益岡 想 慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。 英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
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IELTSのリーディングとは?
IELTSのリーディングは、制限時間が1時間で全40問が出題されます。長文3つを読み取り、各長文につき13問・14問となります。
1つの長文につき、700から900程度の単語数です。長文は雑誌、書籍、新聞などから抜粋した文章となり、様々な分野から出題されます。
文章によっては図やイラストがのっている場合もあります。
問題の種類は、「選択問題」・「正誤問題」・「穴埋め問題」・「要約問題」などの複数の種類あり、それぞれ解答する形です。
中でもマッチング問題はIELTS独特の出題なので確認しておいた方が良いでしょう。
選択問題
選択問題は長文を読解し、その長文に関する設問を選択式で回答する出題。
いくつかパターンがあり、以下はサンプルですが、本文の内容に一致するものを分類する問題、問題文について正しい説明をしているものを選ぶもの、問題文について正しい解釈をしているサマリーを選ぶものなど。
要点をかいつまんで素早く読み込む能力が必要です。
正誤問題
問題文を読んで、それについて正しい説明をしているものの正誤を選ぶ問題。
以下はサンプル問題ですが、正誤だけではなく、「NOT GIVEN(そんな説明はない)」みたいな回答も用意されているので注意。
穴埋め問題
不足している語句を補う出題。要約や図、質問などがあり、難易度は低めに設定されているかと思いきや、選択問題と違って答えを書く必要があることに注意。
以下はサンプル問題からの抜粋ですが、要約を埋めるもの、本文の説明をしている文の穴を補うものなど。
IELTSリーディング問題対策法
IELTSのリーディング問題は 新聞や雑誌、広告などから抜粋された長文を読み取る形となります。
他の英語の試験とは異なり、IELTSでは実際に使われている文章が抜粋されるため、難易度は高いといえます。
大切なのは試験対策ではなく英語のリーディング力をあげるということ。
リーディング力を上げるトレーニングとして代表的なものは「単語」「多読」「音読」です。
単語力
IELTSのリーディング対策として真っ先に行うべきことは語彙力をつけることです。
単語の意味がわからなければ、長文は理解できません。
後から紹介するIELTS対策向けの単語帳などを活用して、まずは多くの単語を覚えましょう。単語を覚えるコツは「反復」です。
何度も繰り返し単語帳を読み込み、単語を覚えてください。ちょっとした空き時間に単語を復習することで、記憶に定着していきます。
また、ただ見て覚えるのではなく、五感を使って覚えるとさらに記憶に残ります。
単語を発音してみたり、単語を書いたりすることで、五感を刺激しながら語彙力をつけましょう。
- 1日に可能な限りの単語を暗記(例100単語、単語帳20ページなど)
- 1日目に決めた範囲を決められた日数暗記するまで反復(例:3日で100単語,4日で20ページなど)
- 覚えられていない単語をさらに繰り返し学習
おすすめ参考書 速読英単語 必修編
シャドーイングトレーニングにもおすすめの基礎英単語。
音読
一見音読はリーディングやスピーキングの練習だと考えがちですが、実は最も効果があるのはリーディングとリスニング。
一般的に、私たちが黙読しながら英文を読むとき、私たちは日本語に翻訳して理解しようとします。
しかし、音読しながらだと同時進行で翻訳ができません。
したがって、英文のまま英文を理解する必要があるため、「意味理解」の能力が向上するのです。
おすすめの参考書 音読パッケージ
音読の定番参考書。
中学レベルの内容で、音読からリスニング、シャドーイングなどの学習を全てカバー。入門書におすすめの一冊。
多読
多読とは、文字通り「多くの文章を読むこと」です。
多くの文章を読むことで、リーディングのスピードや読解力が向上します。
先ほど説明した語彙力アップにも効果的です。とはいえ、いきなり難しい英語の文章を読もうとすると、挫折してしまう可能性が高いです。
