益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
毎日の英語学習をネイティブ講師が指導・管理する通信英語コーチングプログラム「HiNative Trek」。
毎日の英語学習を指導・管理してくれると言うオンライン英会話とはまた異なる形のサービスとして、今注目されているプログラムの1つですよね。
ただ、まだあまりこの手のサービスが浸透していないこともあり、「実際、効果はあるの?」「どんなメリットがあるの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
当記事ではHiNative Trekのシステムの特徴や、実際に使っている人の口コミを掲載。
HiNative Trekを使うか迷っている人はぜひご一読ください!
Page Contents
HiNative Trekとは?
システム | 英語学習サービス(アプリ、ウェブサイト) |
月額 | 月額16,333円〜 |
コース | ビジネスコース、ITコース |
学習方法 | 平日朝に課題が送られてくる→夕方に添削が返ってくる |
先生 | アメリカ人ネイティブスピーカー(ビジネス経験あり) |
HiNative Trekは平日に毎日1問、英語の課題と担当ネイティブ講師からのフィードバックを提供する英語学習サービスです。
アメリカ西海岸で実際にTech企業に勤めるネイティブ・スピーカーが教材を監修していて、リアルなビジネス英語を学べるのが特徴。
特にITコースのリアルなIT・Web業界事情を取り入れた教材は、他のオンライン英会話にはない、HiNativeTrekの目玉の一つとなっています。
以下では、HiNativeTrekの機能について解説を行っていきます!
課題
HiNative Trekでは1日1問ずつ課題が与えられます。
課題は英作文とその英作文の読み上げた録音の提出。
例えばビジネスコースなら以下のようなビジネスに関した質問がされます。
下記の日本語を英語にしてみましょう。
私たちのサービスは強豪の2倍のMAUがあります。
添削
提出した答案は、1人のネイティブ講師が専属で添削を担当し、受講者の苦手な傾向、発音などを体系的に指摘していきます。
自分の書いた文章や投稿した音声を、先生がひとりひとり添削してくれます。
先生はすべてビジネス経験のあるネイティブスピーカーで、細かい部分まで丁寧に添削。
1人の先生が継続的に担当をするので、苦手分野や傾向などについても教えてくれます。
月ごとの様々なテーマ
とりあつかうテーマが1ヶ月ごとに変化。
それぞれの月で新しいテーマを学習していくので、新鮮な気持ちで楽しく取り組むことができます。
リアルな場面を想定しているので、学んだその日から使える英語力が身につきますね。
曜日ごとに変わる難易度
平日に1日1問ずつ課題が出されますが、その難易度は曜日ごとに異なります。
月曜日が最も易しく、金曜日には1週間の総復習のような問題になります。
休日が明けて月曜日から学習を再開するのに、いきなり難しい問題だとやる気がなくなりますよね。
よって、学習を長期に渡って継続するのによい仕組みになっています。
HiNative Trekの口コミ・評判は?
英語学習が継続できる
「海外のエンジニアと気兼ねなく会話したい」という思いが、継続的な英語学習につながった。
"朝は6:00頃起きてて、そこから9:00までの間にHiNative Trekをやっています。 朝に投稿して、昼に先生から通知が来るのでそれをチェックして、夜にあらためて添削内容をチェックしています。それで、なんでこのシチュエーションでこれがダメなの?という風に、単語の微妙な違いに関する質問を積極的にするようにしています。
自分の抱えている英語に対する「課題感」みたいなものと、毎日の課題で求められる文章のクオリティとちょうどマッチしているので、レベル的にもちょうどいいですね。"
無理なく続けられる
無理なく続けられる
"仕入れてくる情報のほとんどは英語表記になっており、日本語での情報は後回しになっていきます。 そんな中、一次情報を得るために英語は最低限読めなければなと、大学院で研究を始めた頃から感じていました。
日中は忙しいので、家に帰ってからゆっくり時間が取れる夜12時頃に5分〜10分くらいで問題を解いています。たまに飲み会などに行くと、家に帰る時間が遅くなってしまうので、そういった場合は次の日の出勤前に提出しています。英会話ほど時間をかける必要がないので、無理なく続けられてますね。"
アウトプット力が向上する
アウトプット力が向上
"HiNative Trekは自分の領域に近いトピックをベースに出題されるので、自分が将来使えそうな単語もでてくるし、課題内容が頭に入って来やすいところがいいですね。 前から英語記事を読むことでインプットはしていたんですけど、アウトプットになると「あれ、なんていうんだろう」と思う表現がでてくるので、そこを確実に学べるというところも魅力です。"
Twitterの口コミ
今週月曜からHiNative Trekをはじめました。1か月1万円近く、無料体験もないので、入会ハールドルは高いのですが、3日やって、なかなか良いですね。毎日短い英作文とそれの発音を送り、フィードバックが返ってくるのですが、作文ミスも発音の注意も私への細かい指摘なので、100%耳に痛い話で勉強になる
— リバ英語780 (@eigobozu) April 2, 2020
Hinativetrek
ビジネス経験のあるアメリカひとネイティブ講師が、課題を添削してくれて発音までしてくれるサービス。
講師の添削がめちゃくちゃ丁寧すぎる、、、 pic.twitter.com/O0w0nqIsiZ
— げんそー@純ジャパバイリンガル早大生 (@gensoueng) December 31, 2019
HiNative trekがスタートアップ向けにつくられてます🙆https://t.co/jPXoSlWosi
— まじすけ | 海外マーケの人🌈 (@majisukecorp) April 22, 2020
HiNative Trekのレビュー
どの英語レベルの人向け?
