益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
また、現役人気英語講師が英会話スクール・オンライン英会話を徹底的にリサーチし、
実際の内容や評判・口コミに関して紹介をしています!
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英語発音のルール1:発音記号
英語の発音記号とは、正しい英語の発音を視覚的に体系化したものです。
例えば、ネイティブの英語を耳で聴いたとします。そこから、自分なりに聴いた通り発音しても、完全にコピーすることはできませんよね?
むしろ、全然異なった発声になってしまい、真似しているはずなのに伝わらないことも多々あるでしょう。
そんなことが起こらないためにあるのが、英語の発音記号です。
ネイティブの英語を耳で聴いた後、発音記号を確認することで、口の形や音の出し方を理論的に解釈することができます。
そうすることで、どんな相手にでも伝わる英語を表現することができるんですね。
英語の発音記号は「母音」と「子音」で構成されています。
「母音」の発音ルール
母音とは、簡単に言うとアルファベットで表すことのできる「a・i・u・e・o」5音のことです。
日本語で表記すると「あ・い・う・え・お」になりますが、英語の場合は「あ」だけでも「æ」「ɑ」「ʌ」「ə」の4種類のパターンがあるんですね。
一見難しそうに見えますが、慣れてしまえば簡単です。
発音記号 | 発音 | 発声方法 | 単語 |
æ | ア | 喉の奥を締め付ける | camp |
ʌ | ア | 強めのア | but |
ɚ | アー | 舌を浮かせ少し巻く | bird |
ai | アィ | - | idea |
au | アゥ | - | house |
α` | アォ | 口を尖がらせ「オ」を加える | hot |
i | イ | 日本語の「イ」 | fit |
i: | イー | 日本語の「イ」を引伸ばす | believe |
u | ウ | 口を尖らせる | book |
u: | ウー | 日本語の「ウ」を引伸ばす | loose |
e | エ | 日本語の「エ」 | let |
ei | エィ | 日本語の「エ」に「イ」を加える | they |
ɔi | オィ | 日本語の「オ」に「イ」を加える | join |
ou | オゥ | 日本語の「オ」に「ウ」を加える | note |
ɔ: | オォ | - | dog |
ə | - | - | about |
「子音」の発音ルール
子音とは、母音(「a・i・u・e・o」)以外の音のことを指します。
一般的には、母音の発音より、子音の発音が難しいと言われています。
「L」と「R」の発音はまさにその典型かもしれません。
筆者自身も母音より子音の発音の方が難しいなと感じたのを覚えております。
発音記号 | 発音 | 発声方法 | 単語 |
k | カ行 | 奥舌を上顎に当て腹から発声 | keep |
g | ガ行 | kの有声音 | gas |
s | サ行 | 日本語の「サ」 | safe |
z | ザ行 | sの有声音 | zoo |
θ | サ行 | 前歯と舌をつける | think |
ð | ザ行 | 前歯と舌をつけ音を出す | that |
ʃ | シ | 空気を伴って「シ」を発音 | ship |
ʒ | ジ | ʃの有声音 | vision |
t | タ行 | 舌を上顎先端に当てる | two |
d | ダ行 | tの有声音 | diary |
ṭ | タァ | 舌を上顎先端を弾く | letter |
tʃ | チ | 日本語の「チ」 | church |
dʒ | ヂ | tʃの有声音 | gym |
ts | ツ | 日本語の「ツ」 | cats |
ds | ヅ | tsの有声音 | bends |
tn | トゥン | - | kitten |
n | ナ行 | 日本語の「ナ」 | noon |
h | ハ行 | 日本語の「ハ」 | had |
b | バ行 | - | begin |
p | パ行 | bの有声音 | push |
f | ファ行 | - | fast |
v | ブァ行 | fの有声音 | voice |
m | マ行 | 日本語の「マ」 | moon |
ŋ | ンク | - | ink |
l | ラ行 | - | life |
ł | ラ行 | 語末や子音の前で使うL | feel |
r | - | 舌を口の奥に反る | reach |
j | ヤ行 | - | yard |
w | ワ行 | - | way |
英語の発音で覚えるべきルール2:リエゾン・リダクション・アクセント
このトピックでは、英語の発音で覚えるべきルールとして「リエゾン・リダクション・アクセント」を紹介します。
リエゾンとは
あなたはリエゾンという言葉を知っていますか?
