益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
1000時間ヒアリングマラソンはキクタンシリーズなど英語教材の老舗出版社として知られるアルクが手掛ける通信講座タイプの教材。
「生きた英語をもとにリスニング力を鍛える」をテーマとしたリスニングにフォーカスした内容が特徴となっています。
テキスト内容は政治や経済ニュースなどにはじまり、有名人のインタビューやコメディ、ビジネス英語、日常会話、映画など幅広く掲載。
映画やニュースなどの英語、非ネイティブの英語などあらゆる英語に対応できる「英語耳」を強化する教材として、各方面から注目されつつある教材です。
Page Contents
1000時間ヒアリングマラソンとは?効果を解説!
ヒアリングマラソンは、映画やニュースなどの英語、非ネイティブの英語などあらゆる英語に対応できる「英語耳」を強化します。
最新の話題も多く取り上げられているので、リスニング力とともに教養に繋がるのも魅力となっています。
- リアルな英語を学べる
- 英語耳を作る
- 最適化されたトレーニング法
- 発話実践
- 学習の仕上げ
- ベストセラーを生み出した著名人から学べる
実践的なリスニング力がつく
ヒアリングマラソンで使用するのは毎月送付される専用テキスト。
テキストは例えば「英語スケッチング」や「気になる話題でトーク」など10のコーナーが設けられており、それぞれ難易度や学習ポイントがわかるようになっています。
リスニングの教材ですがリスニングの量と質のバランスが考えられて設計されていて、しかもTOEICなどと異なり、ネイティブが街の中で会話しているようなナチュラルスピードで、スラングも混ざった構成となっているので、本当に実践的なリスニング力がつきます。
もちろん、必須単語や聞き取りで重要な部分の発声トレーニング、解説も用意されており、基礎的なリスニング力強化を行うことができます。
教材で使われる題材も豊富で、ラジオドラマやニュース、一般人へのインタビューなど、いろいろなトピックやレベルの物を使っているので飽きにくいですね。
真剣に取り組んでいけば、1年で英検一級も夢じゃないくらいの内容量だと思います。
「リアルな英語」を学べる
ヒアリングマラソンでは、毎月新しく制作されたテキストが送付されます。
テキストは最近の話題に対応したものとなっているので、現在世界で使用されている、リアルな英語を学べるのが特徴。
話題も新しいので、英語コミュニケーションの場ですぐに役立つリスニングの力が身に着きます。
学習の総仕上げで弱点克服!
さらに、ヒアリングマラソンでは毎月、TOEIC形式のテストでリスニング力の学習進捗確認が行われます。
テスト受験には受講生の専用サイトが用意されているので、パソコンだけではなく、スマホからも簡単にアクセス可能。
専用サイトではテストの提出だけではなく、結果の確認も行うことが可能です。
「英語の耳」をつくる設計
教材は映画やニュースなどバラエティーに富んだ英語に対応。
どんな場面にも対応できるオールラウンドな英語力を身につけることができ、テキストに沿って学習すればリスニング力の向上が実感できるように設計されています。
また、テキストは近年のグローバル化に対応し、非ネイティブスピーカーの英語、言い淀み、言い間違いなど実践的な英語を収録しています。
発話実践ができる
ヒアリングマラソンでは、毎月の学習成果の確認として、オンライン英会話での発話実践が毎月用意されています。
ヒアリングマラソンのテキスト内にあるレッスン対象のコーナーから1つ選択し、「要約と自分の意見の発言」能力をチェックします。
アウトプットすることで具体的な使用イメージが湧き、自分の弱点も把握できるのが魅力です。
英語学習の専門家から学べる
ヒアリングマラソンでは、実際に英語のベストセラー本を生み出している著名人や英語学習の専門家と呼ばれる人がコーナーを持ち、教材を提供してくれています。
英語力をネイティブレベルまで向上させた日本人が監修してくれているので、英語が母国語ではない日本人の視点を熟知しています。
そのため、英語学習において躓きやすいポイントや効果的なトレーニング方法を知ることができるでしょう。
1000時間ヒアリングマラソンの口コミ・評判
- 実践的な英語が身につく
- レベルが高い教材
- 継続すれば確かに力がつく
当記事では、ヒアリングマラソンの口コミや評判をリサーチ。合わせて、特徴や効果、効果的な使い方などを解説しました。
1000時間ヒアリングマラソンのメリット、得られる効果は?
