益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
低価格で毎日英語に触れることができるオンライン英会話サービスの中でも大手であり老舗のDMM英会話。
最近では結構色々なオンライン英会話が出つつあり、どれもそれぞれの強みがありますが、有名どころのDMM英会話はやはり料金と無料教材の多さで頭ひとつ抜けているかな、という印象です。
ただ、1ヶ月使ってみて、やはり効果を出すにはコツが必要かな、と思いましたので、今回はDMM英会話を有効活用する方法を中心に、得られる効果などを解説していきたいと思います!
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DMM英会話を3ヶ月で得られる効果を解説!
DMM英会話では英会話レベルが設定されていて、それぞれTOEICスコアでの換算が掲載されています。
DMMレベル | TOEICスコア | 目安 |
Beginner | 0-110 | アルファベット、数字、あいさつ、基本的な表現が使える |
Beginner | 120-165 | 身近なものについて質問のやりとりができる |
Beginner | 170-215 | 自分の日常生活や気持ちの説明ができて、買い物など基本的なシチュエーションにも対応できる |
Intermediate | 220-335 | 簡単な日常会話を楽しめる |
Intermediate | 340-530 | 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる |
Intermediate | 535-655 | 日常会話を問題なく楽しめる |
Advanced | 660-775 | 字幕なしでもテレビや映画が分かる |
Advanced | 780-850 | 職場で外国人の同僚とコミュニケーションが取れる |
Proficient | 855-935 | いろいろなボキャブラリーを使ってネイティブとスムーズに会話ができる |
Proficient | 940-990 | 外資系企業で学習中の言語を流暢に使える |
これはあくまで目安ですが、英語を話せるのに必要な学習時間は一説に1000時間必要と言われています。
以下はTOEICの現在スコアから目標スコアを目指す際に必要となる学習時間の目安となる表。
例えばTOEICのスコアで考えると、大学生の平均である550点からハイスコアである950点を獲得するために1050時間が必要とされています。
DMMオンラインを3ヶ月、単純に25分のレッスンを90日続けたと仮定した場合、およそ37時間の学習時間。
実はレッスンだけではほとんど学習時間が増えないんですね。
大前提として、DMM英会話で効果を実感するためにはレッスンだけではなく、自習時間が必要。
事実、プログリットやライザップENGLISHなどのコーチング英会話では、オンラインレッスンとは別に月90時間以上の学習時間を設定しています。
したがって、DMM英会話を3ヶ月間使って効果を出す場合には、レッスン以外に1日3時間の自習時間を想定するのが良いでしょう。
では、以下では英語中級レベル(大学生平均レベル)の方が、1日3時間自習したと仮定して、実際に3ヶ月DMM英会話を使ったときの効果について解説していきます。
1ヶ月目で感じる効果は?
Intermediate
- 簡単な日常会話を楽しめる
- 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる
1ヶ月目が一番きついと言っても過言ではありません。
学習というのは慣れてくるほど効率的に学習できるようになりますし、モチベーションもあるので心理的負担も少なくなります。
逆に、勉強を開始した1ヶ月目は英語学習がまだ習慣ではないため、「かなり努力している」という状態になると思います。
1ヶ月で得られる効果はTOEICのスコアでいうなら50点アップほど。
スピーキングにしても「慣れ」以外の効果を感じにくい段階と言えます。
簡単な日常会話を問題なく楽しめるレベルから、旅行中に問題なくコミュニケーションが取れるレベルくらいになるほどでしょう。
2ヶ月目で感じる効果
Intermediate / Advanced
- 日常会話を問題なく楽しめる
- 字幕なしでもテレビや映画が分かる
2ヶ月目からは英語学習も習慣となって慣れてくる頃。
この頃から微妙に目に見えて効果を実感し始めてくるという人もいるでしょう。
2ヶ月経過でおよそ200時間近い学習時間となり、これはTOEIC換算でスコア100点アップほどの実力向上。
字幕なしでもテレビや映画が分かるようになるくらいの変化は期待できます。
3ヶ月目で感じる効果
Advanced
- 字幕なしでもテレビや映画が分かる
- 職場で外国人の同僚とコミュニケーションが取れる
3ヶ月目では完全に英語学習に慣れ、DMM英会話の様々な無料教材をレッスンで使えるようになります。
特にDMM教材の中でも人気の高い「デイリーニュースアーティクル」など、使っていて楽しい教材に触れられるようになってくるのでモチベーションもかなり高くなっているかもしれません。
3ヶ月達成でおよそ300時間近くの学習時間。TOEICスコア換算で最初よりも150点近くスコアが上がったという人もいるでしょう。
スピーキングでは字幕なしでもテレビがわかるようになってくるくらいなので、かなり効果を実感できるのではないでしょうか。
DMM英会話で得られる効果は?
DMM英会話で得られるいくつかの効果をまとめると、以下の3つの効果にまとめられます。
- 英会話のレッスン習慣がつく
- 英語のスピーキングの場が与えられる
- 膨大な数の教材に触れられる
レッスン習慣・スピーキングの場
毎日レッスンがあることで、英語でのコミュニケーションに慣れていきます。
自習ではなかなかできないスピーキングができるのも大きなポイントです。
講師の質はどうかというと、フィリピン人講師の英語のレベルは考えていたよりずっと高いです。
講師はフレンドリーな人が多くて全体的にはモチベが上がります。
値段の割に講師の質は高いですし、システムも使いやすいです。
1コマ25分ですが、講義の密度は普通に高くて、レッスンはよく考えられていると思います。
膨大な数の教材に触れられる
教材はかなり充実していると思います。
今まで試していたサービスの中には教材を買う必要があるサービスなどもありましたが、DMMは無料の教材が提供されていて、しかもかなり数が多いです。
ブラウザ上で見れますし、中には市販されている教材なんかもあるので、教材だけでちょっとしたお得感はありますね。
DMM英会話をレビュー!
