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セブ島の治安情報
2018年のフィリピン政府が発表した統計によると、フィリピンの年間で起こる強盗事件・殺人事件の件数はおよそ日本の10倍。
メトロ・セブ都市圏はフィリピンでもマニラ首都圏に次ぐ第2位の都市圏なので、治安について安心はできないというのが実情です。
よく、「セブ島の治安は良い」と言われますが、スリや強請り、ひったくりなどの軽犯罪はよく起きます。
また、ダウンタウンなどは夜治安が悪く、いずれにせよ日本と同じ感覚で夜出歩いていたらトラブルに巻き込まれる可能性が高いのが実情。
セブ島の治安と危険スポット
セブの中心エリアであるセブシティは繁華街であり、人口も多いエリア。
活気溢れるエリアですが、マニラ同様にあまり治安は良くありません。
特にストリートチルドレンに囲まれたり、iPhoneをスられたりという話はよく聞きます。
また、バーやクラブが多く、そういった場所でのトラブルに巻き込まれたという話も聞きます。
コロンストリート
コロンストリートはセブシティのダウンタウンにある歴史的な通り。フィリピンで最も古い通りとも言われています。
現在では娯楽施設、商業施設、オフィスやシネコンなどが立ち並ぶエリアとなっており、セブシティで都会的な遊びをする場合は訪れることが多いのではないでしょうか。
ただし、特にカルボンマーケット周辺では客引きをはじめ、ストリートチルドレンなどがたむろしていることがあり、あまり治安がないので昼のうちに帰るのをお勧めします。
パシル
セブシティのパシル地区は食材の市場として地元民が利用するエリア。
安く食材が手に入る場所として人気が高く、ローカルの雰囲気を楽しめるのですが、夜は特に危険なエリアと言われています。
ドラッグの温床となっており、地元の人でも夜は行きません。
タクシーでも拒否される場所であり、逆に夜訪れるのは難しい場所。
訪れた場合は夜になる前に帰りましょう。
昼も安全とは言えないセブトップクラスの危険エリアです。
マクタン島の治安
マクタン島はのどかなリゾート地で、セブシティに比べて格段に治安が良いです。
観光地特有の客引きなどはいますが、気をつけて行動していれば極めて安全でしょう。
とはいえ、夜中に歩くのはあまりおすすめしませんし、スリの被害などの話も聞きますが、それでもセブシティよりもずっと治安が良いと言えそうです。
逆に都会的な遊び場所はないので、クラブやバーで遊びたいという人はマニラやセブシティがおすすめ。家族ずれには安心のエリアです。
セブ島で注意する場所
セブ島でも犯罪が起こりやすい場所とそうでもない場所があります。
以下では、セブ島で訪れる際は注意したい場所について解説します。
ショッピングモール
ショッピングモールには旅行者を狙ったスリがよく現れます。また、ショッピングモールで多いのが旅行者を対象にした詐欺師。
詐欺にもバリエーションがあり、家に招待してのトランプ詐欺から押し売りなど様々なパターンがあるので、声をかけてくる人には注意しましょう。
特にフレンドリーな様子で日本語で話しかけてくる人は要注意。
よく狙われやすいのがエスカレーターやエレベーターなどの狭い空間。「あれ、ちょっと近いな」と思ったらスリに来ている可能性が高いので、注意が必要。
レストラン
レストランでは置き引きに注意しましょう。
特に友人と話をしているときにちょっとした隙を見計らって荷物をピックしていく手慣れた置き引き犯に注意。
荷物は通路側に出さない、お手洗いの際は他の人が席にいるからと安心せず、知人の方に荷物を渡すか、トイレに持っていくくらいのことをしましょう。
セブ島で気をつけること
ついつい開放的な気分になってしまうセブのバカンス。でも、日本では当たり前の行動が犯罪に巻き込まれる可能性を作ってしまう可能性があります。
郷に入っては郷に従えという言葉もありますし、日本の流儀を一度忘れ、セブで注意すべき行動を学んだ上で観光を楽しみましょう。
以下では、セブ島で気をつけたい行動について解説します。
携帯電話・財布は街中で出さない
携帯電話やお財布を出していると狙われる原因になるので、公共の場で出さないようにしましょう。
旅行中なのでついついスマホで撮影したい気持ちになりますが、スマホは一台数万円する高級品。特にiPhoneは高価で人気が高いので盗まれがちです。
ちなみに、盗まれた携帯電話がダウンタウンで販売されているという話も。
知らない人からもらったものを口に入れない
当たり前のようでいて、実は結構起こります。
旅行の開放的気分の時にバーで意気投合したした人に気を許して、睡眠薬を盛られたという話はよく聞きます。
睡眠薬で爆睡しているうちに身ぐるみを剥がされるなどの被害もありますので、仲良くなっても注意は必要。
声をかけられても立ち止まらない
声をかけられて立ち止まると「この人は話を聞いてくれるんだ。ちょろい」と思われてターゲットになります。
話に付き合ってるうちに強引に客引きされたり、詐欺にあったりという可能性があるので、街中で声をかけられても立ち止まってはいけません。無視しましょう。
また、ストリートチルドレンなどに呼び止められて、ストリートチルドレン数人に取り囲まれ、財布やスマートフォンをスられたという話も聞きます。
「人を無視するのは失礼」とつい思いがちですが、セブでは思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるので、徹底した姿勢を貫きましょう。
セブの街中に立ち止まって聞かなければいけない話などありません。
恥をかかせない
以前、フィリピン駐在の日本人の教師が、生徒を大勢の前で注意し、それが原因で報復で殺害されたというニュースがありました。
フィリピン人は南国特有のおおらかな人種に見えますが、「恥」をかかされると思うと大変傷つくという精神性をもっています。
例えば軽犯罪に巻き込まれて、それを注意できる立場にいたとしても、むやみに逆恨みを買わないように注意した行動が大切です。
まとめ
セブ島はフィリピンで一番の観光都市。それだけに旅行者を狙う犯罪者の数は少なくありません。
実際は、フィリピンの人が悪人という訳ではなく、「旅行者からお金をせしめてやろう」という軽い気持ちでスリを行っているので、気をつけてさえいれば犯罪に巻き込まれる確率はグッと抑えることができます。
また、気をつけたいのは、フィリピンは「恥」を非常に気にする文化であるということ。
財布などをスられたり、ぼったくりにあったりする分には良いですが、「恥」をかかされたと思われると大変な報復をされる可能性があるので、とにかく何かあっても表立って糾弾するよりは穏健にことを済ませるようにしましょう。