日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由

 

記事監修者紹介

益岡 想

慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。

英語検定一級TOEIC990点TOEFLiBT 110点超えTOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。

この記事では英会話学習者の方を対象に「日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由」について紹介していきたいと思います。

あれ?自分の英語が全然ネイティブ相手に伝わってない。なんでだろう...。発音に問題があるのかな。」と思っている方に読んで頂きたい内容となっております。

実際に日本人である私自身が同じような悩みを抱え苦しみましたが、伝わらない理由を明確にし適切に練習を積んだおかげで、なんとか伝わるまでの英会話力を身につけました。

英会話教室(ライザップイングリッシュやECCなど)に通ったり、独学で勉強しながら5年かけて英会話をマスターした私が、心血注いで記事を執筆したいと思います。

日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由

日本人 英語 発音

さて、あなたは「日本人が話す英語の発音は下手だ」という言葉を聞いたことがありませんか?

確かに、日本の英語教育では発音を重視しないカリキュラムに基づいているので、英語の発音が期待値以上に伸びないというジレンマはあるでしょう。

しかしながら、実は明確な理由がそこにはあるんですね。

もう少し詳しく説明します。

日本人の英語発音は「カタカナ英語」

日本人 英語 発音

日本人がなぜ英語の発音が下手かというと「カタカナ英語の発音」だからなんですね。

本来英語の発音において、日本語のカタカナと同じような音になることは稀なんです。

にも関わらず、日本人は英語の発音記号を無視して、カタカナを元に英語を発音してしまいます。

元々全然違う音を基準としているので、それはまぁ...。伝わりませんよね。笑

日本人の英語発音をネイティブに伝えるためには、発音記号・コツ・練習方法を覚える必要があります。

日本人が英語の発音をネイティブに伝えるために覚えること

日本人 英語 発音

さて、このトピックでは日本人が英語の発音をネイティブに伝えるために覚えることを紹介します。

英語の発音記号

さて、日本人が英語の発音をネイティブに伝えるためには発音記号を使いこなす必要があります。

そもそも英語の発音記号とは、正しい英語の発音を視覚的に体系化したものです。

例えば、ネイティブの英語を耳で聴いたとします。そこから、自分なりに聴いた通り発音しても、完全にコピーすることはできませんよね?

むしろ、全然異なった発声になってしまい、真似しているはずなのに伝わらないことも多々あるでしょう。

そんなことが起こらないためにあるのが、英語の発音記号です。

ネイティブの英語を耳で聴いた後、発音記号を確認することで、口の形や音の出し方を理論的に解釈することができます。

そうすることで、どんな相手にでも伝わる英語を表現することができるんですね。

さらに、英語の発音記号には「母音」と「子音」があります。

それらを理解することで、英語の発音記号を覚えやすくなるので少し紹介します。

 

英語の発音記号で重要な「母音」とは

日本人 英語 発音

母音とは、簡単に言うとアルファベットで表すことのできる「a・i・u・e・o」5音のことです。

日本語で表記すると「あ・い・う・え・お」になりますが、英語の場合は「あ」だけでも「æ」「ɑ」「ʌ」「ə」の4種類のパターンがあるんですね。

一見難しそうに見えますが、慣れてしまえば簡単。そして使い勝手もかなり良いです。

 

【母音の発音記号】

発音記号発音発声方法単語
æ喉の奥を締め付けるcamp
ʌ強めのアbut
ɚアー舌を浮かせ少し巻くbird
aiアィ-idea
auアゥ-house
i日本語の「イ」fit
i:イー日本語の「イ」を引伸ばすbelieve
u口を尖らせるbook
u:ウー日本語の「ウ」を引伸ばすloose

 

英語の発音記号で重要な「子音」とは

日本人 英語 発音

子音とは、母音(「a・i・u・e・o」)以外の音のことを指します。

一般的には、母音の発音より、子音の発音が難しいと言われています。

「L」と「R」の発音はまさにその典型かもしれません。

筆者自身も母音より子音の発音の方が難しいなと感じたのを覚えております。

 

