益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
最近では結構色々なオンライン英会話が出つつあり、どれもそれぞれの強みがありますが、有名どころのDMM英会話はやはり料金と無料教材の多さで頭ひとつ抜けているかな、という印象です。
しかし、実際、
「DMM英会話はどんな教材があるんだろう？」
「教材の活かし方が今ひとつ分からない」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか？
そこで今回はDMM英会話の教材の特徴や、教材を使った自習や予習の方法について解説します！
Page Contents
DMM英会話の教材の特徴
DMM英会話は教材が豊富に揃っている点が特徴で、目的別に大量の教材が無料で利用可能となっています。
英語学習において、自習は予習は非常に重要ですが、DMM英会話の強みはこの大量の教材を利用しての自習のしやすさ。
さらに、DMM英会話の教材は初心者が利用しやすいように設計されているのも特徴。
以下は、DMM英会話の主だった特徴です。
- 教材の種類の多さ
- レベル分けされている
- 自習に使える「ボキャブラリー」
教材の種類の多さ
DMM英会話の最大の特徴は教材の種類の多さ。
ビジネスや日常英会話、旅行というジャンルだけではなく、文法やディスカッションという学習ジャンル、英検やIELTSなど資格試験に対応した幅広い教材が用意されています。
また、オリジナル教材だけではなく、ベストセラーとして人気のある人気の出版教材も多数用意されており、レッスン教材として利用することができるのが魅力です。
| オリジナル教材 | 出版社教材 |
| デイリーニュース 会話 写真描写 健康とライフスタイル 旅行と文化 ビジネス キッズ英語 世界の文学 文法 発音 語彙 テーマ別会話 ディスカッション スピーキングテスト IELTSスピーキング対策 TOEICスピーキングリアル模試 | TOEFL iBTスピーキング 英検対策 公式ケンブリッジIELTSガイド ハッピーハウス「エレメンタリーリーディング・シリーズ」 オックスフォード「Let's Go」 ピアソン「Side by Side」 ベレ出版「実践ビジネス英会話」 ベレ出版「瞬間英作文」 ケンブリッジ大学出版「Grammar In Use」 オックスフォード大学出版「Speak Now」 オックスフォード大学出版「Passport」 |
レベル分けされている
教材はそれぞれ1~10レベルに分類されます。
このレベルは基本的に初回レッスンを受ける際に講師から評価された自分のレベルに即したものを使います。
とはいえ、絶対というわけではなく、希望であれば自分より下のレベルの教材も上のレベルの教材も使用可能です。
DMM教材の選び方は？
DMM英会話では英会話レベルが設定されていて、それぞれTOEICスコアでの換算が掲載されています。
| DMMレベル | TOEICスコア | 目安 |
| Beginner | 0-110 | アルファベット、数字、あいさつ、基本的な表現が使える |
| Beginner | 120-165 | 身近なものについて質問のやりとりができる |
| Beginner | 170-215 | 自分の日常生活や気持ちの説明ができて、買い物など基本的なシチュエーションにも対応できる |
| Intermediate | 220-335 | 簡単な日常会話を楽しめる |
| Intermediate | 340-530 | 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる |
| Intermediate | 535-655 | 日常会話を問題なく楽しめる |
| Advanced | 660-775 | 字幕なしでもテレビや映画が分かる |
| Advanced | 780-850 | 職場で外国人の同僚とコミュニケーションが取れる |
| Proficient | 855-935 | いろいろなボキャブラリーを使ってネイティブとスムーズに会話ができる |
| Proficient | 940-990 | 外資系企業で学習中の言語を流暢に使える |