ヒアリングマラソンの口コミで多くみられるのは、「ちゃんとこなせば確かな効果がある」というもの。
特に、市販の教材に多い「日本人向けに作られた英語」ではない、ネイティブの英語をきちんと聞き取る力がつくという点で高く評価されているようです。
fa-child効果絶大
fa-child真剣に取り組んだら力がつきます
今はいろいろなリスニング教材などがありますが、体系的に1000時間学習できるという意味で一番良い教材だと思いました。量も質も問題なく、1000時間はハードですが、それだけに真剣にやれば力がつきます。
fa-child旬の話題で勉強できる
ネイティブスピーカーの発音で、教科書やTOEICなどとは違う、生の会話の英語が学べます。内容は映画や音楽、時事問題など多岐にわたり、その時の旬の話題で英語を勉強できたのもよかったです。
fa-child様々なレベルに対応
内容が多彩で、映画の音声からラジオドラマ、時々や会話など幅広くて、いろいろな場面を経験できました。テキストとEnglishjournalも届きますが、テキストは比較的優しく、Englishjournalは結構難しいですが、いろいろなレベルに対応していて良いです。
fa-childレベルが高い教材
結構長い歴史を持っているだけあって内容はかなり洗練されていますし、レベルが高いイメージ。一定以上の力がある人にはかなり良い教材だと思いますし、実力もつきます。一方で、初心者にはあまりお勧めできません。
fa-child値段は高いが継続できればコスパが良い
値段は安くはありませんが、英会話教室に通うよりはコスパが高いと言えます。ただ、うまく生活に組み込めるかどうかだと思います。1000時間という長い間を学習できるのなら確かに上達はすると思います。ただ、意外と初めてみると1日数時間の学習を習慣にできるかもしれません。
1000時間ヒアリングマラソンのデメリットは?
一方で、ヒアリングマラソンはやはりしっかりこなすために学習時間の確保が必要となります。
口コミでも、実際に使ってみて意外と大変だった、という口コミが多くみられます。
1日3時間は普通に大変
料金は安くはない
スマホでの学習は気が散る
また、スマホでの学習ゆえに気が散る、料金の高さなども見かけましたが、効果という面でのデメリットレビューはほとんど見かけませんでした。
どちらかというとこの教材は、「挫折するかしないか」というのが大切な課題なのではないでしょうか。
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1000時間ヒアリングマラソンの挫折ポイントは?
一方で、やはり自分でしっかりやっていかなければいけない教材ということもあり、挫折する可能性があるのも特徴です。
以下では、1000時間ヒアリングマラソンの挫折ポイントを分析しました。
教材の難易度は高い
教材で扱われるトピックに興味がある分には面白いですが、内容をある程度理解しているトピックではないと理解するのにコストはかかりますね。
映画を使った教材なんかも本当に砕けた英語が出てきますので、聞き取れないととことん聞き取れません。
そういった意味ではやはり、基礎的な英語力を身に付けた後で取り組む教材なのかなとも感じます。
セルフマネジメントが必須!
1000時間とさらっと書かれていますが、実際、1年で換算すると1日3時間の学習が必要な計算。
本気で英語力を磨くための時間としては、平均的とも言えるのですが、やはりやりきる覚悟は必要なのかなと感じます。
また、通信講座なので、1人でテキストに向かっている時間も多くなります。
英語コーチングサービスのように、学習を全面的にサポートしてくれる人はいないので、きちんと自分でセルフマネジメントできる人じゃないとやっぱりこなしていけないと思います。
意志が弱いという自覚がある人は英検などの目標を立てるなど、何らかの目標を用意した方がいいでしょう。
1000時間ヒアリングマラソンは初心者向きじゃない?