【子音の発音記号】

発音記号発音発声方法単語
θ前歯と舌をつけるthink
ð前歯と舌をつけ音を出すthat
ʃ空気を伴って「シ」を発音ship
ʒʃの有声音vision
日本語の「チ」church
tʃの有声音gym

日本人が英語の発音をネイティブに伝えるためのコツ

さて、このトピックでは日本人が英語の発音をネイティブに伝えるためのコツを紹介します。

発音をネイティブに伝えるためのコツ1:リエゾンを意識する

あなたはリエゾンという言葉を知っていますか?

英語の音と音とのつながりのことをリエゾンといいます。

例えば、「I live in Oita」を発音してみてください。

カタカナ英語の場合、「アイ・リブ・イン・オーイタ」になりますよね。

しかしながら、ネイティブ英語の場合「アイ・リブ・イノーイタ」のように音と音がつながるんですね。

もっとわかりやすい例で言うと「Thank you」ですね。「サンク・ユー」ではなく「サンキュー」です。

日々あなたが使ってるサンキューも、実はリエゾンなんですね。

▼リエゾン上達のコツが掴める動画

発音をネイティブに伝えるためのコツ2:リダクションを意識する

日本人 英語 発音

リダクションはリエゾンより理解が少し難しいかもしれません。

1つ目の単語の「最後の音」と2つ目の単語の「最初の音」が同じ場合、2つ目の単語の「最初の音」を発音しないのがリダクションです。

例えば、「I want to introduce my profile」を発音してみてください。

カタカナ英語の場合、「アイ・ウォント・トゥ・イントロドュース・マイ・プロフィール」になりますよね。

しかしながら、ネイティブ英語の場合「アイ・ウォントゥ・イントロドュース・マイ・プロフィール」のように音と音がつながります。

これがリダクションです。少し理解が難しいかもしれませんが慣れると簡単です。

▼リダクションの参考動画

発音をネイティブに伝えるためのコツ3:「R」の発音を意識する

日本人 英語 発音

英語の発音において「R」の発音は極めて重要です。

なぜならば、「L」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。

例えば、「rock」(岩)を「L」の発音で発声してしまうと「lock」(鍵をかける)になってしまいます。

それを防ぐためにも「R」の発音をしっかりと意識することが重要です。

▼「L」「R」の違い

発音をネイティブに伝えるためのコツ4:「TH」の発音を意識する

日本人 英語 発音

英語の発音において「TH」の発音も極めて重要です。

なぜならば、「S」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。

例えば、「think」(考える)を「S」の発音で発声してしまうと「sink」(沈む)になってしまいます。

それを防ぐためにも「S」の発音をしっかりと意識することが重要です。

▼Thの発音のコツがわかる動画

発音をネイティブに伝えるためのコツ5:「V」の発音を意識する

日本人 英語 発音

英語の発音において「V」の発音も極めて重要です。

なぜならば、「B」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。

例えば、「vest」((服の)ベスト)を「B」の発音で発声してしまうと「best」(最高)になってしまいます。

それを防ぐためにも「V」の発音をしっかりと意識することが重要です。

▼「B」と「V」の違い

発音をネイティブに伝えるためのコツ6:「F」の発音を意識する

日本人 英語 発音

英語の発音において「F」の発音も極めて重要です。

なぜならば、「H」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。

例えば、「food」(食べ物)を「H」の発音で発声してしまうと「hood」((帽子の)フード)になってしまいます。

それを防ぐためにも「F」の発音をしっかりと意識することが重要です。

▼納得の「F」

発音をネイティブに伝えるためのコツ7:アクセントを意識する

日本人 英語 発音

英語の発音にアクセントを意識することは自分の英語を相手に伝えるためにも極めて重要です。

アクセントをつける時に意識することはたくさんありますが、もっとも重要なのは「相手に何を伝えたいのか」を意識し、その単語をもっとも強く発音することです。