コストパフォーマンス
他のオンライン英会話と比べても価格はかなり安い部類だと思います。
自分が始めた時はキャンペーン中でさらに安かったです。
値段の割に講師の質は高いですし、システムも使いやすいです。
毎日1レッスン | 毎日2レッスン | 毎日3レッスン | |
スタンダード | 5,980円 | 9,980円 | 13,980円 |
ネイティブ | 15,800円 | 31,200円 | 45,100円 |
講師
フィリピン人講師の英語のレベルは考えていたよりずっと高いです。
講師はフレンドリーな人が多くて全体的にはモチベが上がります。
1コマ25分ですが、講義の密度は普通に高くて、レッスンはよく考えられていると思います。
ただ、日本語のサポートがある講師はほとんどいないので、ほとんど英語がわからない、という初心者にはつらいかもしれません。
教材
教材はかなり充実していると思います。
今まで試していたサービスの中には教材を買う必要があるサービスなどもありましたが、DMMは無料の教材が提供されていて、しかもかなり数が多いです。
ブラウザ上で見れますし、中には市販されている教材なんかもあるので、教材だけでちょっとしたお得感はありますね。
DMM英会話の口コミについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
DMM英会話の効果的な使い方とは
ただ、漫然とレッスンを受けるだけではもちろん英語は成長しません。
以下では、DMM英会話でもっとも効果的に英語力を伸ばす使い方について解説します。
ある程度の長期間、継続して勉強をする
英語学習で勘違いされやすいのが、短い期間学習しての成果です。
実は、英語を始め勉強というものは短期間では一見、ほとんど成長しないように見えます。
一般的に私たちが思い浮かべる成長と違い、実際の学習の成長曲線は階段状となっています。
このため、自分では「結構頑張った」と思っても、実力が伸びず、ある時突然成長する、ということが起こります。
効果が出た人、出ない人の差の一つは、この効果が出るところまでやるか、やらないかという部分が大きいと言えます。
毎日レッスン前かレッスン後に継続的に英語を勉強する
よく勘違いしやすいことですが、英語学習ではレッスンではなく、自習でこそ最も能力が向上します。
一般的に、英語学習に必要な学習時間は1000時間以上必要と言われており、この学習時間と言うのは自習時間のことです。
では、レッスンはどんな意味があるのかと言うと、レッスンは、自分の学習の成果の確認、いわば発表です。
例えば楽器でも上達するのは地道な練習で、ライブやセッションという発表を通じて、自分の成果を実感しますよね。
そういう意味で、ただレッスンだけ受けていても上達することはありません。
DMM英会話の効果的な教材活用術
DMM英会話の教材はそれぞれ1~10レベルに分類されます。
このレベルは基本的に初回レッスンを受ける際に講師から評価された自分のレベルに即したものを使います。
とは言え、絶対というわけではなく、希望であれば自分より下のレベルの教材も上のレベルの教材も使用可能です。
- ボキャブラリーで単語を学習
- ボキャブラリーの音声と例文でシャドーイング・リピーティングトレーニング
- 記事を読解
- 記事を音読
- ディスカッションの準備
先ほど自習が大切という話をしましたが、もちろんレッスン前の予習も大切。
上記のような予習をしてレッスンに臨みましょう。
詳しくは以下で解説致します。
自習に使える「ボキャブラリー」
英会話教材はレッスン中に使う他にも、自習の教材としても使用できます。
エクササイズとして用意されているボキャブラリーは、名刺の意味と例文、音声が大量に用意されているので毎日のトレーニングにおすすめです。
具体的には、音声を使ってオーバーラッピング、シャドーイング、リピーティングの練習として使うのがおすすめ。
文中で出てくるキーとなる英単語の意味を勉強でき、しかも1つの単語につき複数の例文付き。
例文には日本語訳と音声がついているので、シャドーイングやリピーティングなどのトレーニングに使うことができます。
慣れてきたら、日本語訳を見て例文をとっさに言えるくらいまで練習できればベスト。
コラム・記事系教材を使った自習と予習
記事系教材は対応するトピックをそれぞれ学習できる英文の教材。
それぞれにレベルが振り分けられているので、自分のレベルの記事を読んで読解のトレーニングができます。
「Intermediate」レベルだと日本語訳もあるので自分の読解力の確認にも。
まず内容を理解するために読解します。この時、あまりにわからないようであればまだレベルが足りていないので一旦下のレベルのものを選びましょう。
初級レベルのものなら日本語訳がついているので、慣れないうちはそちらがおすすめ。
だいたい内容が理解できたら、あとは音読を繰り返しましょう。
音読も正しい発音で行うほうが効果が高いので、英文の読み上げサイトなどを使ってリピーティングするのが大切です。
Discussionの予習
Exercise3、4はDiscussion(議論)ですが、これはメモ帳か何かを使って英作文しておきましょう。
その際、ナンバリング法などの話法を意識して使うのが大切。
まとめ
最近はオンライン英会話の種類も増えてきましたけど、その中にあってDMM英会話は料金の安さ、教材の種類の多さが魅力だと思います。
特に教材の種類はオンライン英会話の中でもトップクラスなのではないでしょうか?
一方で、オンライン英会話でよくあるように、学習のサポートのようなものは一切ないので、自分自身で学習をコントロールする必要があるかな、と思います。
逆に、それさえできれば料金以上の効果を実感できるはず。
オンライン英会話で英語力をつけるきっかけにしたい、という人はぜひ一度お試しください。
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