益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
グローバル化が進み外資系企業が増える今、ビジネスにおいて英語の需要が高まってきています。
しかし仕事をしながら英語を学ぶとなると時間の都合がつけにくいですよね。
オンライン英会話は手軽で料金が安いことから社会人からも人気を集めているサービス。
オンライン英会話でのビジネス英語学習者の中には、ネイティブ講師を選ぶ人も多いと聞きます。
ではネイティブ講師とノンネイティブ講師ではどのような違いがあるのでしょうか。
この記事の要点!
- ネイティブ講師からは発音やスピード、英語圏ならではの考え方が学べる
- フィリピン講師は費用が安く、文法に癖がない
- ネイティブ講師を選ぶかノンネイティブ講師を選ぶかは目的や予算次第
Page Contents
そもそもネイティブって何?
「ネイティブ」といっても、その定義が何なのかいまいち理解できていない人も多いのではないでしょうか。
英単語の「native」には出生地の、自国の、といった意味があります。
つまり幼少期に自然と身につく言語がネイティブ言語なのです。
日本で生まれて日本語で育った人はみな日本のネイティブということになりますね。
しかし日本では「ネイティブ」というと、英語を母語として生まれ育った人のことを指します。
世界の人口70億人に対して、英語を母語にしている人口は4億人。
世界的に見ると英語ネイティブの人の割合は6%弱とそれほど多い数ではありません。
ネイティブ講師から学ぶメリット
一般的にはノンネイティブ講師よりネイティブ講師の方が質が良いイメージがあります。
確かにどれだけ英語を学んでいても1、2年しか留学していないと聞いたら少し不安になりますよね。
ネイティブ講師には英語を母語とする本場で生活してきたからこその強みがあります。
発音が正確
ネイティブから学ぶメリットとして一番よく言われるのは、発音の正確さ。
英会話は話すことがメインなので、正しい発音を学びたいですよね。
ネイティブ講師は幼少期から英語を聞いて育っているので、本場の発音を学ぶことができます。
自分の発音を本場で通用するネイティブ英語に近づけたい場合にも、ネイティブ講師は役立ちます。
速いスピードに慣れる
ネイティブは話すスピードが速いのが特徴。
これまで学校で英語を学んできていても、電車や駅でのアナウンス全てを聞き取れる人はなかなかいないと思います。
英語の勉強でレベルを上げた途端、リスニング問題が聞き取れなくなった経験がある方もいるのではないでしょうか。
ネイティブは頭の中で考えるというより自然と英語が出てくるので、ノンネイティブに比べて話すスピードが速いです。
考え方、文化を知ることができる
ネイティブは幼少期から英語が飛び交う環境で育ってきています。
語学だけでなくその土地の文化や考え方も身についているので、英語脳で生きていると言えるでしょう。
日本人ははっきり意見を言わなかったりシャイな人が多いですが、外国人は思ったことをズバズバと言う人が多いです。
英語圏の文化や考え方が知れるという点でも、ノンネイティブとの差があります。
特有の表現が身につく
日本語でもよく略語を使ったり、本来の意味とは違う意味で言葉を使うことがありますよね。
それと同じで、英語にも特有の略語や比喩があります。
略語や比喩などを知っていると、ネイティブとフランクに会話できるようになりますよ。
フィリピン講師から学ぶメリット
オンライン英会話の多くはフィリピン講師が採用されています。
フィリピン講師だけで構成されているオンライン英会話も少なくありません。
ネイティブ講師の方が質が良いと思われがちですが、ノンネイティブにはノンネイティブの良さがあります。
費用が安い
フィリピン講師はネイティブ講師に比べて費用が抑えられるのが最大のメリット。
また、数が多いので予約が取りやすい傾向にあります。
日常英会話レベルを目標としているなら、フィリピン講師の方がコスパが良いかもしれません。
文法に癖がない
ノンネイティブの講師は母語に加えて英語を学んできたという意味で、同じ英語学習者です。
そのため癖のない正しい文法が学べると思います。
また英語にしかない表現や考え方を客観的に理解しています。
ネイティブ講師より論理的なレッスンができると言えるのではないでしょうか。
気持ちを理解してくれる
つまずいたりスランプに陥った際の対応に関しては、同じ英語学習者であるノンネイティブの方が良いとも言えます。
また、ネイティブは考えるよりも感覚で話しているので、当たり前の感覚を教えるのが苦手です。
日本語の「寂しい」と「悲しい」はどうやって使い分けているのかと聞かれたら難しいですよね。
フィリピン講師の方が英語学習をしてきた身として、同じ気持ちでレッスンができると思います。
ビジネス英語を学ぶにはネイティブ講師が良い?
