益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
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洋楽でリスニングをトレーニングする方法
好きな曲を何度も聴いているとフレーズが耳に残りますよね?
繰り返していく事で、1曲まるまる英語のフレーズと意味を暗記する事ができます。
気づかないうちにとてつもなく英語のリスニング力が上がってるんですね。上達のポイントは3つあります。
- シャドーイングを取り入れる
- 初心者はシャドーイングではなく「オーバーラッピング」で歌う
- 他の教材も併用する
シャドーイングを取り入れる
洋楽をただ聞くのではなく、必ず声に出していくことが大切なので、シャドーイングを取り入れましょう。
シャドーイングとは英語の音声を聞き、同じ音をすぐに発音するとレーニング。
リスニングをする際には「音声知覚」と「意味理解」と言う処理が脳の中で行われます。
シャドーイングを繰り返すことにより音声知覚が反射的に行われるようになり、意味理解に使える時間が増えるため、結果的にリスニング力全体が上昇するのです。
オーバーラッピング
一般的に、英語の発音・リスニング力アップにはシャドーイングが有名ですが、実は初心者はシャドーイングではなく、「オーバーラッピング」がおすすめ。
オーバーラッピングとはスクリプトを見ながらするシャドーイングのことで、洋楽でトレーニングする際には歌詞を読みながら発音するのがいいでしょう。
慣れてきたら歌詞カード無しでシャドーイングでついていけると言う楽曲を増やしていくことがリスニング力アップの近道です。
他の教材も併用する
洋楽の歌詞では英語の耳のトレーニングになるかもしれませんが、単語や文系を体系的に鍛えることはできません。
したがって、体系的に勉強できる参考書も並行して取り入れると相乗効果でより学習が効率的にできるでしょう。
【オーディブル】キクタン
キクタンはいち早く音とセットの単語学習を取り入れたベストセラー単語帳。
従来、リーディングは比較的得意とされながら、発音・リスニングが苦手な日本人。実は、原因の一つは単語を覚える際に発音とセットで記憶しないことだと言われています。
キクタンシリーズはフレーズ・例文とセットで音声を中心に学習していくことで、音と単語の意味をセットで記憶。
しかもレベル別に多くの単語帳が刊行されているので、自分のレベルが上がるごとに本を変えていくことでわかりやすく成長を実感できるのも魅力です。
オーディブルとはAmazonのオーディオブックサービス。
プロのナレーターが書籍を音読して、耳で本を楽しむことができる次世代のメディアです。
- スマホに音源を入れて持ち運べるので本いらず
- 通勤中に音で学習できる
- リスニング対策と単語学習を同時に行える
【ディズニー】子供や初心者におすすめの洋楽
初級者向けの英語ソングといえばディズニー。
曲として素晴らしいものが多いだけではなく、非常に簡単でわかりやすい歌詞で構成されているので、初心者におすすめです。
A whole new world
アラジンで劇中歌として使われたこの曲はディズニー洋楽の定番ソングとして知られています。
わかりやすい名曲で、30年以上経つ今でも色褪せない名曲です。
映画を見てからだとより記憶に残りやすいのでおすすめ。映画ごと字幕なしで見られると英語力もつきますね。
Let it go(アナと雪の女王)
一斉を風靡した『アナ雪』の劇中歌。
ありのままで、という意味の曲は多くの人に愛されました。
ディズニーの曲の良いところはストーリーと密接に関わっている点ですよね。ぜひ映画を見ながらアナ雪にはまってみてはいかがでしょうか。
That's How You Know(魔法にかけられて)
「魔法にかけられて」はディズニーの実写映画。実写映画ですが、ファンタジー世界からお姫様がやってくる、というディズニーらしい内容となっております。
ことあるごとに劇中歌が用意されており、どれも印象深く楽しい楽曲となっているので映画を見ることをおすすめします。
【ポップス】リスニング初心者におすすめな洋楽
世界的に有名なポップスはわかりやすい英語がよく使われていることが多いです。
以下では、学校の教材として使われることも多い定番ソングを集めました。
We Are the World(U.S.A. For Africa)
次にWe are the Worldを紹介させてください。
こちらの曲は僕が説明するまでもないほどに有名ですね。
マイケルジャクソンやライオネルリッチー、スティービーワンダーのようなビッグスターが夢の共演を果たしたWe are the Worldです。
もちろん全世界、全世代に向けた歌なので歌詞の単語もすごくわかりやすい英語を使っています。
ぜひwe are the Worldでリスニング力を鍛えてください。
Honesty(Billy Joel)
「オネスティ」(Honesty)は、ビリー・ジョエルが1978年のアルバム『ニューヨーク52番街』で発表した楽曲。1979年、同アルバムからの第3弾シングルとしてリリースされた。オネスティは「誠実」という意味である。—Wikipedia
言わずと知れたビリー・ジョエルの名曲。実はアメリカ本国ではベスト版に収録されず、日本で特別大ヒットした曲というのをご存知でしたでしょうか?
