益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
また、現TOEICフルスコア獲得者が英会話スクール・オンライン英会話を徹底的にリサーチし、
実際の内容や評判・口コミに関して紹介をしています!
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英語の発音学習の仕組み
発音のおすすめの本を紹介する前に、まずはこの発音を向上させる基礎知識を簡単に解説します。
フォニックス
フォニックスは、英語の正しい発音をカタカナで表記する学習法。
例えば、日本人が苦手なLとRの発音である「right」と「lite」の発音の違い。
これをフォニックスで表現すると、Rの発音は「ゥアイト」という形になるように、聞き取りで一見違いのわからない発音も微妙な違いを可視化することができます。
当記事ではこのフォニックスが学べる書籍も解説します。
お手本の音声を繰り返す練習
最も初歩的なものはリピーティングと言い、これは学校でもよく習った「リピートアフターミー」と言われて音声を繰り返す学習方法。
聞いてその通りに発音しようとするため、リスニング力や発音能力が向上します。
さらに発展的なトレーニングにシャドーイングがあります。これは音声の後をなぞるようにして発音するトレーニング。
ただ、実際にやってみるとかなり難しいことがわかります。
それぞれ難度の違いがあるので、自分の学習段階に合わせて微妙に変えていきましょう。
英語発音の学習におすすめの本
上記の知識を元に英語の発音の本を紹介します。
ただ、こういった英語の学習書でありがちなのが、本が合わなくて学習が続かないということ。
Kindle Unlimitedを利用して英語の勉強をする
そこでオススメしたいのが、様々な参考書が読み放題となるKindle Unlimited。
月額は980円で実際自分も英語の学習に活用していて、上手く使えばかなり「コスパがいいな」と感じています。Kindle Unlimitedについては以下の記事で詳しく紹介しています!
2,000円を超える参考書でも月980円払うだけで好きなだけ使うことが可能。
30日間無料体験期間があるので、始めてみて気に入らなかった場合、退会すればお金もかかりません。
声にだして読む英語発音の本: 1日6分でネイティブ英語
- 初心者向け
- 母音や子音という基礎から
日本人にわかりやすいように舌の位置、唇の形などを簡潔に説明
下の位置や唇の形などや、母音や子音の説明などの基礎的な部分から初心者にわかりやすく解説したトレーニング本。
1日6分、声にだして読み進めていくうちに、楽しく発音を学べる本となっています。
音声ダウンロードあり。詳細を見る
- 「ポイント」と「説明」を読んで口の形や舌の位置を確認し、理解する
- その音を何回か声に出してみる
- CDのネイティブの後に続いて単語の発音を練習する
- 文章をネイティブの後に続けて反復練習する
世界一わかりやすい英語の発音の授業
- スタディサプリENGLISHで有名な関先生の著書
- 英語の発音学習を種類別に細かく理由を含めて解説
本書は英語の発音のルールをひとつずつ解説。
英語の発音を通して、語学を学ぶ楽しさを再発見できる奥深い1冊です。
音声ダウンロードあり。詳細を見る
- 解説を読む
- 実際に解説に従い発音してみる
- 音源を使い、ナレーションに続いて発音する
ゼロから驚くほど話せる! 英会話「音まね」レッスン
- ネイティブの発音をそっくり真似するトレーニング
- 1日5分、2週間のトレーニングで発音を身に着ける
本書は発音を「声真似して」学ぶという発音トレーニングブック。
1日5分を目安に、発音のポイントなどを解説したお題を読みながらネイティブの音声を繰り返していきます。
音声ダウンロード付き。詳細を見る
- 英文とその日本語の意味にざっと目を通す
- テキストを見ずに音声を再生して繰り返し発音する
- テキストを見ながらイントネーションやアクセントを意識しながら音声を再生して繰り返し発音
- リズム、イントネーション、スピードが音声に近くまで繰り返す
発音トレーニングにはオーディオブックもおすすめ
上記では発音の基礎となる発声方法や、発音の仕組みなどを解説する基礎の本を紹介しました。
ただ、実際それらを終えただけで発音が完璧に身に付く訳ではありません。
基礎を身につけた後は、それらを応用しながら自然な英語を身につけていくトレーニングが必要です。
そこでおすすめしたいのがおすすめしたいのがpdf教本付きの「聞き流すだけで英語をマスター」シリーズ。
日本語から英語、という流れで進むため意味も理解でき、細かく区切られているのでトレーニングしやすい設計となっています。
pdf教本には日本語訳・英文が乗っているので、最初のうちは教本を見ながら練習していくのがおすすめ。
オーバーラッピング、シャドーイング、リピーティングに非常に効果的です。
そしてこの「聞き流すだけ」シリーズはオーディオブックサービス「オーディブル」で利用可能。
オーディブルは簡単に説明すると、本の朗読音源を配信しているサービスです。
月額は1,500円で、実は聴き放題サービスというわけではなく、あくまで会員プログラムとなりますが、毎月一冊どんな本でも無料。2冊目からは30%オフの価格で購入できます。