英語の読み物を選ぶ基準として、「7割理解できる」ものを選ぶことをおすすめします。
全ての表現や単語を理解する必要はありません。多読では、文章の概要をある程度理解できれば十分です。
ある程度理解できる英文を読みこみ、段階的に英文の難易度を上げることで、多読を継続しやすいでしょう。
IELTSリーディング問題の解くコツ
IELTSリーディング対策法は理解できたでしょう。リーディング対策ができたら、次はリーディング問題を解くコツです。
それでは、IELTSリーディング問題を解くコツを紹介します。
一つの長文は20分以内
冒頭でも説明しましたが、IELTSのリーディング問題は、1時間で3つの長文に対する質問を解答します。
つまり、1つの長文につき20分以内に解答する必要があります。
とはいえ、20分以内に問題が解き終わらない場合もあるでしょう。
その際は次の長文に進んでください。わからない問題に時間をかけるよりも解ける問題を落とさないことが重要です。
問題集を繰り返し解き、一つの長文を20分以内に解答できる感覚を身につけてください。
すでに説明した多読や精読を行うことで、解答スピードが上がるでしょう。
問題を先読み
本文を読み始める前に、問題を「先読み」しましょう。問題を先に知ることで、リーディングで注目すべき文脈や重要ワードがわかります。
長文を全部読むには多くの時間を要しますが、先に問題の先読みにより、無駄な時間を省くことが可能です。
例えば、「Who〜?」だったら人、「When〜?」だったら時制に注目して読めばいいのだと判断できます。
問題を先読みして、効率よく問題を解く練習をしてください。
間違えは横線で
IELTSの場合、横線での訂正が認められています。間違えを消しゴムで消すよりも横線を引いた方が時間短縮になります。
間違えは横線で訂正するクセを身につけておきましょう。
IETLSリーディング対策におすすめな参考書
ここでは、IELTSリーディング対策におすすめな参考書を紹介します。参考書を活用して、IELTSのスコアアップを目指しましょう。
Cambridge IELTS 13 Academic Student's Book with Answers
- IELTSを作成しているケンブリッジ大学が出版
- 海外で定番のIELTS問題集
- 正誤のみ・解説なし
ケンブリッジ大学が出版しているIELTS対策向けの問題集です。リーディングをはじめ、各パートの問題が収録されています。
ケンブリッジ大学はIELTSの問題を作成しているため、信頼できる問題集といえます。IELTS対策の問題集の定番ともいえる存在です。
ただし、正誤のみで解説は付いていません。わからない単語や表現はその都度調べる必要があります。
ある程度の単語力がついたと思ったら、まずはこの参考書で自分のレベルを確認するのがおすすめです。初心者から上級者までおすすめの参考書となります。
実践IELTS英単語3500
- 全3500語を収録
- 類語や反意語もカバー
- 音声ダウンロード可
IELTS対策の英単語「3500語」を収録した単語帳です。リーディング問題を解くにはまずは単語力が必要不可欠となります。
IELTS初心者はまずこの単語帳で語彙力を鍛えましょう。類語や反意語も掲載しているため、効率よく単語を覚えることができます。
また、音声ダウンロードが可能なため、スマホにダウンロードして移動時間に単語を覚えられます。IELTS初心者必須の参考書です。
パーフェクト攻略IELTSリーディング 改訂版
- IELTSリーディング対策に特化
- 演習問題12セット収録
- 実践問題3問収録
リーディング対策に特化した参考書です。様々な分野を取り扱った演習問題12セットを収録しています。また、実践問題が3問付いています。
リーディングの基礎を固めたい人におすすめの参考書です。
まとめ
IELTSのリーディングでは、幅広い分野から出題され、豊富な語彙力をはじめ、問題を解くスピードと正確性が求められます。
まずは単語帳を活用して、単語力をつけましょう。
ある程度の語彙力がついたら、多読や精読を繰り返すことで、リーディングの実力がつきます。
今回紹介した勉強法や参考書を有効活用して、ぜひ自分に合ったIELTSのリーディング対策をしてください。
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