実は、1000時間ヒアリングマラソンは初心者向けに作られていません。
1000時間ヒアリングマラソンが対象としているのは、既に一定以上の英語力、ボキャブラリー・文法・リーディングなどの能力を持っている人。
前提となる英単語や文法の知識がないと理解ができないので、全くの初心者という方にはおすすめできません。
また、1000時間ヒアリングマラソンはそもそも学習に1日3時間ほど必要となり、英語学習に不慣れな人がいきなり始めるのには少々レベルが高いと考えていいでしょう。
初級者向けのバージョンとして、ヒアリンマラソンベーシックkikuzoや中級コースが用意されていますので、英語力に自信がない、という場合はそちらからやるのがおすすめ。
ヒアリングマラソンのコース
以下では、ヒアリングマラソンの各コースの特徴をご紹介します。
1000時間ヒアリングマラソン 12ヶ月コース
基本となるのが、1000時間の学習を目指す12ヶ月のコースです。
アルクでは、英語は一朝一夕に身につくモノではないとの考えから、一定期間ある程度の量をこなすために開発されました。
当講座の発足以来、35年間にわたって寄せられた利用者の声から、最も望ましい学習時間が1,000時間とされています。
- コースガイド
- 「マンスリーテキスト」12冊
- マンスリーテストHEMHET 12回
- 「ENGLISH JOURNAL」 12冊
- 修了証
ヒアリングマラソンは1000時間ヒアリングマラソン以外にもハーフ版である6ヶ月コースが用意されています。
ヒアリングマラソン 6ヶ月コース
「ヒアリングマラソン6ヶ月コース」は通常12ヶ月を要する1000時間ヒアリングマラソンの短縮版。
使用する教材は通常の1年コースで使用するものと同様の物を最新号から6ヶ月分となります。
「1000時間1年はちょっと完走できる自信がない」
「とりあえず6ヶ月だけ頑張りたい」
という人はこちらを検討するのもおすすめです。
- コースガイド
- 「マンスリーテキスト」6冊
- マンスリーテストHEMHET 6回
- 「ENGLISH JOURNAL」6冊
- 修了証
ヒアリングマラソンベーシックコースKikuzo
kikuzoは英語の聞き取りがほとんどできない人向けに開発された教材。
1日30分を週4日というペースで6ヶ月続けるコースとなっており、1日3時間学習が必要なヒアリングマラソンより始めやすいのが特徴。
ヒアリングのコツを掴むことに特化した教材となっており、TOEICリスニングパートのスコアアップなどにおすすめ。
ヒアリングマラソン中級コース
Kikuzoと同じく3ラウンドシステムというリスニングトレーニングを取り入れたリスニングのコツに特化したコースの発展版。
Kikuzoと同様に1日40分×週4日、6ヶ月という構成で、Kikuzoよりもレベルの高い内容で作成されています。
ヒアリングマラソンを効果的に使う方法は?
多くのコースが用意されているヒアリングマラソンですが、ここからはヒアリングマラソンを効果的に使う方法を紹介していきます。
ヒアリングマラソンのような通信講座では教材の質はもちろん、教材の使い方や学習方法も非常に重要な要素になってきます。
ここで紹介していく学習方法を参考に1000時間という膨大な学習時間のより効果的な時間にしていきましょう。
ある程度の長期間、継続して勉強をする
英語の勉強で効果を出している人の中で共通して見られたのが「ある程度長期間継続して勉強をしている」という点。
効果が表れるのがどんなに早い人でも最低3ヶ月はかかっていますね。
逆に、「3ヶ月ほど継続して勉強を続ければ何かしらの効果が出る」とも言えるでしょう。
テキストを使った方法以外でも英語を勉強している
ヒアリングマラソンでは英語を身に付けるためには1年間に1000時間英語に触れることが必要と考えています。
ヒアリングマラソンでは自教材がたくさん揃っていて、たくさん英語に触れることはできます。
しかし効果を出している人は英語で映画やドラマを見ていたりと、日頃英語に触れている方も多くいました
上記のように英語に触れる時間を増やして、1年で1000時間を目指していきましょう。
短い時間でも毎日コツコツ勉強をしている
短期間で効果が出ていた人に多く見られたのが「短い時間でも毎日コツコツ勉強をしている」という点。
1年間で1000時間を確保するためには1日あたり約3時間ほど勉強をする必要があります。