再生速度調整機能や、英語の聞き放題チャンネルなどもあるので、上手く使えばかなり英語力がアップするのではないでしょうか。
最短で発音矯正するならアプリも
色々本を探したり買ったりするのが面倒、という方はアプリを使うのもおすすめ。
スタディサプリENGLISHはリクルートが提供する英会話学習サービス。
シナリオ形式の教材などを題材にして、単語学習から発音、リスニング、読解までオールインワンで学習できる英会話プログラムです。
以下は一部機能を紹介。
ディクテーション
ディクテーションは聞き取った音声をタイピングしていくトレーニング。こちらもリスニング力を問われ、自分が聞き取れていない場所がわかります。
ある程度使用できるキーが限られて表示されるので、ミスタイプが少ない設計になっていました。
こちらも確認という意味が強く、繰り返し行う意義は少ないトレーニングだと思います。
会話文チェック
会話文チェックでは会話劇の英文と日本語訳を見ながら音声を再生できます。
ここで有用なのが「解説」という項目。文中で使われている表現について文法や発音などの解説がされています。
例えば「wanted to」が「ワニダ」のように聞こえる、などのアドバイスはリスニングしていく上でも非常に重要。
クイックレスポンス
クイックレスポンスは実際に会話劇の一部を口に出してレッスンしていくというトレーニング。
実際に表現を使って、色々な日本語を英文にしていく、ということをします。
英文の理解、暗記はもちろん、発音なども必要となっていくので、結構ハード目のトレーニングだと思います。
3つのコース
スマートフォンを始め、パソコンやタブレットなどで手軽に学習でき、シナリオ作成にドラマや有名ゲームを手がける脚本家が参加。
リクルートの専門チームが、日本人が英語学習で挫折するポイントを徹底分析して企画・開発を行っており、需要に合わせた3つのプランを展開しています。
書籍で読みたい人の発音おすすめ本3選
英語耳 発音ができるとリスニングができる
- リスニングができることになる、という明確な目標がある
- 英語発音のルールを丁寧
日本人の発音が点で良くない原因は英語を口に出すというトレーニングの軽視に由来しています。
「英語耳」は基本的な発音の反復練習を繰り返すことで「英語を英語のまま聞いて理解する」能力を向上させる本格的なトレーニング本。
発音の認識能力が向上すると、内容理解に使える時間が増えるため、結果的にリスニング力を向上させることができます。
基本的にはシャドーイングトレーニングと同じ原理です。
シャドーイングとは英語の音声を聞き、同じ音をすぐに発音するとレーニングで、自分の口で発音することにより、発音を認識する能力が鍛えられます。
ただ、実はシャドーイングというのは上級者向けのトレーニング。
英語耳はそんな初心者には難しいシャドーイングを基本的な発音の反復練習を通して素地を作ります。
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK
- 納得感を持って、英語の発音学習を進めることができる
- わかりやすい展開
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOKの優れている点は、フォニックス(英語圏の子供が学ぶ「つづりと音」のルール)に基づいて話が展開されるため、非常にわかりやすいんですね。
発音の教科書と同じように納得感を持って、英語の発音学習を進めることができます。
英会話学習者たるものフォニックスには一度は触れておきたいものです。(余裕があったらカランメソッドなんかも調べて見ると面白いかもしれません。)
この本では「英語耳」で学べなかった「綴りと発音」の関係を学べます。
日本人が英語の発音をネイティブに伝えるためには発音記号を使いこなす必要があります。
英語の発音記号には「母音」と「子音」があります。発音記号が読めるようになることで、新しく出会った単語でも読み方がわかるようになるので、基礎として押さえておきたい知識となります。
母音:アルファベットで表すことのできる「a・i・u・e・o」5音のことです。
子音:母音(「a・i・u・e・o」)以外の音のことを指します。
ニューヨーク発 最強英語発音メソッド
- 発音のプロである大人気講師による発音メソッド
- 日本語と英語の発音の違いを科学的に分析した結果生まれた画期的なメソッド
- 英語に自信はまあまああるけど、ネイティブみたいな発音ができない、という人におすすめ
「ニューヨーク発 最強英語発音メソッド」はニューヨークで活動する日本人のカリスマ講師によるメソッド本。
日本語と英語の発音の違いを科学的に分析した著者が画期的な発音メソッドを解説しています。
「発音の学習は理論がないから苦手」という人にこそ読んでほしい一冊です。
まとめ
日本人の英語発音をネイティブに伝えるためには、意識的に矯正する必要があります。
本は要点がまとまっているので、英会話学習初心者にとっておすすめ。
もちろん、本を読んで終わりではありません。
本をきっかけに英語学習の長い旅の礎にする、そういうつもりで学習しましょう。
TOEICフルスコア獲得者が、徹底的に世の中のTOEIC参考書をリサーチし、その内容を紹介しています。