DMMでは、レッスンを受ける際にどの教材を使うかを事前に選択して、その教材に沿って授業を進めていく形となっています。
特に「英語をほとんど話したことが無く、すぐに会話ができるか不安」な場合は「Begginerレベル」「Intermediateレベル」の教材がおすすめです。
Intermediate
- 簡単な日常会話を楽しめる
- 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる
ビギナーレベルの教材では、英語の簡単なフレーズを一通り学べるほか、オンライン英会話の進み方等も一緒に学ぶことができます。
まずは何かしらを英語で喋れる基礎を整えないと、オンライン英会話の授業が無駄に終わってしまう可能性もあります。
まずはこの教材から始めて、慣れてきたら「インターミディエイト」「アドヴァンスド」等の教材に移行していきましょう。
初心者におすすめのDMM英会話教材３選
DMM英会話にはいくつも教材の種類がありますが、「英会話が初めてで自信がない」という人はまず基礎レッスンを受けることをおすすめします。
以下の基礎レッスンに加えて、会話系やコラム系教材の初級者向けをこなしていくことで基礎を身に付けていくことができるはず。
文法
文法は、文章構成の理解を深める教材です。
正確に話し、書くために必要となる基本的な英文法の理解を基礎から学習することができます。
文章構成から動詞の時制、前置詞など曖昧になっている箇所を徹底的に潰すことで、英語の基礎力を向上させます。
- できれば紙に印刷、できなければ英文をノートに書き起こします
- 主語を◯で囲い、述語をアンダーライン、目的語に向けて矢印、というように可視化して学習。
- 同じ要領で、矢印などを用いて関係代名詞などを理解していきましょう。
文法の説明が英語で行われているので、実はなかなかハード。
本当に初歩、という人は日本人講師とのレッスンで文法を勉強しましょう。
瞬間英作文
英語学習を始めたあと、誰もが直面するのが「言いたい時、言いたいことが出てこない」という悩みではないでしょうか。
簡単な日本語を英文に変換するトレーニングから始まり、英語のパターンを増やしていくことで瞬時に英語に変換する力を鍛えていきます。
- 中学英語から始めることができる
- 基礎力だけでなく応用力も身につく
デイリーニュース
最新ニュースに基づいて毎日新しいレッスンが追加されるDMM英会話人気の教材。
本文である英文と、その英文において重要となるキー単語を事前に学習する「ボキャブラリー」、レッスンで講師と議論するための「Discussion」などで構成されます。
この長文のトレーニングはTOEICのPart7やTOEFLやIELTSの長文読解でも役立つ内容となっています
生の英語に触れることで実践的な英語力を身に付けることが可能です。
ニュースはレベル別やカテゴリー別に絞り込むことができるので、自分のレベルにあった興味のあるニュースを簡単に探すことができます。
デイリーニュースの予習・自習の使い方
- ボキャブラリーで単語を学習
- ボキャブラリーの音声と例文でシャドーイング・リピーティングトレーニング
- 記事を読解
- 記事を音読
- ディスカッションの準備
自習に使える「ボキャブラリー」
まず自習としてやっておきたいのが、 Exercise1「ボキャブラリー」。
エクササイズとして用意されているボキャブラリーは、名刺の意味と例文、音声が大量に用意されているので毎日のトレーニングにおすすめです。
具体的には、音声を使ってオーバーラッピング、シャドーイング、リピーティングの練習として使うのがおすすめ。
文中で出てくるキーとなる英単語の意味を勉強でき、しかも1つの単語につき複数の例文付き。
例文には日本語訳と音声がついているので、シャドーイングやリピーティングなどのトレーニングに使うことができます。
音声がついていることで実践的な英語能力を鍛えることが可能になっていますね
慣れてきたら、日本語訳を見て例文をとっさに言えるくらいまで練習できればベスト。
予習と音読トレーニング
Exercise2は予習と音読トレーニング。
