益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
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【得点換算】英検とTOEICどっちが難しい?
英検とTOEICの得点換算をするとこのようになります。
TOEICのスコア | 英検 |
ー | ー |
リスニング:490-495 リーディング:455-495 fa-arrow-circle-o-right合計:945~990点 | 一級 |
リスニング:400-485 リーディング:385-450 fa-arrow-circle-o-right合計:785~935点 | 準一級 |
リスニング:275-395 リーディング:275-380 fa-arrow-circle-o-right合計:550~775点 | 二級 |
リスニング:110-270 リーディング:115-270 fa-arrow-circle-o-right合計:225~540点 | 準二級 |
リスニング:60-105 リーディング:60-110 fa-arrow-circle-o-right合計:120~215点 | 3、4、5級 |
※比較表は、国際標準規格「CEFR(セファール)」に基づいています。
したがって上記の換算表は、「英検取得者がTOEIC受験した場合の点数目安」であることに注意。
英検とTOEICの基本的な違い
英検とTOEICの特徴はそれぞれ以下の通りです。
▼英検とTOEICの比較表
実施主体 | 試験開催頻度 | 受験料 | スコア期限 | 内容 | 必要語彙数 | |
TOEIC | テスト開発機関EST | 全国80都市で 年10回 | 5,725円 | なし | 主にビジネス | 8,500語程度 |
英検 | 日本英語検定協会 | 年3回 | 9,500円 | なし | アカデミックも含む | 12,500~13,500語 |
※表は左右にスクロールしてご覧ください
- TOEICで求められる語彙数は英検よりも少ない
英検とTOEICの出題内容の違いとは?
- TOEICはビジネスに的を絞った試験内容
- 英検は様々な職業を想定し、アカデミックな話題も頻出するため、より広範囲の英語知識が問われる
TOEICには一般的な語彙が頻出しますが、英検準一級の問題にはより専門的な語彙が使われており、全く知らない単語や熟語が現れたりします。
そのため、英検取得者は比較的TOEICで高得点を狙いやすいと言えます。
と言っても、TOEIC受験前には、TOEICの出題傾向を研究して、TOEICの試験内容に合わせた対策が必要となります。
TOEICの出題内容を押さえて高得点を目指す
英検とTOEICどちらを受けるべき?
英検に向けて勉強をしていれば、英語の4技能を自然とまんべんなく学習することができるのでご安心ください。
そのため、英検経験者の場合、TOEICのテスト形式に慣れてしまえば意外とスコアは伸びます。
一方、TOEICのための勉強をしていると、スピーキングやライティングがおざなりになってしまう可能性が高く、英検でいい結果を得ることは難しいです。
- 英検に備えた勉強で英語力を底上げしつつ、必要に応じてTOEICの試験形式に合わせていくのがおすすすめ
英検の勉強をした方がいい人
純粋に英語力を伸ばしたいというのであれば、英検を受験することをおすすめします。
なぜなら、英検は純粋な英語の知識をインプットするだけでは合格できず、英語でのコミュニケーションスキルや、あらゆる広い知識を学ぶことになるからです。
英語でコミュニケーションを取りたい、英語で何かをしたいという方は、英検を受験するのが役に立ちます。
TOEICがおすすめの人
TOEICの対策勉強がおすすめの人は就職や転職を控えている社会人や大学生。
TOEICのスコアの提出を求める大学や会社は多いので、ハイスコア獲得用の勉強をして、英語力は色々時間ができた後にこなす、というのがおすすめです。
」の記事をご一読ください!
英検・TOEICに使える本当の英語力を身につける方法
実は、TOEIC800点以上を獲得したからと言って、本当にビジネスの場で通用する英語力が身に付く訳ではありません。
というのも、TOEICというのは本来、「英語がもともと話せる人のビジネス英語力」を測る目安であるため。
英検はその点で言えばTOEICよりも実践的な英語力が問われます。
しかし、それだけに英検準1級以上は、卓上の勉強だけで獲得するのは難しいと言えます。
アウトプットする環境を手に入れる
英語学習に第1に必要なのが「アウトプットする」環境です。
というのも、結局言語というものは突き詰めると会話の上で習得していく必要があるからです。
例えば、日本語でも私たちが子供の頃新しい言葉を覚えるのは本からではなく会話の上ではありませんでしたか?
ごく自然に会話し、その文脈の上で言葉を覚えていく、というプロセスが言語学習には非常に大切なのです。
短期間集中してトレーニングをする
そして第2に、飛躍的に英語力を伸ばすのなら短期間集中するのがおすすめです。
英語学習というのは高度になるほど大変そうに思えますが、実際はそれと全く逆で、最初のうちが一番大変と言われています。
これは英語学習というか、学習全般に言えることかも知れません。これを高原現象(プラトー)と言います。
逆に上達すればするほど、何をすれば自分の英語力が上がるのか解るので、最初の頃ほど勉強は大変ではなくなっていきます。
つまり、短期間集中して英語学習をすることで、早めにその辛い時期を脱出することができ、長い間勉強することができるのです。
英語力アップなら短期集中英会話プログラム
改めて、短期集中英会話プログラムとは「1~3ヶ月の短期間、かなり多めの学習時間を課せられ、アウトプットの場所を提供される」コーチングプログラムです。
これは英語のパーソナルトレーニングと言い換えればわかりやすいかも知れません。
専属のトレーナーが常に成長度合いを見守りながら、厳しく指導してくれるので、自分一人でする以上に短期間で英語の学習をすることができます。
科学的な根拠に基づいた指導が行われ、その効率の良さから最近ではビジネスマンを中心に注目を集めています。
一見、仕事で忙しい社会人ほど時間が取れないように思えますが、実はオンラインで受講できるプログラムもあり、普通に英会話に通うよりもずっと時間の都合がつくのが魅力。
以下では、オンラインで受講できるおすすめの短期集中プログラムをまとめました。
ALUGO
「ALUGO」はたった2ヶ月間で英語力UPが叶う、マンツーマンのオンライン英会話レッスン。
スマホ一つで完結し、AI、ネイティブ講師、バイリンガル講師という3つの体制が英語力をサポートします。
一人ひとりのスケジュールに合わせた柔軟な対応が評判で、忙しい方にもおすすめです。
ingwish編集部では、ALUGO英会話を利用して「2ヶ月間でビジネス英会話が身につくのか!?」ということを実際に検証しています!
まとめ
今回は、英検に対するTOEICのスコアの比較と、それぞれのテストの違いについてもご紹介しました。
本記事の要点は、以下の通りです。
- 英検準一級の合格者のTOEICスコア平均点は800点である
- 英検とTOEICでは問題の形式や特徴が異なるのでスコアは参考程度にする
- 英検とTOEICで英語のスキルを伸ばしたいなら英検受験を想定する
ここまで見てきたように、どちらの試験にも特徴があり、一概にどちらが良いとは言い切れないのが、実際のところです。
このページを参考にして、あなたの目標としているものにはどちらの試験が良いのか考えて受験する試験を決めて、今後の英語学習の計画に活かしましょう。
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