英語の音と音とのつながりのことをリエゾンといいます。
例えば、「I live in Oita」を発音してみてください。
カタカナ英語の場合、「アイ・リブ・イン・オーイタ」になりますよね。
しかしながら、ネイティブ英語の場合「アイ・リブ・イノーイタ」のように音と音がつながるんですね。
もっとわかりやすい例で言うと「Thank you」ですね。「サンク・ユー」ではなく「サンキュー」です。
日々あなたが使ってるサンキューも、実はリエゾンなんですね。
▼リエゾン上達のコツが掴める動画
リダクションとは
リダクションはリエゾンより理解が少し難しいかもしれません。
1つ目の単語の「最後の音」と2つ目の単語の「最初の音」が同じ場合、2つ目の単語の「最初の音」を発音しないのがリダクションです。
例えば、「I want to introduce my profile」を発音してみてください。
カタカナ英語の場合、「アイ・ウォント・トゥ・イントロドュース・マイ・プロフィール」になりますよね。
しかしながら、ネイティブ英語の場合「アイ・ウォントゥ・イントロドュース・マイ・プロフィール」のように音と音がつながります。
これがリダクションです。少し理解が難しいかもしれませんが慣れると簡単です。
▼リダクションの参考動画
アクセントとは
これまで紹介したリエゾンとリダクションでは、少ない単語数の音のつながりを説明してきました。
しかし、実際の英会話では、もっと長い英文を使って会話をしていきます。
ここで問題になってくるのが、日本語は一定のリズムで話す言語ですが、英語は抑揚をつけて話す言語という点です。
発音や英文があっていたとしても、抑揚をちゃんと理解していなければ、会話の際に相手に伝わりにくい事があります。
これを解消するには「アクセント」と「区切り」の2つを理解する必要があります。
それでは、それぞれ紹介していきます。
アクセントの位置
アクセントとは、英文の中でどこの単語を他の単語に比べて強調して発音するのかという事です。
基本的に、「主語」、「動詞」、「場所」の3箇所を強調して会話します。
※赤字の部分が強調して発声する箇所です。
例:He will never play baseball again in the park.
しかし、強調したい事によりアクセントが変わる場合があります。
例:He will never play baseball again in the park.
「never」ではなく「park」を最も強調したい場合は、最後の発音をさらに強くします。
区切りのタイミング
英会話をする際に、区切るタイミングは非常に大切です。
基本とされる区切るタイミングのポイントをご紹介します。
- 文法的な要素のひとかたまり
- 前置詞や接続詞の前
- カンマの後
- 文頭の副詞句と主語の間
- 後置修飾の前後
上記の5つのポイントを意識しながら、英文を区切って会話してみてください。
ただし、日本語とは違い、英語の場合は必ず上記のポイント通りに区切らなければならいなどは決まっていません。
区切ることにより、自分は話しやすくなり、相手は聞き取りやすくなる程度のものだと理解しておいてください。
「2〜5単語ごとに区切る」程度の認識でも大丈夫です。
英語圏では当たり前のルール「フォニックス」
フォニックスは英語取得のための、発音ルールのことです。
日本ではあまり馴染み深くないですが、英語圏で育つ子供達は、まずこのフォニックスを徹底的に学びます。
日本の英語の授業では、Aは「エー(文字の名前)」Bは「ビー(文字の名前)」と習いますが、英語圏では、Aは「エイ(文字の名前)、ア(発音)」と文字の名前だけでなく、発音も同時に習います。
フォニックスがどの様なものなのかわかる動画を以下に紹介しておきます。
是非参考にしてみてください。
フォニックスの発音一覧
ここではフォニックスの発音一覧を紹介しています。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M |
ア | ブ | ク | ドゥ | エ | フッ | グ | ハ | イ | ジュ | ク | ル | ム |
N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z |
ン | オ | プ | ク | ゥル | ス | トゥ | ア | ヴ | ゥワ | クス | ィヤ | ズ |
フォニックスの特殊な発音ルール
フォニックスには二文字で組み合わせると読み方が変わるルールがいくつも存在します。
例えば「SH = シュッ、CH = チュッ」などです、この様な特殊な発音ルールは、たくさんあるので、慣れてくるまで時間がかかりますが覚えていきましょう。