まず内容を理解するために読解します。この時、あまりにわからないようであればまだレベルが足りていないので一旦下のレベルのものを選びましょう。
音読をしながら英語を理解するにはその英文の何段階か上の実力が必要です。
まずは簡単に理解できる英文から始めることをおすすめします。
初級レベルのものなら日本語訳がついているので、慣れないうちはそちらがおすすめ。
だいたい内容が理解できたら、あとは音読を繰り返しましょう。
音読も正しい発音で行うほうが効果が高いので、英文の読み上げサイトなどを使ってリピーティングするのが大切です。
ディスカッション（英作文）
Exercise3、４はDiscussion（議論）ですが、これはメモ帳か何かを使って英作文しておきましょう。
その際、ナンバリング法などの話法を意識して使うのが大切。
オリジナル教材の種類
DMM英会話には主にコラムと会話、文法という3つの種類の教材があります。
文法は先ほど説明しましたので、以下ではコラム系、会話系教材について解説していきます。
コラム系
DMM英会話には、デイリーニュースをはじめコラム系教材が数多く用意されています。
使い方はデイリーニュースと同じです。
それぞれにレベルが振り分けられているので、自分のレベルの記事を読んで読解のトレーニングができます。
「Intermediate」レベルだと日本語訳もあるので自分の読解力の確認にも。
DMM英会話 会話系教材
会話系の教材は、講師とロールプレイで英会話を学ぶトレーニング教材。
スムーズに会話ができるように、コミュニケーションスキルを磨くトレーニングとなります。
- 「役に立つ表現」を予習。
- 「Dialog Practice」を英文音読サイトなどを使いながら音読
- 音読サイトを使って、テキストを見ずにそれぞれのパートを暗唱
- ディスカッションの準備
どちらかというとこれはレッスンの予習として行うイメージ。
まず、レッスンの予習として最低限、「役に立つ表現」を学習。
次に、会話形式になっている「Dialog Practice」を英文音読サイトなどを使いながら音読していきましょう。
レッスンではロールプレイでテキストを見ずにやりとりができるように、暗唱できるように慣ればベストです。
それから、記事系教材と同様にディスカッションの準備を行いましょう。
【目的別】おすすめの教材
DMM英会話の教材の魅力は様々な目的に応じて用意された種類の多さ。
以下では、勉強の目的別におすすめの英会話教材をまとめました。
旅行・文化を学びたい人におすすめの教材
旅行・文化を学びたいなら「旅行と文化」というコラム教材がおすすめ。
会話を通して海外旅行に必要な言語のスキルを学びます。
さらに色々な文化や伝統について知ることができます。
飛行機や空港、ホテルなどでの会話を具体的に学んでいきます。
旅行の英会話は海外旅行に行った際にすぐ活用できる英語ですね。
意外と言い回し等がしっかりとできる人は少ないのでここで学べるのは良いです。
このように実際に海外旅行にいく際に使う表現を学んだり、実際にロールプレイをします。
文学で勉強したい人向け
おすすめは「世界の文学」。
有名な物語を使って、語彙力や読解力を磨く上級者向けのレッスンです。
扱う文学は「不思議な国のアリス」、「ロミオとジュリエット」、「幸福な王子」などがあります。
まずは文学がどんなものかを学習し、そのあと内容についても学習をしていきます。
英語の古典的内容まで学べるとは。
海外の方との会話でウィットの富んだ会話をするためにはこのような知識も必須でしょう。
また楽しく英語を学べるという点においても非常に良いですね。
英語で本文を読み、そのあと内容に関する質問に答えたり内容の要約、ディスカッションをします。
日常英会話力を高めたい人におすすめの教材
日常英会話の話題、表現を身に着けるのにおすすめなのは「健康とライフスタイル」の教材。
日常生活の中で健康に関するシチュエーションに対応するのに必要な言葉と文化的な知識を身に付けます。
具体的には「健康的な食事」、「運動量を増やす」、「ジャンクフード」などについての内容があります。
上記のようなディスカッションや健康に関する表現や単語を学んでいきます。
専門的な英単語でも学習できる環境が無料で整えられているのは正直驚きのほかありません。