結論から言うと、HiNative Trekがおすすめなのは「ある程度英会話ができ、その上さらにビジネス英語を勉強したい人」です。
HiNative Trekの課題はビジネスシーンで実際に必要となるようなやりとりの応答。
日本語でも難しいような専門性の高いやりとりを英語で行う必要があるため、中級以上の英語力は必要となります。
どのくらいの時間が必要?
HiNative Trekでは1日あたりの学習時間は10分程度とされています。
10分と聞くと短すぎる感じもしますが、アウトプットに1日10分頭を使うだけでもかなり効果があります。
もちろん、これはアウトプットのみの目安時間なので、添削を読んで復習したりという時間を考えるともっとかかります。
ただ、基本となるアウトプットトレーニング自体は隙間時間でできるのが強みです。
料金は高い?
HiNative Trekは月額プランで月々19,600円、年額プランで月額16,333円という価格設定。
1日で換算すると約540円〜650円です。
比較対象として挙げられるのは同じネイティブ添削サービス。
HiNative Trek | IDIY | フルーツイングリッシュ | ライティングセンター |
540円 | 166円 | 550円 | 430円 |
もちろん、それぞれの添削サービスで強みにしている部分が違いますので単純に料金だけで比較することはできません。
中でHiNative Trekの強みは本場アメリカでビジネス経験がある講師が添削しているという点を強みとしていますので、目的が初期レベルの英文添削などの場合はコストが高く感じるでしょう。
逆に、目的があっている人なら料金は平均レベルですので、サービスのクオリティを見て決めるのがおすすめです。
HiNative Trekを3ヶ月続けたらどれくらい効果がある?
まず前提として、HiNative Trekはアウトプットトレーニングのため、単独で続けても英語力は向上しません。
これはあくまで目安ですが、英語を話せるのに必要な学習時間は一説に1000時間必要と言われています。
例えばTOEICのスコアで考えると、大学生の平均である550点からハイスコアである950点を獲得するために1050時間が必要とされています。
事実、プログリットやライザップENGLISHなどのコーチング英会話では月90時間以上の学習時間を設定しています。
HiNative Trekを3ヶ月間使って効果を出す場合には、レッスン以外に1日3時間の自習時間を想定するのが良いでしょう。
英会話レベル | TOEICスコア | 目安 |
Beginner | 0-110 | アルファベット、数字、あいさつ、基本的な表現が使える |
Beginner | 120-165 | 身近なものについて質問のやりとりができる |
Beginner | 170-215 | 自分の日常生活や気持ちの説明ができて、買い物など基本的なシチュエーションにも対応できる |
Intermediate | 220-335 | 簡単な日常会話を楽しめる |
Intermediate | 340-530 | 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる |
Intermediate | 535-655 | 日常会話を問題なく楽しめる |
Advanced | 660-775 | 字幕なしでもテレビや映画が分かる |
Advanced | 780-850 | 職場で外国人の同僚とコミュニケーションが取れる |
Proficient | 855-935 | いろいろなボキャブラリーを使ってネイティブとスムーズに会話ができる |
Proficient | 940-990 | 外資系企業で学習中の言語を流暢に使える |
DMM英会話による英会話レベル目安
以下では英語中級レベル(Intermediate)の方が、1日3時間自習して、3ヶ月HiNative Trekを使った場合の効果について解説していきます。
1ヶ月目で感じる効果は?
