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ベトナム旅行で予防接種が必要な人とは?
海外旅行の行き先として近年は注目度が高まっているベトナム。
これからベトナム旅行を視野に入れている人もいるでしょう。
海外旅行をする時に気を付けなければいけない事の一つに感染症があります。
ベトナム旅行で注意すべき感染症は何でしょうか。
この記事では、ベトナム旅行に際して受けるべき予防接種について説明します。
田舎でアウトドアする人は必須!
ベトナム旅行における予防接種の必要性は、訪問する地域によって異なります。
ベトナムの田舎地域は日本に比べれば不衛生です。
食べ物による感染症や傷口から菌が入る事によって起こる感染症には注意が必要です。
特にアウトドア行事を計画している人にとって予防接種は必須と言えるでしょう。
渡航前に医師に相談しましょう。
外務省の見解
外務省の公式サイトでは、呼吸器感染症をはじめ、急性腸炎、食中毒、寄生虫症、デング熱などに対して警告を発しています。
とはいえ、都市群での旅行ではほとんどリスクがないのが実情。
問題になるのが農村部で、蚊を媒介にした日本脳炎やマラリアなどにかかる恐れが高いので、農村部に行く予定がある場合は予防接種はした方が良いでしょう。
都会だけで短期間過ごす人は必要性が低い
一方、ハノイやホーチミンなどの都市部のみを短期間訪問する場合は、予防接種の必要性は低くなります。
しかし可能性が低くても感染症の可能性はゼロではありません。
特に狂犬病は、都市部でも感染の危険はあります。
念のため予防接種を受けるのに越した事はありません。
ベトナム旅行で注意するべき感染症・病気
それでは、ベトナム旅行の際に受けておくべき予防接種を挙げましょう。
以下の感染症はベトナム旅行で感染する危険性があり、予防接種を受ける事ができます。
予防接種が存在しない病気としては、マラリア、ジカウィルス、デング熱など蚊を媒体とするものや結核、食中毒などが挙げられます。
これらも注意して予防に努める必要性があるでしょう。
A型肝炎
A型肝炎は、不衛生な水や食べ物を摂取する事によって発症する感染症です。
嘔吐などの症状が見られ、最悪は死に至る危険性もあります。
特に下水道の整備が行き届いていない田舎地域では注意が必要と言えるでしょう。
スケジュール
A型肝炎の予防接種は2回必要で、2回目は半年~1年後となります。
現地で予防接種を受ける場合はA型B型の混合ワクチンとなり、1回目、1回目の1か月後、6か月後の合計3回の予防接種が必要です。
B型肝炎
B型肝炎は血液もしくは体液から感染する肝炎です。
血液による感染は主に医療現場で使い回しの医療機器を用いる事によって起こります。
体液による感染は感染者と性的関係を持つ事によって発症し、主に売春によって感染します。
風邪に似た症状なので発症に気づかない事もあるでしょう。
スケジュール
予防接種は1回目、1回目の1か月後、6か月後の合計3回となります。
狂犬病
狂犬病はウィルスを持った動物に噛まれる事によって感染し、発症すると致死率は100%の怖い病気です。
犬だけでなくコウモリ、キツネ、アライグマなども狂犬病を媒介する動物です。
傷口を舐められる事によって感染する場合もあります。
ベトナムには野良犬がたくさんいるので、特に予防接種を受けておくべき感染症だと言えるでしょう。
スケジュール
予防接種は1年以内に3回で、もし感染してしまった場合は28日以内に5回の接種となります。
日本脳炎
日本脳炎はマラリアやデング熱と同様に蚊が媒体となる感染症です。
高熱や嘔吐、意識障害などの症状が表れ、完治しても後遺症が残るケースもあります。
ベトナムは日本脳炎の発症例が特に多い地域で、また発症後の特効薬もないので予防接種の必要性が高い感染症です。
スケジュール
予防接種は、18歳未満は1回目とその1年後の合計2回の接種となります。
18歳以上は1回の接種のみです。
腸チフス
腸チフスは感染者の便に汚染された氷や水、食事などを摂取する事によって発症する感染症です。
1~3週間の潜伏期間を置いて発症し、高熱や発疹などが見られます。
重症の場合は腸に穴が開き出血する事もあります。
スケジュール
予防接種は1回で、持続期間は約3年です。
破傷風
破傷風は土や泥などに生息している菌が傷口などから体内に侵入する事によって起こります。
特にベトナムの田舎地域でアウトドアを行う際に気を付けなければいけない感染症と言えるでしょう。
発症者は痙攣などの症状から、最悪は呼吸困難で死に至るケースもあります。
スケジュール
日本では幼児の頃に予防接種をしているので、20代前半までは抗体が残っていると言えるでしょう。
それ以上の年齢であれば、1回目、1ヶ月後、1年後の合計3回の予防接種となります。
