益岡 想 慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。 英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
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TOEFLの試験の種類
TOEFLのスコアのレベルについて考えるといっても、TOEFLにはいくつかの種類の試験があります。
なので、まずはTOEFLの試験の種類について簡単に解説をしていきます。
TOEFLにはiBT、ITP、PBT、CBPの4種類がありますが、現在日本で実施されているのはiBTとITPの2種類です。
ここでは現時点で実施されているTOEFL iBTとITPの2つを簡単に紹介します。
TOEFL iBT
TOEFLの試験の中で最もポピュラーなのは個人向けの試験であるTOEFL iBTです。
アメリカやイギリスなどの大学で英語力を測る目安として用いられるほどの試験なので世界的にかなり有名な試験です。
TOEFL iBTとはTOEFL internet-Based Testの略称でインターネット上で実施される試験です。
テストの形式はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのパートに分かれています。
満点は120点で各パート30点満点になっています。
学術的な内容で非常にレベルの高い試験になっていて、ハイスコアを獲得するにはかなり対策をしてから試験に挑む必要があります。
TOEFL ITP
国内で現在実施されているもう一つの試験がTOEFL ITPです。
TOEFL ITPはTOEFL Intstitional Testing Programの略称で、TOEFL iBTとは違って団体向けでペーパーテスト形式で実施されることが特徴です。
試験の内容はリスニングとリーディングの2項目のみで、TOEICに非常に近いテストになっています。
ただし、学術的で専門的な内容が多いのでTOEICよりもずっと難しいです。
点数は300~667点で、主に大学の英語の授業などでレベルを測るために用いられるケースが大半です。
TOEFL iBTと違い、留学の目安に使われるわけではないので受験する方はあまりいないです。
- TOEFL iBT…インターネット受験。個人向け。
- TOEFL ITP…筆記試験。団体向け。
TOEFL iBTのスコアの目安
当記事ではTOEFL iBTのレベルについて解説をしていきます。
まずは、TOEFL iBTのスコアの目安をTOEICや英検といった他の英語のテストと比較して解説していきます。
▼TOEFL iBTのスコアの目安
TOEFL iBT | TOEIC L&R | IELTS | 英検 |
120 | 990 | 8.0 | 1級 |
110 | 990 | 8.0 | 1級 |
100 | 990 | 8.0 | 1級 |
90 | 950~980 | 7.0 | 準1級 |
80 | 900~950 | 6.5~7.0 | 準1級 |
70 | 800~900 | 6.0 | 準1級 |
60 | 700~800 | 5.5~6.0 | 2級 |
TOEFL iBTのスコアを他の試験に換算して考えると大体以上のような感じになります。
しかし、どの試験も難易度が異なるので正確に比較ができるわけではないということには注意していただきたいです。
IELTSに関して言えばTOEFL iBTと同じくらいの難易度なのでスコアをすでに持っている方であればTOEFLのスコアやむずかしさもイメージしやすいかと思います。
例えば、TOEICの試験で900点取得できる人がTOEFL iBTでは50点前後しか取れないといったケースもあります。
自信があっても油断せずにしっかりと対策をして臨むようにしましょう。
TOEFL iBTで目指すべきレベル
TOEFL iBTはアメリカなどの英語圏の大学への留学を目標にしている人はほぼ確実に受けることになります。
そこで、目的別に目指すべきスコアの目安を解説していきます。
行きたい大学や留学の目的によって必要なスコアは変わってくるので自分の目的に合わせて目標設定をするようにしましょう。
- 留学がしたい→60点以上
- 留学先の選択もしたい→80点以上
- 大学院留学、外資系就職→100点以上
語学留学が目標なら60点以上
一般的に語学留学をするのに最低限必要なスコアが60点と言われています。
60点で語学留学をすることは十分に可能ではありますが、受け入れてくれる大学はかなり限られています。
留学先の選択肢を広げるためにもより高い点数を取得できるように勉強するに越したことはありません。
聞いたことがあるような有名な大学に留学したいと考えている方は難しくはなりますが、70点以上を目標に頑張るといいと思います。
最低限60点取れれば留学をすることはできますが、選択肢を広げるためにもより高いスコアを目指すことをおすすめします。
留学先を選びたい方は80点以上
80点以上のスコアを取得できると一部の難関大学を除いてほぼすべての大学を留学先として選ぶことが可能になります。
行きたい大学が決まっている方はその大学の受け入れ基準を満たせるようにスコアを獲得すればいいですが、決まっていないが自分で選びたいという方は80点を目指しましょう。
80点は多くの受験者が目標とするスコアでひとつの壁ともいえるラインです。
90点以上を取得できると一部の学校に限りということではありますが大学院に進学することも可能になります。
大学院進学や就職には100点以上
TOEFL iBTで100点以上を取得できると大学院進学や外資系企業や外務省への就職など色々な面で英語を通用するようになります。
確実に海外の大学院に進学したいのであれば100点を取得できるよう頑張ったほうが選択肢はかなり広がります。
また、TOEFLで100点が取れれば外資系の企業などでも問題なく働けるほどの英語能力を持っているといえます。
ハーバード大学やスタンフォード大学などの世界トップレベルの難関大学への進学には100点以上のスコアが必要になります。
110点以上のスコアを取得できるとビジネス分野に強い大学や世界トップレベルの大学院でも通用する英語力を持っているといえるでしょう。
TOEFL iBTの平均点
TOEFL iBTで目指すべきスコアを紹介してきましたが、日本人の平均点が実際どのくらいであるのかは気になるところかと思います。
日本人受験者の平均点は約70点です。世界全体での平均点は約80点なので日本人がいかに英語が苦手であるかが平均だけ見てもわかります。
さらに、日本の平均スコアは韓国や中国などのアジア圏の国やアフリカ圏の先進国よりも低い水準になっていてかなり英語教育がわかります。
【オーディブル】キクタン
キクタンはいち早く音とセットの単語学習を取り入れたベストセラー単語帳。
従来、リーディングは比較的得意とされながら、発音・リスニングが苦手な日本人。実は、原因の一つは単語を覚える際に発音とセットで記憶しないことだと言われています。
キクタンシリーズはフレーズ・例文とセットで音声を中心に学習していくことで、音と単語の意味をセットで記憶。
しかもレベル別に多くの単語帳が刊行されているので、自分のレベルが上がるごとに本を変えていくことでわかりやすく成長を実感できるのも魅力です。
オーディブルとはAmazonのオーディオブックサービス。
プロのナレーターが書籍を音読して、耳で本を楽しむことができる次世代のメディアです。
- スマホに音源を入れて持ち運べるので本いらず
- 通勤中に音で学習できる
- リスニング対策と単語学習を同時に行える
まとめ
TOEFLの試験の種類とTOEFL iBTのレベルの目安について解説をしてきました。
自分の現在のレベルがどの程度でどのレベルを目指すべきなのかがなんとなくイメージできましたでしょうか。
TOEFL iBTは非常にレベルの高い試験なので実際のところ留学の最低ラインである60点もしっかりと勉強をしないと取得が難しいです。
TOEFL iBTは長期的にしっかりと勉強をしないと点数を伸ばしていくことがなかなかできません。
自分の目的に合わせた目標をしっかりと定めて着実にレベルアップしていくことを目指しましょう。