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ベトナムの治安は?
ここでは、最新情報をもとにベトナムの治安についてみていきましょう。
外務省によると、ベトナムは治安は比較的良好だそうです。
しかしだからと言って、安全であると言い切ることはできません。
ベトナムの危険情報
比較的安全であるとはいっても、日本国内にいる時のような安心感を持っていてはいけません。
以下ではベトナムの危険情報について、具体的な事例を交えてご紹介します。
最近6ヶ月で報告された危険情報は以下の通りです。
様々な手口によるスリ(ひったくり)
例1 | 客引きのふりをする |
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例2 | 刃物でバッグを切る |
例3 | 夜間の繁華街の路上で近づいてきた女性がいきなり抱きつき、その間に金品をする |
例4 | オートバイが背後から追い抜きざまにバッグをひったくる |
例5 | 「日本の紙幣を見せて欲しい」などと日本語で話し掛ける |
様々な手口によるぼったくり被害
例1 | 空港で本物にまぎれた偽ドライバーや偽タクシー、偽配車アプリが観光客を狙う |
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例2 | 行き先と異なる場所で停車し目的地まで行くための追加料金を要求する |
例3 | お店などで一桁多い金額を請求する |
現金を貸した相手が雲隠れするケース
例1 | 給料前による生活困窮を理由とする |
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例2 | 闘病中の家族への支援を理由とする |
例3 | 交際中の男性からの要求を理由とする |
例4 | 開業への支援を理由とする |
親しくなった人物からの荷物の輸送依頼
例 | 知人から頼まれた荷物の中に違法な薬物が入っており、出入国の過程で発覚。 逮捕されて裁判の結果、麻薬等の密輸の罪で死刑判決を受ける |
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特に客引きを装った手口によるスリ(ひったくり)被害は、再度にわたって発生しています。
発生場所・地域は毎回おなじで、しかも日本人観光客に人気なスポットばかり。
それらを事前に把握し、危険スポットとして注意しましょう。
スリ多発スポット
ここでは、スリ被害にあいやすい場所を具体的にご紹介します。
まずは、日本人観光客を狙った犯罪の多い日本人街周辺です。
日本人街の周辺
日本食レストランの出店が続いている活況あるエリアです。
具体的にはリンラン通り、ファンケビン通り、ダオタン通り、キンマ通りなどです。
観光地や繁華街
特にハノイ市の大聖堂周辺は観光客に人気なスポットだけに、観光客を狙った犯罪が多いので気をつけましょう。
その他の観光地や繁華街も同様に注意が必要です。
その他の混雑箇所
観光地以外でも、新規オープンしたショッピングモール、イベント会場、路線バスなど人が多い場所は常に気をつけましょう。
ベトナムの災害リスクはどれくらい?
ベトナムは主に台風や洪水などの風水害の多い国です。
その他にも、断層がある北部では地震のリスクが、南部の沿岸地域は地震後に津波のリスクがあるなど地域によってリスクが異なります。
自分の行く地域の災害リスクを事前に把握しておきましょう。
参考までに、過去の被害状況は以下の通りです。
死亡・行方不明者 | 負傷者 | 被害額 | |
---|---|---|---|
2012 | 250人 | 400人 | 752億円 |
2013 | 313人 | 1150人 | 1410億円 |
2015 | 154人 | 127人 | 376億円 |
ベトナムの交通事情は?
現地からの情報によると、ベトナムの交通事情は劣悪です。
住民の意識が低く弱者優先、譲り合いといったマナーについては根付いていないのが現状です。
以下では、交通の注意ポイントをご紹介します。
歩行者として注意すること
信号機が設置されている横断歩道をわたる際には、信号が青だからと安心せず、左右を確認して車が突っ込んでこないかよく確認しましょう。
また歩行者が横断歩道をわたりきらないうちに信号が変わってしまうこともあります。
車は遠慮なく走行してくる可能性があるので、信号が切り替わるまでの長さにも注意し、無理なく渡るようにしましょう。
横断歩道以外にも、歩道を歩く際にも注意が必要です。
歩道上をバイクが走行していたり、バイクが駐輪されていて歩行者の妨げとなっている場所もあります。
車に乗る際に注意すること
タクシーなどの車に乗車するときは、後部座席であってもシートベルト着用を心がけましょう。
運転が荒い場合や、道の整備が不十分な箇所を走行する場合、けがをする恐れがあります。
感染症や大気汚染の危険性は?
