益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
また、現TOEICフルスコア獲得者が英会話スクール・オンライン英会話を徹底的にリサーチし、
実際の内容や評判・口コミに関して紹介をしています!
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英語の発音がどうしても上達しない理由
英語の発音と日本語の発音の違いを理解することが大切です。
まず、日本語の発音には母音は5つしかありませんが、英語には16もの母音が存在します。
子音の数も日本語では16に対して、英語では25あり、合計して倍近くの差があります。
日本語 | 英語 | |
母音の数 | 5 | 16 |
子音の数 | 16 | 25 |
英語には日本語とは異なるいくつかのルールがあります。規則を知らないまま、発音記号通りに発音しても、ネイティブの発音にはなりません。
逆に言うと、当記事で紹介するいくつかのルールを知ってマスターすることで、発音記号でいちいちチェックしなくても「それっぽい発音」がグッと上手くなるようになります。
ルールを知っておくことで、かっこいいネイティブの発音を繰り返す際も「ああ、ここはリエゾンなんだな」など考えてできるようになるので、ずっと効率的になるはず。
リエゾンを意識する
あなたはリエゾンという言葉を知っていますか?
英語の音と音とのつながりのことをリエゾンといいます。
例えば、「I live in Oita」を発音してみてください。
カタカナ英語の場合、「アイ・リブ・イン・オーイタ」になりますよね。
しかしながら、ネイティブ英語の場合「アイ・リブ・イノーイタ」のように音と音がつながるんですね。
もっとわかりやすい例で言うと「Thank you」ですね。「サンク・ユー」ではなく「サンキュー」です。
日々あなたが使ってるサンキューも、実はリエゾンなんですね。
▼リエゾン上達のコツが掴める動画
リダクションを意識する
リダクションはリエゾンより理解が少し難しいかもしれません。
1つ目の単語の「最後の音」と2つ目の単語の「最初の音」が同じ場合、2つ目の単語の「最初の音」を発音しないのがリダクションです。
例えば、「I want to introduce my profile」を発音してみてください。
カタカナ英語の場合、「アイ・ウォント・トゥ・イントロドュース・マイ・プロフィール」になりますよね。
しかしながら、ネイティブ英語の場合「アイ・ウォントゥ・イントロドュース・マイ・プロフィール」のように音と音がつながります。
これがリダクションです。少し理解が難しいかもしれませんが慣れると簡単です。
▼リダクションの参考動画
日本語にない子音の発音を把握する
日本人が軽視してしまいがちなこととして、英語の子音の発音があります。
英語の子音の数は日本語の子音と比較して数が多く、違いがよく理解できないものなどもあるので、まずは特性を掴むのが大切。
以下では、日本人が苦手とする代表的な子音発音についてまとめました。
』でも解説しているのでぜひご一読ください!
「R」の発音
英語の発音において「R」の発音は極めて重要です。
なぜならば、「L」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。
例えば、「rock」(岩)を「L」の発音で発声してしまうと「lock」(鍵をかける)になってしまいます。
それを防ぐためにも「R」の発音をしっかりと意識することが重要です。
▼「L」「R」の違い
「TH」の発音
英語の発音において「TH」の発音も極めて重要です。
なぜならば、「S」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。
例えば、「think」(考える)を「S」の発音で発声してしまうと「sink」(沈む)になってしまいます。
それを防ぐためにも「S」の発音をしっかりと意識することが重要です。
▼Thの発音のコツがわかる動画
「V」の発音
英語の発音において「V」の発音も極めて重要です。
なぜならば、「B」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。
例えば、「vest」((服の)ベスト)を「B」の発音で発声してしまうと「best」(最高)になってしまいます。
それを防ぐためにも「V」の発音をしっかりと意識することが重要です。
▼「B」と「V」の違い
「F」の発音
英語の発音において「F」の発音も極めて重要です。
なぜならば、「H」の発音と間違えてしまうことで、別の意味になってしまうからです。
例えば、「food」(食べ物)を「H」の発音で発声してしまうと「hood」((帽子の)フード)になってしまいます。
それを防ぐためにも「F」の発音をしっかりと意識することが重要です。
▼納得の「F」
アクセントを意識する
英語の発音にアクセントを意識することは自分の英語を相手に伝えるためにも極めて重要です。
アクセントをつける時に意識することはたくさんありますが、もっとも重要なのは「相手に何を伝えたいのか」を意識し、その単語をもっとも強く発音することです。
つまり、一番伝えたい部分のアクセントを強めに発音することが、非常に重要なんですね。
アクセントを実践するだけでも、相手に伝わる感覚が段違いです。
▼アクセントの参考動画
発音のコツを掴むトレーニング
発音の学習にはトレーニングが重要です。
ただ、やみくもにやるのではなく、「効果がある方法」を選択しないといたずらに時間を使ってしまいます。