1000時間を勉強するにはやはり日頃から毎日コツコツ勉強する習慣が身についている必要があります。
1ヶ月での勉強スケジュールを組んだり、上記のようなテキスト以外でも英語に触れられるように意識していきましょう。
ヒアリングマラソンでは受講生専用サイトの「テストコ」が利用できます。
テストコでは学習計画を立てたり、学習の進捗状況を記録したりしながら、簡単にテストを提出できるサイトになっています。
テストコを活用しながら継続して学習をしてみてると良いでしょう。
隙間時間を活用する
何度も解説をしていますが、毎日3時間を確保するために少しでも英語に触れる時間を増やしましょう。
ヒアリングマラソンでは音声DL・電子書籍などもあります。
通勤時間やちょっとした隙間時間にも英語に触れられるようになっているので、流し聞き程度にリスニングをすることをお勧めします。
効果が出るまでに最低2-3ヶ月かかるのを念頭に置いて途中で投げ出さない
英語の勉強と一概に言ってもスタート地点は人ぞれぞれ。
ほぼ英会話は初心者のような方が確かな手応えを実感できるようになるまでは最低2-3ヶ月かかる可能性もあります。
最初の方がなかなか目に見える効果が出ず辛いかもしれませんが、効果を実感するためには2-3ヶ月ほどかかると念頭に置いて英語学習を根気よく進めていきましょう。
ヒアリングマラソンの教材
ヒアリングマラソンで使用するのは毎月送付される専用テキスト。
テキストは例えば「英語スケッチング」や「気になる話題でトーク」など10のコーナーが設けられており、それぞれ難易度や学習ポイントがわかるようになっています。
- これで聴ける!英語の音
- 英語スケッチング
- スピーキング魂
- 気になる話題でトーク
- ニュースの斬り方
- カルチャー再発見
- シネマ試写室
- ディクテーションコンテスト
- マンスリーテスト
構成としては、初級からハードめなトレーニングまで揃えており、フォニックスから負荷の高いディクテーションのようなトレーニングまで1冊で行うことができます。
以下では、ヒアリングマラソンのコンテンツの一部を紹介します。
これで聴ける!英語の音
難易度が優しめの穴埋め問題です。
リスニングした上で空白部を埋め、答え合わせを行います。
必須単語や聞き取りで重要な部分の発声トレーニング、解説が用意されており、基礎的なリスニング力強化を行うことができます。
英語スケッチング
英語スケッチングとは、英語を聞きながら、文字や記号を使って話をメモするトレーニング。
リスニングにおいて話をキャッチアップする力を養います。
5W1Hを中心とした情報を捉え、話し手と同じようなイメージを脳内に描いていきます。
ネイティブスピーカーはこれと同じようにイメージで英語を情報として処理するので、実際に英語を脳内で処理する力を身に付けることができます。
ヒアリングマラソンの価格
ヒアリングマラソンの各コースの料金は以下の通りです。
コース | 受講料 | 1ヶ月あたり換算 | 1日あたり換算 |
1000時間ヒアリングマラソン (12ヶ月コース) | \54,780 | ¥4,565 | ¥152 |
ヒアリングマラソン 6ヶ月コース | \30,800 | ¥5,133 | ¥171 |
ヒアリングマラソン 体験キット | \550 |
月々の料金は5,000円前後と比較的リーズナブルです。
さらに、毎月『ENGLISH JOURNAL』という英語学習情報誌が送られてきます。
著名人のインタビューや現地のニュースなど、バラエティあふれる内容を楽しむことができ、英語学習のモチベーション維持にもつながります。
こちらの雑誌は通常1,540円で売られてるので、毎月の料金は実質2,500円となりとてもお得です。
まとめ
ヒアリングマラソンは口コミでもリスニング力の向上が評判の通信講座です。
近頃ではオンライン英会話や英会話スクールなど英語学習の幅も広がりましたが、結局のところ、語学の学習には一定以上の時間が必要です。
世の中に多くの英語学習教材がありますが、その中には聞こえの良いことを語り、実際は効果があまりない、という教材も少なくありません。
その点、ヒアリングマラソンは単なる聞き流しではない能動的なトレーニングをみっちり行うことで、リスニング力の確実な成長が期待できます。
1年で1000時間とかなりの学習時間は必要になりますが、その分、着実に成果が出るものとなっているので、本当にリスニング力を向上させたい、という方はぜひトライしてみてください。