英語の発音ルールを定着させよう
さて、ここまでのトピックで英語の発音ルール(英語の発音記号・リエゾン、リダクション、アクセント、フォニックス)を理解して頂けたと思います。
このトピックでは、理解して頂いた英語の発音ルールを実際に定着させるための方法を紹介します。
英語の発音ルール定着法1:映画やドラマでリスニング&シャドーイング
英語の発音ルールを定着させるための方法として、「リスニング&シャドーイング」が非常に重要です。
この記事を読んでいる方の中には、リスニング&シャドーイングという言葉を聞き慣れない人もいるでしょう。
要するに、「ネイティブの英語を聞いて、聞いた通りに話す(つぶやく)」という行為がリスニング&シャドーイングなんですね。
教材としては、海外映画やドラマなどを英語字幕で見るのが良いでしょう。
題材としてはなんでも大丈夫ですが、アクションが多めだったり、ブリティッシュ英語のようなものだと不向きかもしれません。
個人的には、ウォーキングデットがよかったですね。内容も楽しいので、オススメです。
また、名作映画のシナリオブックのような本などもあるので、そういった本で勉強するという手もあります。
恋愛もののような会話が多い作品を選ぶのがおすすめです。
英語の発音ルール定着法2:スタディサプリENGLISHの利用
スタディサプリENGLISHは英語の発音を上達させる上で筆者檄押しのかなり良いアプリです。
英語の発音を確認できるのはもちろん、アプリ内で自分の声を録音し発音をチェックすることもできます。
さらに、あなた発音を改善するためのサポートをアプリ内でしてくれる機能も搭載されています。
こんなに便利なアプリは他にありません。スタディサプリENGLISHはかなりオススメですね。
▼参考動画
口コミ
CMの"神授業"という言葉が??という感じで敬遠してたんですが…もっと早く始めれば良かった、と。笑(今更)
コスパの良さ。授業の質の高さ。どの先生も丁寧で分かりやすく、日々の学習にとても役立っています。…もっと早く始めれば良かった…
英語の発音ルール定着法3:英会話教室の利用
英語の発音ルールを定着させるための方法として英会話教室の利用もオススメですね。
生の講師から英語の発音レッスンを受けることができるのはもちろんですが、モチベーターとしての役割も担ってくれます。
当然人間なので、学習のやる気が起こらないこともありますよね。
そんな時に「頑張ろう」と声をかけてくれて、モチベーションを維持させてくれる役割を英会話教室は担ってくれるんですね。
もしあなたがとても忙しい人であるのなら、オンライン英会話でも良いかもしれません。
英語の発音が良くなる3つのメリット
英語の発音のルールなどをご紹介してきました。
ここでは、英語の発音が良くなる3つのメリットをご紹介します。
- 会話中に聞き返される事がほとんどなくなる
- リスニング力がつく
- 周囲の視線が変わる
会話中に聞き返される事がほとんどなくなる
一番実感し易いメリットとしては、自分が話す英語が通じないという事が無くなります。
聞き返される事がほとんどなくなり、「自分の発音はいいんだ」という自信になります。
海外に旅行に行っても、発音が綺麗であれば、コミュニケーションも問題ありません。
英会話をストレスなく出来るのは、とても気分がいい事です。
リスニング力がつく
英語の発音が完璧になれば、英語に対しての理解が深まるため、これまで聞き取れなかった英文も聞き取れるようになってきます。
発声の練習をしていたはずが、聴きとる練習にもなっているというわけです。
周囲の視線が変わる
プレゼンや会議などでよく見かけるのですが、発表者や発言者、質問者などが完璧な発音で話すと、他の人の視線がその人に集中します。
発音がいいだけでも、すごい人が登場したという空気になります。
また、海外旅行に行く際もとても重宝される事まちがいないです。
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英語の発音ルールのまとめ
あなたは「日本人が話す英語の発音は下手だ」という言葉を聞いたことがありませんか?
それもそのはず、日本人の英語の発音は「カタカナ英語の発音」なんですね。
本来英語の発音において、日本語のカタカナと同じような音になることは稀なんです。
にも関わらず、日本人は英語の発音記号を無視して、カタカナを元に英語を発音してしまいます。
元々全然違う音を基準としているので、それはまぁ...。伝わりませんよね。笑
日本人の英語発音をネイティブに伝えるためには、意識的に発音のルールを覚え、矯正する必要があるんです。