「やった気になった」トレーニングはモチベーション低下に繋がるので、漠然と発音トレーニングをするのだけは注意しましょう。
以下では、プロ講師が実践している効果的な発音トレーニングを紹介します。
発音がわかるものを反復する
英語の発音を上達させるコツとして、「発音がわかるものを反復する」というのが非常に重要です。
なぜならば、人間の脳の構造的に、「わかる」だけでは使えるようにはならないからです。
新たな英語の発音をインプットすることも確かに重要です。しかしながら、すでにインプットしているものを反復しないと、使えるようにはなりません。
しっかりと「使える」英語にするためには、発音がすでにわかるものを何度も反復することが大変重要です。
リスニング&シャドーイング
英語の発音を上達させるコツとして、「リスニング&シャドーイング」が非常に重要です。
この記事を読んでいる方の中には、リスニング&シャドーイングという言葉を聞き慣れない人もいるでしょう。
要するに、「ネイティブの英語を聞いて、聞いた通りに話す(つぶやく)」という行為がリスニング&シャドーイングなんですね。
教材としては、海外映画やドラマなどを英語字幕で見るのが良いでしょう。
題材としてはなんでも大丈夫ですが、アクションが多めだったり、ブリティッシュ英語のようなものだと不向きかもしれません。
個人的には、ウォーキングデットがよかったですね。内容も楽しいので、オススメです。
英会話教室を利用する
英語の発音を上達させるコツとして、英会話教室を利用するのもかなり良いです。
なぜかというと、独学で勉強するというのは人間辛いものです。
なので、英会話教室にあえて通うことで、継続的に英語の発音を学習していけるんですね。
実際、筆者自身何度も心が折れそうになりました。そんな時に英会話教室に何度も助けられたんですね。
なので、あえてここでオススメさせて頂きました。
英語の発音のコツが掴める本
書籍を使って勉強することは、体系的に発音を習得するという意味で非常に重要です。
以下では、発音のコツが掴めるおすすめの本を紹介します。
おすすめ英語の発音本1:発音の教科書
発音の教科書――日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる
参考書の特徴
- 初心者向け
- 英語の発音が苦手な人向きに丁寧に解説
- 納得感が得られ、読み物としても面白い
価格 | 1,944円 |
---|---|
著者 | 靜 哲人 |
発売日 | 2019年1月19日 |
タイトル
発音の教科書――日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる
特徴
この書籍は英語の発音のコツを学ぶ上でのバイブルとも言えます。
発音の教科書の良い点としては、音声学・音韻論に基づいた英語発音に基づいて話が展開される点です。
それにより、納得感を持って、英語の発音学習を進めることができるんですね。
おすすめ英語の発音本2:CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK (アスカカルチャー)
- 初心者向け
- 納得感を持って、英語の発音学習を進めることができる
- わかりやすい展開
価格 | 1,620円 |
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著者 | ジュミック今井 |
発売日 | 2005年2月28日 |
タイトル
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK (アスカカルチャー)
特徴
次に、CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOKを紹介させてください。
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOKの優れている点は、フォニックス(英語圏の子供が学ぶ「つづりと音」のルール)に基づいて話が展開されるため、非常にわかりやすいんですね。
発音の教科書と同じように納得感を持って、英語の発音学習を進めることができます。
英会話学習者たるものフォニックスには一度は触れておきたいものです。(余裕があったらカランメソッドなんかも調べて見ると面白いかもしれません。)
おすすめ英語の発音本3:書いて覚えるフォニックス英語発音マスター
CD付き 正しい発音が身につく!書いて覚えるはじめてのフォニックス
- 初心者向け
- カタカナ発音のギャップについて説明
- 英語発音のルールを丁寧に説明
価格 | 1,944円 |
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著者 | 齋藤留美子 |
発売日 | 2017年12月13日 |
タイトル
CD付き 正しい発音が身につく!書いて覚えるはじめてのフォニックス
特徴
英語の発音と表記の間にあるフォニックス上の謎を解説する発音の入門書です。
英語表現にあるルールを一つ一つ解説してくれるため、初歩の段階でつまづいている人にはまさにおすすめ。
カタカナ英語の発音から抜け出せない、どうしてこの発音になるのかわからない、そもそも英語の発音自体がなんだか苦手だ、という人は一度本書を手にとってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、英語の発音が上達するコツについて執筆させて頂きました。
当記事が発音学習の参考になれば幸いです。
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