益岡 想 慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。 英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
また、現役人気英語講師が英会話スクール・オンライン英会話を徹底的にリサーチし、 実際の内容や評判・口コミに関して紹介をしています!
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一から英語を勉強する前に
社会人になってから「英会話を学び直したい」と思っている方は多いと思います。
お伝えしたいのは、英語学習において大切なのは「コツコツ続けること」と「モチベーションの維持」です。
目標を設定
英語学習は成果が見えにくく、モチベーションの維持が難しいですが、真剣に勉強を始めるなら改めて目標を設定してみてはいかがでしょうか。
目標としてはTOEICや英検、TOEFLなどが一般的ですが、純然たる英語力を上げたい、英会話を上達させたい、と考えるなら英検がおすすめです。
英検はTOEICやTOEFLと違い有効期限が定められておらず、また、ビジネス英語に限定されない広範な英語が要求されますので、難易度はその分高いですが、汎用性の高い英語力を身につけることができます。
コツコツ続ける
コツコツ続ける方法としては、学習計画を敷くのがおすすめです。例えば英検なら一つの級をあげるのに50時間程度かかりますので、それを目標に1日の勉強時間を設定してみてはいかがでしょう。
私も社会人になってから改めて英会話に触れる機会があり、そこで様々な効率的な学習方法が見出されていることを知りました。
学校で教わっていた英語教育よりも、今日でははるかに効果的な英語学習方法が確立されているので、実は思っているよりも大変ではありませんでした。
以下では、一から英語を勉強したい人に向けておすすめの学習方法をまとめました。
一から英語を勉強したい①単語学習
語彙力は英語を勉強していくうえで必須になります。語彙力が不足していると伝えたいことを全然伝えられなくなってしまいます。
基礎的な単語は考えなくても意味が分かるくらいのレベルになっている方がその後の英語の勉強は効率的に行えます。
単語の学習というのは退屈ではありますが、一番初めに取り組むべきことです。語彙力から不足しているなと感じる方はここから入るようにしてください。
英単語の暗記法
英単語をただひたすらに暗記するというのはなかなか厳しいものがありますよね。実際、何も考えずに無理やり暗記しようとするやり方は非常に効率が悪いのでおすすめしません。
英単語は例文を活用しながら学習する方が効率的です。英単語の本であっても、活用方法を紹介するための例文は基本的には載っているはずです。
意外と無視しようとする方が多いのですが、しっかりと使うことをおすすめします。
具体的には、「フラッシュバック法」という学習方法です。その文章がどんな情景なのかを脳内でイメージを浮かべましょう。
単語からイメージと文章を連想することで効率的に意味が理解できるようになります。初めはやりにくさを感じますが、やっていくうちにできるようになるのでぜひ実践してみてください。
一から英語を勉強したい②文法
ある程度の単語力を習得(復習)ができたら、次は文法を理解するための勉強をしましょう。
文法の理解はリスニングやリーディングをこなしていくうえでは欠かせないものです。語彙力と同じくらい英語力の土台となってくるものなのでしっかりと学習しましょう。
実際、中学や高校で習った文法を完璧に理解できていれば英語のニュースの文章などはわかるはずです。
文法の理解には「品詞」、「基本5文型」、「時制」の理解が非常に重要です。この3つについては意識的に理解するようにしましょう。
基本5文型を理解する
文法の学習は基本5文型を意識しながら、学習すると効率的に文章の理解ができるようになります。
- 第1文型 ― S(主語) + V(動詞)
- 第2文型 ― S(主語) + V(動詞) + C(補語)
- 第3文型 ― S(主語) + V(動詞) + O(目的語)
- 第4文型 ― S(主語) + V(動詞) + O(目的語) + O(目的語)
- 第5文型 ― S(主語) + V(動詞) + O(目的語) + C(補語)
英語の文というのはこの5つのどれかの構成にしかなっていません。
まずは、英語の文がどの構成でできているのかを理解しながら意識しながら学習するといいでしょう。分構造が理解できるようになると意味も入ってきやすくなります。
一から英語を勉強したい③リスニング
日本人が苦手とするリスニングですが、その理由は我々が「英語を発音とセットで勉強していない」という要因が大きいです。