結論から言うと、ネイティブ講師が良いのか、ノンネイティブ講師が良いのかは目的次第です。
海外旅行や日常英会話であれば、フィリピン講師のオンライン英会話の方がコスパよく学べるでしょう。
ビジネスにおいても、短期的に英語を使うくらいであればフィリピン講師でも十分だと思います。
一方で海外転勤や、長期的に取引をする相手がネイティブである場合はネイティブ講師を選ぶのが良いでしょう。
将来もビジネスで英語を使うかもしれないと考えると、ネイティブに学ぶ方が良いかもしれません。
ネイティブ講師がいるおすすめのオンライン英会話
ネイティブ講師はノンネイティブ講師に比べて費用がかさみます。
ですがオンライン英会話ならネイティブ講師を選んでも、通いの英会話教室より安く学習が可能です。
教室 | |||
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費用/月 | 8,100円 | 5,800円 | 168,000円 |
最大レッスン時間/月 | 約25時間 | 約10時間 | 約300時間 |
1レッスン単価 | 213円 | 350円 | 187円 |
公式サイト |
1レッスン単価は、レッスンを最大まで受講した時の単価です。
EFイングリッシュライブ
- ネイティブ英語指導に特化
- マンツーマンレッスンとグループレッスンの両方が受講可能
- グループレッスンでは世界中の英語学習者と触れ合える
- 無料体験:あり
EFイングリッシュライブは海外発のネイティブ講師によるオンライン英会話です。
講師はネイティブ、もしくは英語を第一言語として話すバイリンガルのみと、ネイティブ英語指導に特化しています。
レッスンは、マンツーマンレッスンとグループレッスンを受講するシステムとなっています。
グループレッスンでは世界中の英語学習者と一緒に学習します。
授業料は月額8,100円で、入会金や教材費はかかりません。
エイゴックス
- フィリピン講師、日本人講師、ネイティブ講師の3種類から講師が選べる
- 日本人スタッフのサポート体制
- レッスンプランが豊富
- 無料体験:あり
エイゴックスは株式会社シンプソンが運営するオンライン英会話。
エイゴックスの特徴は講師の選択肢の多さです。
一般的なオンライン英会話と異なり、フィリピン人講師だけでなく、日本人講師やネイティブ講師の3種類から選択が可能。
ネイティブ講師を選んでも、日本人スタッフが常時在籍しているので質問や問い合わせがしやすい環境です。
毎日レッスンをするプランでは、ネイティブ講師のみだと月額5,800円、全ての講師から選べるプランだと月額15,800円です。
スパルタ英会話
- 毎日最大10時間受講可能
- マンツーマンレッスンとグループレッスンがある
- 無料体験:あり
スパルタ英会話はマンツーマンレッスンとグループレッスンを組み合わせた、短期集中型の英語コーチングスクールです。
東京・大阪にスクールがありますが、オンラインでの受講もできます。
日本語も話せるバイリンガル講師のコンサルタントと、ネイティブ講師のレッスンが受けられるのが特徴。
毎日最大10時間レッスンが受け放題で、受講日程を自由に選択可能です。
料金は2ヶ月プランだと336,000円になります。
まとめ
ネイティブ講師は、正しい発音やスピードの速さ、英語脳を持ち合わせている点で良さがあります。
フィリピン講師は費用が安かったり、文法に癖がない良さがあります。
高度なレベルまで英語力を磨きたいのであればネイティブ講師、さくっと英語を学びたいのであればフィリピン講師を選ぶと良いでしょう。
ビジネス英語を学ぶにあたっても、目的に合わせて講師の使いわけをするのがおすすめです!