英検準一級でTOEICを受けると何点とれる?必要語彙数や出題内容の違いを解説!

 

記事監修者紹介

益岡 想

慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。

英語検定一級TOEIC990点TOEFLiBT 110点超えTOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。

一般的に、英検準一級の人はTOEICで800点とれると言われているよね。しかしTOEIC800点の人が英検準一級をとれるかというと微妙なんだ。

なぜだろう?くわしく教えて!

今回は、2つの試験の違いとそれぞれ試験に合わせた勉強法などを解説するね!

自分がどちらの試験を受けるべきかも分かるよ~!

教科書だと複数読んでステップアップする必要がありますが、講座なら一つで完結できるのが強み。以下では、ingwish編集部おすすめのTOEIC短期講座をまとめました。
この記事の要点
  • 英検準一級はTOEIC800点程度
  • TOEICはビジネスに的を絞った試験内容
  • 英検は様々な職業を想定し、アカデミックな話題も頻出
  • 英検・TOEICに使える本当の英語力を身につける方法

英語力を短期間で劇的に向上させるなら……

【得点換算】英検とTOEICどっちが難しい?

英検とTOEICの得点換算をするとこのようになります。

TOEICのスコア英検
リスニング:490-495
リーディング:455-495
合計:945~990点
一級
リスニング:400-485
リーディング:385-450
合計:785~935点
準一級
リスニング:275-395
リーディング:275-380
合計:550~775点
二級
リスニング:110-270
リーディング:115-270
合計:225~540点
準二級
リスニング:60-105
リーディング:60-110
合計:120~215点
3、4、5級

※比較表は、国際標準規格「CEFR(セファール)」に基づいています。

ingwish man
上の表から、英検準一級はTOEIC換算でおよそ800点のレベルということが分かるね!

益岡 想
しかし実際は、英検準一級の方がTOEIC800点よりも対策が必要と言われています。

したがって上記の換算表は、「英検取得者がTOEIC受験した場合の点数目安」であることに注意。

英検とTOEICの基本的な違い

英検とTOEIC
英検とTOEICの特徴はそれぞれ以下の通りです。

▼英検とTOEICの比較表

実施主体試験開催頻度受験料スコア期限内容必要語彙数
TOEICテスト開発機関EST全国80都市で 年10回5,725円なし主にビジネス8,500語程度
英検日本英語検定協会年3回9,500円なしアカデミックも含む12,500~13,500語

※表は左右にスクロールしてご覧ください

ポイント
  • TOEICで求められる語彙数は英検よりも少ない

ingwish man
英検1級でカバーしている単語数は12,500から13,500単語!!豊富な語彙力が求められるんだね。

ingwish man
英検準一級に相当すると言われるTOEIC800点では8,500語なんだ。概算とはいえ、4,000〜5,000近くの差があるってことだね!

英検とTOEICの出題内容の違いとは?

ポイント
  • TOEICはビジネスに的を絞った試験内容
  • 英検は様々な職業を想定し、アカデミックな話題も頻出するため、より広範囲の英語知識が問われる

TOEICには一般的な語彙が頻出しますが、英検準一級の問題にはより専門的な語彙が使われており、全く知らない単語や熟語が現れたりします。

そのため、英検取得者は比較的TOEICで高得点を狙いやすいと言えます。

と言っても、TOEIC受験前には、TOEICの出題傾向を研究して、TOEICの試験内容に合わせた対策が必要となります。

TOEICの出題内容を押さえて高得点を目指す

TOEICに必要な語彙力、TOEICの問題形式については以下の記事で紹介しています!

英検とTOEICどちらを受けるべき?

英検に向けて勉強をしていれば、英語の4技能を自然とまんべんなく学習することができるのでご安心ください。

そのため、英検経験者の場合、TOEICのテスト形式に慣れてしまえば意外とスコアは伸びます。

ingwish man
TOEICのテスト形式やスコアアップの方法については、ingwish編集部が徹底的に調べて解説した記事があるので、参考にしてみてください!