ベトナムの大気汚染は近年極めて深刻な問題とされています。
場合によっては呼吸器系疾患のおそれもあるので、旅行時にはマスクを所持しましょう。
感染症については、デング熱等に注意する必要があります。
以下では、日本より感染のリスクが高い病気を説明していきます。
虫を介する感染
虫が原因の感染症として、以下のようなものがあります。
- デング熱
- 日本脳炎
- マラリア
デング熱、日本脳炎、マラリアはいずれも蚊に媒介されて感染する病気です。
予防方法としては、肌をなるべく露出しない格好をすること、露出する部分には虫よけスプレーを使用するなどがあります。
食べ物を介する感染
食べ物が原因の感染症として、以下のようなものがあります。
- 食中毒
- 細菌性赤痢
- アメーバ赤痢
- A型肝炎
- 腸チフス
これらの病原菌に汚染された食品をとることで感染します。
生水や加熱の不十分な肉などは危険ですので口にしないようにしましょう。
野菜などであっても、生水で洗っている場合が多いので要注意です。
ヒトを介する感染
他人が原因の感染症として、以下のようなものがあります。
- B型肝炎
- 細菌性赤痢
- アメーバ赤痢
- A型肝炎
- 結核
病気によって、感染したヒトのくしゃみだけでそばのヒトにうつったり、性行為によって感染することがあります。
感染しているという時期には渡航を控え、どうしても行く必要のあるときはマスクをして手の消毒をこまめにするなどが重要です。
その他動物を介する感染
動物が原因の感染症として、以下のようなものがあります。
- 狂犬病
犬にかまれることで感染する病気です。
街中に野良犬などがいたら近づかないようにしましょう。
食中毒などの危険性は?
食品衛生に関しては、高温多湿の環境に加えて、生鮮食品を扱う現場においても衛生管理が徹底されていない現状から、食中毒のリスクが高いです。
水に関しても、工場排水の川へ垂れ流しなどによる水質汚染が深刻な問題です。
水道水は飲水には適さないため、ボトルに入ったミネラルウォーターを利用しましょう。
外食をする場合などには衛生管理のしっかりしたレストランかどうか、見極めることも重要です。
ベトナムの病院事情は?
日本と違う習慣やマナーは?
国も違えば文化も異なります。
最後に、ベトナムの習慣とマナーをご紹介します。
基本マナー
ベトナムでは、女性の喫煙、とくに歩きタバコはあまりよい顔をされませんので控えましょう。
また、初対面で年齢や既婚・未婚など個人的なことを聞かれることがありますが、これはベトナムの言語が目上・目下など相手との関係性で変化するという特徴をもつからです。
宗教上のマナー
仏教、キリスト教その他さまざまな宗教があるので、宗教に対する意見・批判を軽々しく口にすることは控えましょう。
寺院などへ見学に行く際は、その場への失礼にあたりますので肌を露出しすぎない格好で行くようにしましょう。
その他気をつけたいこと
ベトナムは中国などの国と同様、共産党による一党体制にあります。
そのため共産党への批判や政治的な発言などは、公共の場では控えるようにしましょう。
また警察や軍隊、軍事施設などを撮影するのは控えましょう。
まとめ
ベトナム旅行の注意点をまとまめした。
ベトナムは日本人に人気な観光地なので、ぜひ旅行をおすすめします。
楽しい旅行が台無しにならないように、記事で紹介したことはもちろん、その他の情報もご自身で集めてみてくださいね。