト通りは露天商が集まった地元民向けの市場のようになっています。
この通りでは偽造証明書や卒業証書を発行する店があり、たびたび問題視されているとのこと。
この辺りは特にスリの被害が多いので、ここだけの話ではありませんが、ぱっと見で旅行者、特に日本人とわかるような服装で出歩かないことをおすすめします。
マニラのおすすめ観光スポット
マニラの魅力の一つは、ホテルやカジノなど観光に特化した施設が多くあること。
国ぐるみの観光施策によって、オカダマニラをはじめとした巨大なカジノリゾート施設が並ぶなど、アジアのラスベガスのような存在になりつつあります。
また、フィリピンの歴史を強く感じさせる観光資源が豊富なのも魅力。
スペインによる統治時代の歴史的な建造物や、中国移民やアメリカ領時代など、複雑な影響を受けた歴史の足跡を感じることができます。
イントラムロス
イントラムロスはスペイン統治時代の歴史的建造物を残すマニラの定番観光スポット。
16世紀にスペイン人が作ったマニラ最古の地区でもあり、マニラ大聖堂、サンチャゴ要塞など多数の文化遺産をもつ地区です。
他にも、中にはフィリピンの有名大学もあり、歴史・文化好きにはぜひ一度訪れてほしいスポットです。
▼歴史的な建造物がたくさんある
ショッピングモール
マニラには大きなショッピングセンターが複数あります。
中でもモールオブアジアはフィリピンの巨大ショッピングセンターチェーン「SM」グループが手がける大型モール。
実に780以上のショップや300のレストランがあるとされ、施設内にはスケートリンクやボーリングなどの娯楽施設もあるので、ショッピング以外でも楽しめます。
ここでは特にフィリピンでしか手に入らないお菓子や食料品を探してみてはいかがでしょう。
▼日本ではお目にかかれないようなグルメも
カジノ
フィリピン・マニラのベイエリアは巨大なカジノリゾートが複数ありますが、中でも巨大カジノ・オカダマニラは注目。
もともとマニラ湾だった広大な敷地を埋め立てた大プロジェクトで、ディズニーシーと同等の面積を誇ります。
施設には屋内ビーチを始め、ナイトクラブ、レストラン、ショッピングエリアなどありとあらゆるものが揃っています。
▼カジノだけじゃない、巨大な複合施設
ナイトマーケット
マニラのナイトマーケットはグルメの屋台が多く、様々なグルメが楽しむことができるのが魅力。
少し雰囲気が怖いというイメージもありますが、最近では新開発地域であるBGCにも夜になるとナイトマーケットが開催され、そちらは治安も良く人気です。
アジアのエキゾチックな夜を過ごしたい方はぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。お土産物の購入にもオススメです。
▼グルメやお土産物ならナイトマーケット!
マニラ治安状況とおすすめ滞在・観光スポットまとめ
マニラといえば「治安が悪い」「怖い」「セブ島の方が良い」というイメージがつきものでしたが、最近では国ぐるみで観光立国を目指し、かなり改善されています。
カジノをはじめ、リゾートホテル、歴史的な観光資源、活気溢れるナイトマーケットなどが多くあるのがマニラ旅行の魅力です。
また、日本では考えられないような価格で一流のホテルに宿泊できるのもマニラならでは。
当記事がマニラ旅行の参考になれば幸いです。
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