益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
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シンガポール国立大学とは
外国大学への留学を考える場合、その多くはアメリカやイギリスの大学の話になるでしょう。
しかしシンガポール国立大学は今、日本人学生の留学先として注目を集めています。
まずは、毎年秋に発表される権威ある「The 世界大学ランキング」のアジア部門の2019年版を見てみましょう。
このランキングは「教育の質」「国際性」「産業・学業連帯による収入」「研究のレベル」「論文引用度」などを総合して判断されています。
結果は以下の通り。
1位 | 清華大学(中国) |
2位 | シンガポール国立大学(シンガポール) |
3位 | 香港科技大学(香港) |
4位 | 香港大学(香港) |
5位 | 北京大学(中国) |
6位 | 南洋理工大学(シンガポール) |
7位 | 香港中文大学(香港) |
8位 | 東京大学(日本) |
9位 | ソウル大学(韓国) |
10位 | 成均館大学(韓国) |
このランキングでシンガポール国立大学は中国の清華大学に次いで堂々の2位となっています。
同じシンガポールの南洋理工大学も6位に入っています。
シンガポール国立大学は世界ランキングでも32位に入っており、42位の東京大学よりも上の評価となっていました。
シンガポールの教育水準は今アジア、いや世界中から注目を浴びているのです。
シンガポールには近年、世界中から優秀な学生が集まってきています。
シンガポールで勉強するメリット
シンガポール国立大学には以下の学部、大学院があります。
人文社会科学部 | 医学部 |
経営学部 | 音楽学部 |
コンピューター学部 | 公衆衛生学部 |
歯学部 | 理学部 |
設計・環境学部 | 公共政策大学院 |
工学部 | 総合理工学大学院 |
法学部 | 医学大学院 |
シンガポール国立大学の特徴として、何と言っても学生達の学習意欲の高さが挙げられるでしょう。
シンガポール国立大学の成績には相対評価制度が用いられています。
このため、ある点数以上を取ればA評価と決まる訳ではなく、クラスの中で優秀評価を獲得するのはわずか数人。
このためシンガポール国立大学では、学生同士で成績に対する闘争心を持っています。
そして現地シンガポール人の大学生にとっては、この評価がその後の就職や人生に大きな影響を及ぼします。
大学図書館は満席の事が多く、中には床に座って勉強する学生も。
「ここまでやれば充分だ」という評価ではないため、シンガポールの大学生は日夜必死に勉強します。
この環境に身を置いて過ごす大学生活は、日本の大学では得られない充実した時間となるでしょう。
シンガポール国立大学に留学するには?
シンガポール国立大学について見てきました。
シンガポール国立大学は、世界的な知名度はまだ低くても留学先としては検討すべき大学の一つとなってきています。
それでは、そのシンガポール国立大学に留学するためには何が必要なのでしょうか。
シンガポール国立大学留学に必要な条件と手続きの仕方について見てみましょう。
留学に必要な条件
まず、シンガポール国立大学留学の方法は、大きく分けて2種類あります。
それは交換留学と非交換留学です。
交換留学は、自分が現在通っている大学がシンガポール国立大学と交換協定を結んでいれば目指す事ができます。
この場合、選考に受かった者が留学の権利を得られ、ほとんどの場合、シンガポール国立大学の単位は日本の大学の単位に互換されます。
そしてこの場合、日本の大学の学費は払い続けますが、シンガポール国立大学の学費は必要ありません。
非交換留学は自分の大学が交換協定を結んでいない場合、又は交換留学の選考に落ちてしまった場合に選べる方法。
この場合、シンガポール国立大学の学費を払わなければならず、またほとんどの場合シンガポール国立大学で得た単位は日本の大学の単位に互換されません。
手続き・書類について
次にシンガポール国立大学留学に際しての手続きや書類について説明します。
交換留学の場合は自分の大学の留学担当部署を通して行います。
担当部署に詳細を問い合わせてみて下さい。
非交換留学の場合も、まずは自分の大学の留学担当部署に問い合わせてみて下さい。
個人で出願を行う場合はまずはオンラインの出願届けを送付します。
そして後にその書類の原本を郵送します。
因みに2018年の願書提出の期限は以下の通りでした。
セメスター | オンライン出願期限 | 郵送期限 |
セメスター1(8月~12月) | 3月21日~4月15日 | 5月1日 |
セメスター2(1月~5月) | 9月1日~10月1日 | 10月15日 |
シンガポール国立大学留学にかかる費用
ここまで、シンガポール国立大学への留学の魅力について説明しました。
それでは、シンガポール国立大学への留学費用は具体的にいくらかかるのでしょうか。
短期留学の場合
シンガポール国立大学に留学する場合、上記のように交換留学と非交換留学の2種類があります。
そして交換留学の場合はシンガポール国立大学の学費はなく、日本の大学の学費を払うだけです。
したがって、ここではシンガポール国立大学への非交換留学の費用について説明します。
渡航費・滞在費・生活費の目安は以下の通りと言えるでしょう。
渡航費(往復) | 3~10万円 |
滞在費(1ヶ月) | 4~12万円 |
生活費(1ヶ月) | 2~10万円 |
シンガポール国立大学の学部別の1単位の学費は以下の通りです。
人文社会科学部 | 約24万円 |
経営学部 | 約26万円 |
コンピューター学部 | 約30万円 |
設計・環境学部 | 約30万円 |
工学部 | 約30万円 |
法学部 | 約30万円 |
医学部 | 約30万円 |
音楽学部 | 約90万円 |
公衆衛生学部 | 約121万円 |
理学部 | 約30万円 |
公衆衛生学部の単位は卒業単位となっています。
学費は学部や受講する単位の数などによって変化。
この他の費用として入学金と教材費がかかります。
長期留学の場合
今度は1年もしくはそれ以上の長期留学の場合を見てみましょう。
シンガポール国立大学の各学部の1年間の授業料は以下のようになっています。
人文社会科学部 | 約238万円 |
経営学部 | 約257万円 |
コンピューター学部 | 約304万円 |
歯学部 | 約1,210万円 |
設計・環境学部(建築) | 約311万円 |
設計・環境学部(建物/不動産) | 約238万円 |
工学部 | 約304万円 |
法学部 | 約305万円 |
医学部(看護) | 約297万円 |
医学部(看護以外) | 約1,211万円 |
音楽学部 | 約901万円 |
理学部(薬剤) | 約303万円 |
理学部(薬剤以外) | 約304万円 |
渡航費、1年間の滞在費や生活費の目安は以下の通りです。
渡航費(往復) | 3~10万円 |
滞在費(1年) | 48~144万円 |
生活費(1年) | 24~120万円 |
この他の費用として入学金と教材費がかかります。
複数年単位の場合はこの金額を目安に計算できるでしょう。
まとめ
この記事ではシンガポール国立大学への留学について取り上げてきました。
シンガポール国立大学への留学は交換留学と非交換留学の2種類があります。
特に非交換留学の場合は上記のような費用がかかりますが、将来にも影響する事です。
チャンスのある人は考えてみても良いでしょう。
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