英会話力を鍛える
英会話のアウトプット力を特に鍛えたい人におすすめなのが「会話」の教材。
ショッピングや「携帯代の支払い」「仕事中の居眠り」など、日常に根ざしたさまざまなトピックについて話し合うことで、日常表現の幅を広げ、スムーズな英会話力を鍛えるトレーニングとなっています。
ビジネス英語を学びたい人ならビジネス
一般的なビジネスシーンに基づいたシチュエーションをもとに、様々なトピックで話し合うロールプレイ。ビジネスシーンでのスムーズなコミュニケーションを学びます。
教材を効果的に使うためのポイント
教材の種類が多いことは良いですが、一方でどう使って良いのかわからない、という方も多いのでは無いでしょうか？
実は、学習で結果を出すにはいくつかのポイントがあります。
以下では、DMM英会話の教材を使って効果的に学習するためのポイントをまとめました。
ある程度の長期間、継続して勉強をする
英語学習で勘違いされやすいのが、短い期間学習しての成果です。
実は、英語を始め勉強というものは短期間では一見、ほとんど成長しないように見えます。
一般的に私たちが思い浮かべる成長と違い、実際の学習の成長曲線は階段状となっています。
このため、自分では「結構頑張った」と思っても、実力が伸びず、ある時突然成長する、ということが起こります。
効果が出た人、出ない人の差の一つは、この効果が出るところまでやるか、やらないかという部分が大きいと言えます。
毎日レッスン前かレッスン後に継続的に英語を勉強する
よく勘違いしやすいことですが、英語学習ではレッスンではなく、自習でこそ最も能力が向上します。
一般的に、英語学習に必要な学習時間は1000時間以上必要と言われており、この学習時間と言うのは自習時間のことです。
では、レッスンはどんな意味があるのかと言うと、レッスンは、自分の学習の成果の確認、いわば発表です。
例えば楽器でも上達するのは地道な練習で、ライブやセッションという発表を通じて、自分の成果を実感しますよね。
そういう意味で、ただレッスンだけ受けていても上達することはありません。
英語を勉強する目的を考える
ある程度英語が喋れる下地がある場合は、自分が英会話を学ぶ目的を少し掘り下げていきましょう。
例えば「日常英会話を喋れるようになりたい」という場合、どの程度の日常英会話をできるようになりたいのでしょうか？
家族同士やスーパーでの店員との会話など、日常で必要な英語を学びたい場合は「日常英会話」の教材がおすすめです。
しかし「大学での友達同士の会話」や「会社での同僚同士の会話」を想定しているのであれば、「デイリーニュース」など話題性のあるものがおすすめなど、最適な教材が変わってきます。
まずは自分が英語を勉強する目的から逆算して最適そうな教材を選択していきましょう。
受ける英語の教材のレベルをちょっと難しいものにする
自分の英語力の把握と英語を勉強する目的をはっきりさせたら、次にその教材のどのレベルのものを受けるかを把握していきましょう。
例えば、あまりにも簡単な教材を選択してしまった場合、自分の今持っている知識の中から英会話を進めていくこととなり、新たな学びがありません。
少し難しい教材を選択する場合、当たり前ですが、新たな学びや事前学習等が必要になってくるので英語力が向上していきます。
自分のレベル以上の教材を使用することは、抵抗も出てくるかもしれませんが、英語力の向上を考えた場合は必須となります。
まとめ
DMMをはじめ、オンライン英会話は毎回講師が違うので、宿題というものは仕組み的に存在せず、それ故なかなか自習を自発的に行いにくいのがネック。
したがって、レッスンを受ける前にはあらかじめ自分で使う教材を決めて予習を行うことで、レッスンの効果を飛躍的に高めることができます。
オンライン英会話での英語の成長はこの自習にかかっていると言っても過言ではありませんので、一度自習のやり方について真剣に情報を集めてみるのも良いでしょう。
まずは試しに、無料体験レッスンであらかじめ自分で使う教材を選んで、予習をしてからレッスンを受けてみましょう。
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