一方、TOEICのための勉強をしていると、スピーキングやライティングがおざなりになってしまう可能性が高く、英検でいい結果を得ることは難しいです。

ポイント
  • 英検に備えた勉強で英語力を底上げしつつ、必要に応じてTOEICの試験形式に合わせていくのがおすすすめ

英検の勉強をした方がいい人

純粋に英語力を伸ばしたいというのであれば、英検を受験することをおすすめします。

なぜなら、英検は純粋な英語の知識をインプットするだけでは合格できず、英語でのコミュニケーションスキルや、あらゆる広い知識を学ぶことになるからです。

英語でコミュニケーションを取りたい、英語で何かをしたいという方は、英検を受験するのが役に立ちます。

TOEICがおすすめの人

TOEICの対策勉強がおすすめの人は就職や転職を控えている社会人や大学生。

TOEICのスコアの提出を求める大学や会社は多いので、ハイスコア獲得用の勉強をして、英語力は色々時間ができた後にこなす、というのがおすすめです。

就職とTOEICについては「【大学別・学年別】大学生のTOEIC平均点は?何点を目指すべきか解説
」の記事をご一読ください!

英検・TOEICに使える本当の英語力を身につける方法

実は、TOEIC800点以上を獲得したからと言って、本当にビジネスの場で通用する英語力が身に付く訳ではありません。

というのも、TOEICというのは本来、「英語がもともと話せる人のビジネス英語力」を測る目安であるため。

英検はその点で言えばTOEICよりも実践的な英語力が問われます。

しかし、それだけに英検準1級以上は、卓上の勉強だけで獲得するのは難しいと言えます。

アウトプットする環境を手に入れる

英語学習に第1に必要なのが「アウトプットする」環境です。

というのも、結局言語というものは突き詰めると会話の上で習得していく必要があるからです。

例えば、日本語でも私たちが子供の頃新しい言葉を覚えるのは本からではなく会話の上ではありませんでしたか?

ごく自然に会話し、その文脈の上で言葉を覚えていく、というプロセスが言語学習には非常に大切なのです。

短期間集中してトレーニングをする

そして第2に、飛躍的に英語力を伸ばすのなら短期間集中するのがおすすめです。

英語学習というのは高度になるほど大変そうに思えますが、実際はそれと全く逆で、最初のうちが一番大変と言われています。

これは英語学習というか、学習全般に言えることかも知れません。これを高原現象(プラトー)と言います。

【画像出典:https://www.valamis.com/hub/learning-curve】

逆に上達すればするほど、何をすれば自分の英語力が上がるのか解るので、最初の頃ほど勉強は大変ではなくなっていきます。

つまり、短期間集中して英語学習をすることで、早めにその辛い時期を脱出することができ、長い間勉強することができるのです。

英語力アップなら短期集中英会話プログラム

改めて、短期集中英会話プログラムとは「1~3ヶ月の短期間、かなり多めの学習時間を課せられ、アウトプットの場所を提供される」コーチングプログラムです。

これは英語のパーソナルトレーニングと言い換えればわかりやすいかも知れません。

専属のトレーナーが常に成長度合いを見守りながら、厳しく指導してくれるので、自分一人でする以上に短期間で英語の学習をすることができます。

科学的な根拠に基づいた指導が行われ、その効率の良さから最近ではビジネスマンを中心に注目を集めています。

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以下では、オンラインで受講できるおすすめの短期集中プログラムをまとめました。

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まとめ

今回は、英検に対するTOEICのスコアの比較と、それぞれのテストの違いについてもご紹介しました。

本記事の要点は、以下の通りです。

本記事のまとめ
  • 英検準一級の合格者のTOEICスコア平均点は800点である
  • 英検とTOEICでは問題の形式や特徴が異なるのでスコアは参考程度にする
  • 英検とTOEICで英語のスキルを伸ばしたいなら英検受験を想定する

ここまで見てきたように、どちらの試験にも特徴があり、一概にどちらが良いとは言い切れないのが、実際のところです。

このページを参考にして、あなたの目標としているものにはどちらの試験が良いのか考えて受験する試験を決めて、今後の英語学習の計画に活かしましょう。

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益岡 想
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