哀愁漂う曲調ながら、使われている英語はかなりわかりやすいので練習に最適な一曲。
I Want It That Way(バックストリート・ボーイズ)
ビルボードのコンテンポラリーチャートで14週連続1位を獲得したことをはじめ、世界的に大ヒットした曲。
こちらも歌詞が非常に明快で、教材として使用されることもしばしば。失恋ソングっぽいんですけどね。
Poker Face(Lady Gaga )
歌の主要なテーマはバイセクシャルであるガガの考えとロックンロール・ボーイフレンドに対する賛辞である。歌詞はセックスとギャンブルについて述べている。—Wikipedia
世界中で大ヒットしたレディー・ガガの名曲。パワフルな曲調から発せられるメッセージ性の高い歌詞が非常に印象的。
この曲をはじめガガの曲は歌うのも内容も難しいので、上級者向きと言えるでしょう。ただ、ガガの曲を歌いこなし、内容を理解したときあなたは一歩ネイティブに近いているのかもしれません。
【クリスマスソング】リスニング初心者におすすめの洋楽
All I Want for Christmas Is You マライア・キャリー
曲はクリスマスの定番曲と考えられており[8]、毎年のクリスマス毎に人気が再燃する。商業的にも成功し、チェコ、ハンガリー、オランダ、ノルウェー、スロヴェニア、スペインでチャート1位、オーストラリア、日本、イギリスでチャート2位に入ったほか、多くの国でトップ10入りを果たした[9]。—Wikipedia
クリスマスソングの定番中の定番。
クリスマスソング=ラブソングみたいなお決まりを作った一曲なのではないでしょうか。
歌詞がわかりやすい上に、クリスマスシーズンにはいたるところで流れるので歌う機会が多いのもいいですよね。歌いまくって英語耳を作っちゃってください。
Last Christmas
人気絶頂だった1984年のクリスマスに合わせて発売されたクリスマスソング。タイトルは「去年のクリスマス」と言う意味で、クリスマスの失恋をテーマとしている。—Wikipedia
クリスマスの定番ソングですが、実は失恋を歌ったもの。意味を知らないまま恋人とカラオケで歌わないように(笑)
とはいえ名曲で定番ソングなのでクリスマスシーズンにはかならずといっていいほど耳にするのではないでしょうか。
日本では織田裕二主演の同名ドラマで一躍人気になりました。
We Wish You A Merry Christmas
16世紀のイングランド西部地方(英語版)を起源とする英語のキャロル[1]。クリスマス・キャロルの起源はイングランドの伝統的な富裕層にあり、現代のクリスマスプディングに似るイチジク入りプディング(英語版)などを用意し、クリスマス・イヴの日にはキャロルを歌うなどしてクリスマスを迎えていたことに端を発する[2][3]。—Wikipedia
クリスマスソングの定番中の定番。でも実はどんな歌詞だか知っている人ってあまりいないんじゃないでしょうか?
歌詞はシンプルにクリスマスをお祝いするもの。意味合いとしては「新年おめでとう」くらいの感じではないでしょうか。
ゆく年くる年を噛み締めながら聖夜に歌いたい一曲です。
【ビートルズ】リスニング初心者におすすめの洋楽
ビートルズの曲は聞き取りやすく、意味もわかりやすい単語で作られているので英語のリスニング練習としておすすめです。
有名な曲が多いので耳に馴染み深いのも良いポイントですよね。
以下では、ビートルズのおすすめ曲をまとめました。
Let It Be
「レット・イット・ビー」(Let It Be)とはビートルズが1970年3月に発売した22枚目のオリジナル・シングル曲かつビートルズ活動中の最後のシングル盤。また映画『レット・イット・ビー』のテーマ曲かつイギリス盤公式オリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』のタイトル曲。—Wikipedia
ちょっと信心深さのある明快で優しい歌詞なので、すぐに歌えるようになるでしょう。初心者にもおすすめです。
散歩しながらウォークマンで聞くというのもおつなもの。
Imagine(ジョン・レノン)
The Beatles、彼らの曲は音色が軽やかで聴きやすいのもさる事ながら、歌詞もすごくわかりやすく作られています。
日常会話で使えるフレーズも沢山出てくるので、スピーキングを鍛える意味でも非常に役に立ちます。
Imagineはわかりやすい英語を使いつつも哲学的でさえあるメッセージ性の高い曲。
まずはこの一曲から初めてみませんか。
Octopus Garden
Octopus GardenはThe Beatlesの隠れた名曲の1つ。ゆったりほのぼのとした曲調で、初心者にも歌いやすい曲です。
作曲したジョージ・ハリスンはこの曲を含めて2曲程度しか作曲していないので、The Beatlesの中でもある意味でレアな曲と言えます。
ほのぼのとした曲調とは裏腹に、実はその当時のギスギスしたThe Beatlesに耐えられないジョージハリスンの「逃げ出したい気持ち」が反映された味わい深い曲でもあります。
【UKロック】リスニング中級者におすすめの洋楽
Beatlesをはじめとした伝説的なロックバンドを多数排出してきたイギリス。
20世紀後半は彼らのステージだったといっても過言ではありません。
たくさん紹介したいグループはありますが、リスニング用におすすめの曲をまとめさせていただきます。
Don`t look back in anger(OASIS)
「Don`t look back in anger」は言わずと知れたOASISの名曲。
作詞を手がけたノエル・ギャラガーは歌詞について特別な意味はないと話しているものの、寓意的な歌詞は聴くひとの想像力を掻き立てます。
やや象徴的な歌詞ですが力強いメロディーラインに支えられ、歌詞を覚えれば非常に覚えやすいのが魅力です。
有名曲なのでカラオケで歌うのにもオススメ!
