益岡 想 慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。 英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
TOEICフルスコア獲得者が、徹底的に世の中のTOEIC参考書をリサーチし、その内容を紹介しています。
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TOEICリーディングセクションの構成
TOEICのリーディングセクションは、パート5以降の部分を指し、3つのパートがあります。
パート5は、いわゆる「短文穴埋め」と呼ばれる形式です。
「短文穴埋め」は、大学受験などでもよくある、英文中の空欄に当てはまる単語を選択肢から選ぶもののことを指します。
対して、パート6は「長文穴埋め」と呼ばれる形式です。
「長文穴埋め」では、中・長文が与えられ、空欄に当てはまる語句や文を選ぶこととなります。
最後のパート7は「長文読解」です。
「長文問題」は、各大問ごとに1〜3つの長文を読み、それらの文章に対して2〜5つの設問を解く、という形式となっています。
パート5「短文穴埋め」はパッと答えを
「短文穴埋め」はリーディングの3つのパートで最も素早く解くことができるパートです。
というのも、文法的な正しさや単語の意味を問われる問題がほとんどなので、知識ですぐに解けるからです。
パート6「長文穴埋め」は優先順位を意識
「長文穴埋め」は、長文の中の空欄箇所を補充するタイプの設問形式ですが、解き方にコツがあります。
もちろん、「長文穴埋め」は単なる穴埋め問題なので、文章全体を読み通せば容易に回答することができます。
ですが、それでは時間がかかってしまい、パート7の「長文読解」で時間が足りなくなってしまうことも……。
そのような事態を避けるために、パート6では読む部分の優先順位を考えて、効率的に解いていきましょう。
まず、穴埋め箇所付近に回答の根拠があることも多いので、最初は空欄の前後を見て、それで答えが選べるものは選んでしまいましょう。
それでも解けない場合だけ文章全体を読むという方針を採れば、回答効率が上がります。
パート7「長文読解」は“解き慣れ力”が鍵
パート7は「長文読解」で、一番対策に時間がかかると言われているパートです。
まず、長文を読んで設問を読むという形式であることから、長文の読み慣れが大きなアドバンテージになることは言うまでもありません。
TOEICのリーディングセクションは時間の制約が厳しく、とにかく効率的に解くことが求められます。
TOEIC初心者が取り組むべき勉強法
TOEICを初めて受ける、あるいはTOEICスコアがふるわないという初心者の方は、どのようにリーディングを対策すればよいのでしょうか。
問題を解く上での常識を知っておく
TOEIC初心者の方は、まず問題を解く上で大前提となる知識を知っておくことが大切です。
例えば、各パートが下記のような構成になっていることは最低限把握しておくべきです。
- パート5 「短文穴埋め」が30問
- パート6 「長文穴埋め」が16問(4長文×各4設問)
- パート7 「長文読解」は、1つの文章を読む問題が計29設問、複数の文章を読む問題が計25設問
公式問題集を用いて一度通しで解く
上述の内容にも通じるのですが、時間配分や各パートの設問がどのような感じかを知るためには、一度通して解いてみることが大切です。
そのためには、「TOEICテスト 公式問題集」が一番確実です。
「TOEICテスト 公式問題集」は、TOEICを運営している機関が発行している問題集で、本番と同じ形式のテスト問題が収録されています。
TOEICの問題を作っている機関が出している本番形式の模擬問題なので、問題の質は本番と同様です。
短期間で対策しやすい英文法を完璧に
TOEICのリーディングセクションの中でも、パート5の「短文穴埋め」は比較的短期間で対策がしやすいパートです。
パート5で出題される設問は、主に下記に分類されます。
- 文法的に正しいものを選ぶ問題
- 意味が通るような語句を選ぶ問題
そのうち、後者は単語力がある程度必要となってくるため、語彙を増やしていく必要がありますが、前者の文法系は短期的に対策可能です。
文法系の問題は、その空欄に補充できる品詞を選んだり、動詞の正しい時制や活用を選んだりといった設問が主。
英単語学習はすきま時間を有効活用
英単語の対策は、ある程度はやはり必要となってきますが、突き詰めるとキリがありません。
また、語彙は一朝一夕で身につけられるものではありませんので、とにかく継続力が大切になってきます。
ですので、単語帳を用いた単語学習は無理がないペースで取り組んでいくことが大切です。
TOEICのリーディングで300点越えを目指すなら
TOEICのスコア全体で700点前後を目指す場合、リーディングでは300点が目標だと言われています。
TOEICはリスニングとリーディングが半分ずつの配分ですが、目標点が350点ではないのは、一般にリスニングの方が取りやすいからです。
リーディングで半分の正答率でも300点が狙える
まず前提として、満点495点中300点を狙わなくてはいけないからといって、必ずしも6割を目指す必要はありません。
というのも、TOEICは、何割の正答率でどのぐらいのスコアとなるかについて毎回ばらつきがあるテストだからです。
詳細な採点方法は公開されていませんが、難易度や母集団の出来によって点数が左右されると言われています。
文法問題を確実に!
リーディングで300以上のスコアを目指す場合、まず対策しやすいところを完ぺきにしてしまうことが大切です。
パート5の文法問題はまさにその確実に取るべき問題群。
パート5に出題される文法関連の問題は、出題頻度順に下記に分類されます。
- 文法的に適切な品詞を入れる問題
- 文章上、適切な活用をしている動詞を選ぶ問題
- 適切な前置詞・接続詞を選ぶ問題
- 正しい代名詞を選ぶ問題
- 呼応表現を補充する問題
最後まで解ききるための時間配分を
TOEICのリーディングは何より時間勝負。
ですので、時間に間に合わせることが大切になってきます。
長文演習の中で単語学習を
働きながらTOEICスコアの向上を目指している方などは、勉強時間を思うように取れないということがネックになりがちです。
ですので、限られた時間を有効活用した勉強が重要となってきます。
そのために是非行ってほしい勉強法の一つとして、単語学習の効率化があります。
具体的には、長文問題を演習しながら、問題を解いた中で類推すらできなかった単語を覚えるようにしてください。
文中で意味を類推して読み飛ばせる単語は、その後も覚えずとも意味が取れることがほとんど。
TOEICのリーディングで400点以上を目指す方へ
TOEIC全体のスコアで800点以上を目指す場合、リーディングは400点以上を目指すことが好ましいとされています。
TOEICのリーディングスコア400となると、パート5や6の穴埋め問題はほぼ完答できて当たり前。
その上で、回答のスピードを磨くということが重要になってきます。
問題を見て反射的に回答を選べるというスピード感がアドバンテージになります。
センター現代文を受けた方などは、設問と選択肢から文中の関係ありそうな箇所のみを拾って読む解き方に馴染みがあるでしょう。
そのように、選択肢を読んだ後、頭の中で緩急をつけながら長文の重要箇所だけ拾う解き方がやはり一番速いです。
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まとめ
確かにTOEICのリーディングにはすぐに取り組めるコツやテクニックもあります。
ですが、一定以上のスコアを獲得しようとなると、やはり演習量を積んで解き慣れしなくては頭打ちになってしまう部分もあります。
初心者の方はまずは簡単に対策できる部分から入り、より高いスコアを目指す際には腰をすえて取り組んでみましょう。
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