Intermediate
- 簡単な日常会話を楽しめる
- 旅行中に問題なくコミュニケーションが取れる
1ヶ月目が一番きついと言っても過言ではありません。
学習というのは慣れてくるほど効率的に学習できるようになりますし、モチベーションもあるので心理的負担も少なくなります。
逆に、勉強を開始した1ヶ月目は英語学習がまだ習慣ではないため、「かなり努力している」という状態になると思います。
1ヶ月で得られる効果はTOEICのスコアでいうなら50点アップほど。
HiNative Trekの課題に対してかなり考えてしまう段階なのではないでしょうか。
2ヶ月目で感じる効果
Intermediate / Advanced
- 日常会話を問題なく楽しめる
- 字幕なしでもテレビや映画が分かる
2ヶ月目からは英語学習も習慣となって慣れてくる頃。
この頃から微妙に目に見えて効果を実感し始めてくるという人もいるでしょう。
2ヶ月経過でおよそ200時間近い学習時間となり、これはTOEIC換算でスコア100点アップほどの実力向上。
HiNative Trekを続けていることによって、ビジネス英語の知識も蓄積され、スピーディーに英作文ができるようになってきます。
3ヶ月目で感じる効果
Advanced
- 字幕なしでもテレビや映画が分かる
- 職場で外国人の同僚とコミュニケーションが取れる
3ヶ月達成でおよそ300時間近くの学習時間。TOEICスコア換算なら最初よりも150点近くスコアが上がるほどです。
HiNative Trekでの経験も蓄積され、このくらいになると職場での外国人とのコミュニケーションを取るくらいの効果を期待できます。
HiNative Trekのコース・教材は?
ビジネスコース
- 実践ビジネス英語
- 月ごとに様々なテーマがあるのでビジネスマンに必要な英語表現の網羅性が高い
- リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング全てをカバー
日々の学習で、実践ビジネス英語を確実に身につけることをゴールに教材を作成。
アメリカ在住のビジネスのプロフェッショナル達がこの教材作成に関わるほか、ビジネスシーンで実際に使われている英語をリサーチし、受講者が様々な環境において活用できる英語表現を学べます。
「ビジネス英語を学びたい人」や「すぐに実践できる英語を身に付けたい」という方は「ビジネスコース」がおすすめです。
IT・スタートアップコース
- メールとpush通知で、毎朝課題の到着をお知らせ。
- 先生から個別フィードバック
- IT・Web業界の実践的な英語表現に加え、現地での振る舞い方も学べる
IT企業・スタートアップ人向けに作成された英会話です。
ビジネスコースとは異なり、専門的な用語まで網羅してカリキュラムが作成されています。
HiNative Trekを効果的に使う方法
HiNative Trekで効果が出ている、という人がいる一方で、HiNative Trekは全てを解決するわけではない、という口コミも多く見られます。
特に多く見られるのは、「英語を本当に初めて学習する人には難しい」という意見。
実はHiNative Trekを有効活用するためには、事前に前提となるポイントがあります。
以下では、HiNative Trekを有効活用するためのポイントを2つ解説します。
中学程度の英語知識を身につけておく
Hinative trekは英語の課題を進める通信教育ですが、基礎力が低い状態で受けたとして自分の能力とすることは難しいでしょう。
例えばビジネス英語を勉強したい、という場合でもまずは中学レベルの英語知識を確かにしてから学ぶのとそうしないとでは、習得の効率に大きな差が出るでしょう。
課題以外にも学習する
よく勘違いしやすいことですが、英語学習は自習でこそ最も能力が向上します。
一般的に、英語学習に必要な学習時間は1000時間以上必要と言われており、この学習時間と言うのは自習時間のことです。
Hinative trekの課題をやるための学習ももちろん有効ですが、それとは別に単語帳を読んだり、シャドーイングしたりと自分の基礎力を常に自習で鍛えましょう。
Hinative trekは、自分の学習の成果の確認、いわば発表です。
例えば楽器でも上達するのは地道な練習で、ライブやセッションという発表を通じて、自分の成果を実感しますよね。
そういう意味で、ただ課題をやるのではなく、しっかりと自習を行い、課題を発表の場と考えると効果的に使うことができるはず。
まとめ
無料のお試しはありませんが、逆に「お金を払って学習を頑張る」ということもHiNative Trekを使う上では大切な前提。
1ヶ月1万円で初めてみて、それでも自分が頑張れないようなら辞めた方がいいですし、逆に続けることができると感じたなら初めてみるのがいいでしょう。
おすすめなのが、自分の中でも忙しめの時期に始めること。
忙しい時期でも課題をこなしていけるのなら、1年続けることも難しくありません。
大切なのは、自分の英語学習に対するモチベーションの高さを把握することです。
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