風疹
風疹はウィルスの空気感染によって起こる感染症です。
数日間高熱が続き、特に幼児や妊婦には怖い感染症といえるでしょう。
流行性の感染症なので、自分が感染すると家族や知り合いに広げてしまう可能性もあります。
予防接種は1回のみです。
【日本】予防接種が可能な病院
ベトナム旅行に際して必要な予防接種を取り上げてきました。
次に、具体的にそれらの予防接種を受ける事ができる病院を紹介しましょう。
予防接種を受ける事ができる病院はたくさんあります。
その中で、これらの予防接種を一通り受ける事ができる病院を、東京から2軒、大阪から1軒ピックアップして紹介します。
東京ビジネスクリニック八重洲北口(東京八重洲)
ベトナム旅行前の予防接種を受けられる東京の病院として、まず東京ビジネスクリニック八重洲北口を取り上げましょう。
東京ビジネスクリニック八重洲北口はJR東京駅にほど近い鉄鋼ビルの地下1階にあります。
ビジネス街の近くという事で、東京都心で働くサラリーマンが仕事後に通院する上でもアクセスが良いと言えるでしょう。
住所 | 東京都千代田区丸の内1-8-2 鉄鋼ビルディング地下1階 |
電話番号 | 03-6268-0079 |
診療時間 | 月~日 9:00~21:00(年末年始休み) |
可能な予防接種 | 上記7種全て可能 |
品川イーストクリニック(東京品川)
ベトナム旅行前の予防接種が受けられる東京の病院、もう1軒は品川イーストクリニックです。
こちらもJR品川駅から徒歩7分の立地で、ベイエリアで働く人にとってはアクセスの良い立地になっています。
院内は綺麗で対応も親切と評判の病院です。
住所 | 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟2階 |
電話番号 | 03-5783-5521 |
診療時間 | 月~金 11:00~14:00 15:30~18:30 (お盆、年末年始休み) |
可能な予防接種 | 上記7種全て可能 |
大阪市立総合医療センター(大阪)
ベトナム旅行前の予防接種が受けられる病院、関西からは大阪市立総合医療センターを紹介しましょう。
大阪市立総合医療センターは大阪環状線の桜ノ宮駅や谷町線の都島駅に近い大阪の中心部に位置しています。
大きな総合病院で、予防接種の対応も充実しています。
住所 | 大阪府大阪市都島区都島本通2-13-22 |
電話番号 | 06-6929-1221 |
診療時間 | 予防接種対応は月・木 14:00~15:00(年末年始休み 要予約) |
可能な予防接種 | 上記7種全て可能 |
ベトナムで予防接種する必要がある場合
ベトナム旅行前に予防接種が受けられる病院を紹介しました。
しかしベトナムへの渡航前にどうしても予防接種が受けられない場合や、現地に着いてから予防接種を希望する場合もあるかもしれません。
そのような場合、ベトナムに着いてから予防接種を受ける事も可能です。
特に、以下の2軒の病院は日本語の対応もあります。
ファミリー・メディカル・プラクティス(ハノイ)
ファミリー・メディカル・プラクティスはハノイにある総合病院です。
ファミリー・メディカル・プラクティスでは、日本人用に24時間対応の日本語ホットラインを設けています。
医師、看護婦、スタッフなど4名の日本人がいますが、予防接種の日本語対応に関しては要確認です。
住所 | 298 I Kim Ma Street, Ba Dinh District, Hanoi |
電話番号 | 08-3822-1919 |
診療時間 | 月~金 8:30~17:30 土 8:30~12:30 |
可能な予防接種 | A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、日本脳炎、腸チフス(他は要確認) |
さくらクリニック(ハノイ)
さくらクリニックは2014年に開業した、ハノイで初の日系医療クリニックです。
電話は日本語対応をしています。
ただし予防接種に関してはベトナム人医師の対応となります。
住所 | 65 Trinh Cong Son Street, Tay Ho District,Hanoi |
電話番号 | 024-3718-1000(日本語対応) |
診療時間 | 月~土 9:00~13:00 14:00~18:00 |
可能な予防接種 | A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、日本脳炎、破傷風(他は要確認) |
まとめ
この記事ではベトナム旅行に際して必要な予防接種について取り上げました。
ベトナム旅行、特に田舎地域に渡航する場合は必要な予防接種があります。
渡航前に正しい知識を持ってベトナム旅行を楽しみましょう。