したがって、リスニング力を鍛えるためには発音トレーニングが必要なのですが、ここでおすすめしたいのがシャドーイング。
シャドーイングとは英語の音声を聞き、同じ音をすぐに発音するとレーニングです。
シャドーイングを繰り返すことにより正しい発音が身につき、結果的にリスニング力全体が上昇するのです。
ただ、実はシャドーイングというのは上級者向けのトレーニングなので、慣れないうちはスクリプトを見ながらやるのがおすすめ。
オーディオブックなどが教材としておすすめで、一冊買うだけで数十時間のリスニングができるのでコスパが非常に良いです。
キクタン
キクタンはいち早く音とセットの単語学習を取り入れたベストセラー単語帳。 従来、リーディングは比較的得意とされながら、発音・リスニングが苦手な日本人。実は、原因の一つは単語を覚える際に発音とセットで記憶しないことだと言われています。 キクタンシリーズはフレーズ・例文とセットで音声を中心に学習していくことで、音と単語の意味をセットで記憶。 しかもレベル別に多くの単語帳が刊行されているので、自分のレベルが上がるごとに本を変えていくことでわかりやすく成長を実感できるのも魅力です。
オーディブルとはAmazonのオーディオブックサービス。 プロのナレーターが書籍を音読して、耳で本を楽しむことができる次世代のメディアです。
- スマホに音源を入れて持ち運べるので本いらず
- 通勤中に音で学習できる
- リスニング対策と単語学習を同時に行える
一から英語を勉強したい④リーディング
リーディングで最大の課題となるのが読解スピード。速読力を向上させるのに役立つのが音読です。
一見音読は発音の練習だと考えられがちですが、実は最も効果があるのはリーディングとリスニング。
黙読だと英文を理解するのに「読む→翻訳→理解」という形になり、理解までが遅くなります。
一方、音読しながらだと同時進行で翻訳ができないため、英文のまま英文を理解する必要が生まれ、速読能力を向上さえることができます。
速読英単語
音読やシャドーイングでおすすめしたいのが「速読英単語」の必修編。
大学受験用となっていますが、音読・シャドーイング教材としてトップクラスに優秀のためおすすめです。
付属CDに「スロー」「ナチュラル」2種類の音源が収録されているので自分のレベルに合わせて使っていけるのが魅力。
一から英語を勉強したい⑤ アウトプット
文法やリスニングをある程度学習できたらスピーキングの練習もやることをおすすめします。
インプットとアウトプットは全くの別物です。いくら英語がわかるようになったといっても思い通りに自分で使いこなせるかはまた別の話です。
言いたいことは決まってるんだけどもどう伝えていいかわからないというのは英会話などを習っていれば一度は経験するものです。
これはアウトプットの練習が足りていない証拠なので、話す練習も怠らずにしっかりとやるようにしましょう。
スピーキングは英会話スクールを活用することがおすすめです。自己流でやると誤った発音などが身につく可能性があるのでネイティブの先生などに正しい表現かどうかをチェックしてもらいながら勉強するほうがいいです。
誤った英語学習法
最後に初心者がよくやりがちな誤った学習法をいくつか紹介していきます。
効果が薄いことをわざわざやっても時間がもったいないので失敗しがちな例も知っておいていただければと思います。
聞き流し教材
英語に慣れることを目的に、ただ英語を流し続けるということをする方が英語学習初心者にはよくいますがこれはほとんど意味がありません。
流れているだけで初心者には意味が全く理解できないことがほとんどなので聞いているうちに入らないです。
英語の文章は初心者には雑音も同然なのでリスニング力を高めるのであれば聞き流しではなく集中しながら聞く必要があります。
いきなりの留学
英語力を高めるためにいきなり留学に行くという方も結構いますが、これも効果が薄いので初心者にはおすすめできません。
留学というのは基礎をしっかりと固めてから行った方が高い学習効果が見込めます。
高い費用に見合わない結果になることがほとんどなので留学は1年くらい日本でしっかりと勉強をしてから行くようにしましょう。
まとめ
一から英語を勉強したいと思っている方向けに初心者におすすめの勉強法を紹介してきました。
何となくどんな風に勉強をしていけばいいのかがイメージで来たのであればそれで大丈夫です。
後は挫折しないようにしっかりと勉強していただければと思います。
最初は慣れない部分も多く、英語の学習が大変だと思うかもしれませんが、慣れてくるとしっかりとこなせるようになるのでしっかりと継続することが大切です。
英語もわかるようになると結構面白さを感じるようになると思うのでいきなり無理はしないでコツコツと続けていくようにしましょう。
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