つまり、一番伝えたい部分のアクセントを強めに発音することが、非常に重要なんですね。

アクセントをを実践するだけでも、相手に伝わる感覚が段違いです。

▼アクセントの参考動画

日本人が英語の発音をネイティブに伝えるため練習法

日本人 英語 発音

さて、このトピックでは日本人が英語の発音をネイティブに伝えるため練習法を紹介します。

発音をネイティブに伝えるため練習法1:映画やドラマでリスニング&シャドーイング

英語の発音を上達させるための練習法として、「リスニング&シャドーイング」が非常に重要です。

この記事を読んでいる方の中には、リスニング&シャドーイングという言葉を聞き慣れない人もいるでしょう。

要するに、「ネイティブの英語を聞いて、聞いた通りに話す(つぶやく)」という行為がリスニング&シャドーイングなんですね。

教材としては、海外映画やドラマなどを英語字幕で見るのが良いでしょう。

題材としてはなんでも大丈夫ですが、アクションが多めだったり、ブリティッシュ英語のようなものだと不向きかもしれません。

個人的には、ウォーキングデットがよかったですね。内容も楽しいので、オススメです。

また、名作映画のシナリオブックのような本などもあるので、そういった本で勉強するという手もあります。

恋愛もののような会話が多い作品を選ぶのがおすすめです。

発音をネイティブに伝えるため練習法2:スタディサプリENGLISHの利用

日本人 英語 発音

スタディサプリENGLISHは英語の発音を上達させるための練習法としてかなり良いです。

英語の発音を確認できるのはもちろん、アプリ内で自分の声を録音し発音をチェックすることもできます。

さらに、あなた発音を改善するためのサポートをアプリ内でしてくれる機能も搭載されています。

こんなに便利なアプリは他にありません。スタディサプリENGLISHはかなりオススメですね。

発音をネイティブに伝えるため練習法3:英会話教室の利用

日本人 英語 発音

英語の発音を練習する方法として英会話教室の利用もオススメですね。

生の講師から英語の発音レッスンを受けることができるのはもちろんですが、モチベーターとしての役割も担ってくれます。

当然人間なので、学習のやる気が起こらないこともありますよね。

そんな時に「頑張ろう」と声をかけてくれて、モチベーションを維持させてくれる役割を英会話教室は担ってくれるんですね。

もしあなたがとても忙しい人であるのなら、オンライン英会話でも良いかもしれません。

ダメな「日本人英語」の発音を直す!フォニックスでトレーニング

フォニックスとは、スペルと発音との間にある規則性を見つけ、正しい発音の学習を容易にさせる指導方法。

英語圏の子供達に正しい発音を教えるために開発された指導方法ですが、近年は日本でも広まりつつあります。

単語ごとに日本語の読み仮名を書くというトレーニングは一見、スタイリッシュではありません。

しかし、実際私たちが考えている以上に、私たち日本人の英語の読み方はネイティブと相違があるので、むしろ大人こそ勉強してほしい学習方法です。

日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由のまとめ

日本人 英語 発音

いかがでしたでしょうか。
今回は、日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由について執筆させて頂きました。

最後に日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由を軽くまとめてこの記事を終わらせたいと思います。

 

日本人の英語発音がネイティブに通用しない理由

「カタカナ英語」で発音してしまうから

 

日本人が英語の発音をネイティブに伝えるために覚えること

発音記号

 

日本人が英語の発音をネイティブに伝えるためのコツ

1.リエゾンを意識する

2.リダクションを意識する

3.「R」の発音を意識する

4.「TH」の発音を意識する

5.「V」の発音を意識する

6.「F」の発音を意識する

7.アクセントを意識する

 

英語の発音を上達させるための練習法

1.映画やドラマでリスニング&シャドーイング

2.スタディサプリENGLISHの利用

3.英会話教室の利用

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