Where The Streets Have No Name (U2)
一人の夜のドライブで流したい曲ナンバーワンと名高いU2の名曲「Where The Streets Have No Name」。
曲名に関係代名詞が使われている時点で英語IQの高さが伺えます。
内容も深く、環境活動家のU2らしいこの世の悲しみをまっすぐに捉えた歌詞は心に確かに訴えかけてきます。
I Was Born To Love You (Queen)
映画『ボヘミアン・ラプソディ』で近年、人気が再燃した伝説のバンドQueen。
実は最初の方は本国で売れず、日本でヒットしたのが彼らの大ヒットのきっかけとなったのをご存知でしょうか。
フレディマーキュリーの素晴らしいボーカルとQueenが作り出す世界観を歌詞を通じてぜひ味わってみてください。
【米ロック】リスニング中級者におすすめの洋楽
ロックといえばもちろんアメリカ。ロックンロールはアメリカ発祥です。
アメリカロックはUKロックと比べて聞き取り難いものが多いので、まずはじっくり歌詞カードを読んで行きましょう。
「あれ? こんな発音する?」と思ったらネイティブ発音の可能性があります。1つずつ調べていきましょう。
The Weight(The Band)
The WeightはThe Bandの中でも最も有名な楽曲の1つ。
有名な曲ですが、抽象度の高い歌詞は難解で、曲を手がけたロビーロバートソン自身はこの曲のことを「北アメリカの神話を作り出すための実験」と称しているとか。
ただ、歌詞の内容は抽象的であっても確かに広く雄大な北アメリカの情景を人に思い起こさせ、「歌詞はわからないが風景が浮かんでくる」とよく言われている曲でもあります。
この曲が教えてくれるのは、我々にとって言語というのが実は意思伝達手段の1つにすぎず、伝え方で言葉以上のことを伝えられるということ。
英語の勉強の合間にぜひ聞いていただきたい1曲です。
Burning Love
「Burning Love」はエルヴィス・プレスリーの名曲の1つ。
早いテンポの疾走感のある曲調に、力強い歌詞とそれを歌うエルヴィスの歌声が一体となって、パワーを与えてくれる曲となっています。
この曲は映画「リロアンドスティッチ」でも使用されており、そちらの映画を含めて英語で見るのもおすすめ。
Take It Easy(Eagles)
「気軽にいこうぜ」という意味の歌詞を軽快なメロディーに乗せて歌う楽曲。
日本テレビの人気番組「田舎に泊まろう」で使われていたので馴染み深い人も多いのではないでしょうか。
Numb
「Numb」はリンキンパークの名曲。原曲も素晴らしいですが、Jay Zとフューチャーしたバージョンも良いです。
曲の内容は「自分を思い通りにしようとする誰か(母親とされている)に対して無感情(numb)になっていく」というやや難解な歌詞。
誰もが体験する苛立ち、そして虚無感に共感しつつ英語耳を培ってみてください。
【EDM】中級者におすすめの洋楽
EDMというジャンルをご存知でしょうか。クラブカルチャーから生まれた比較的新しいジャンルの音楽なのですが、近年は耳にしない日がないくらいよく聞きます。
ポップスと同じくらい聞きやすいジャンルの音楽なので、ぜひ聞いてみてください。
Wake Me Up(Avicii )
EDMの天才的なミュージシャン・アヴィーチーが手がける有名曲。10億回以上youtubeで再生されているすごい曲です。
PVに込められたドラマ性が強く、共感して何回も再生してしまう、そんな楽曲。
歌詞は意外とわかりやすいので、ぜひ歌えるようになってみてはいかがでしょうか。
Waiting For Love
Waiting for loveは難解でストレートに解釈できない不思議な楽曲。
少し宗教的なイメージの内容ですが、楽曲のおしゃれさとあいまって独特の世界観を作り上げています。
英語が好きで、隠されたメッセージなどを探すのが好きというひとはぜひ聞いてみてください。
Stay(Zedd)
ZeddはAviciiと並ぶ有名なミュージシャン。聞いたことある、という人も結構多いのではないでしょうか。
Zeddは音楽家の家系に育ち、幼い頃からピアノなどに親しんできたというミュージシャン。
音楽性が強い楽曲が多く、BGMとしても素晴らしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、英語のリスニング力が鍛えられるとっておきの洋楽について執筆させて頂きました。