イギリスのビザ取得しにくい
成功のためにビザについて解説していくよ!
短期留学でもビザは必要?
ビザとは渡航先の国が入国を許可するために発行する「入国許可証」のようなものです。
多くの国では観光や短期滞在(留学も含む)の場合、入国時に監査官がその場で発行してくれる簡易ビザ(パスポートに押されるスタンプのこと)で入国することができるようになっています。
イギリスも法律上では日本人がイギリスで6ヵ月以内で滞在する場合、事前ビザ申請が免除されています。
しかし、留学や就業目的で滞在する場合は短期間でも事前ビザ申請した方が良い場合があります。
トラブルを避けるためや延長する可能性がある場合はビザは必ず申請しましょう!
イギリスのビザの申請する場所とは?
イギリスでビザを申請する場所とはどちらになるのでしょうか。
- ホームオフィスというイギリスの機関で日本の提携しているビザ申請センター
- VFS Global(ビザ申請センター)東京もしくは大阪
- 直接ビザ申請センターへ申請が必要
イギリスはビザに関してはホームオフィスというイギリスの機関が管理しています。
大使館は関与してこないのが特徴です。
Home Office – UK Visas and Immigration
VFS Global(ビザ申請センターホームページ)
参考にまで各ホームページを参照しましょう!
日本でイギリスのビザ申請を行う場合は、この申請機関とパートナーシップを結ぶ民間機関ビザ申請センターにて直接申請を行う必要があります。
ビザ申請センターは日本に2ヵ所東京と大阪にそれぞれ1つずつあります。
ビザに関しての条件や必要書類などに関しては申請機関のホームページにて申請内容を確認しましょう。
ビザ申請自体は東京か大阪支店に直接出向く必要があります。
勉強をしに行くことを窓口で伝えることが鍵!
- イギリスは入国・ビザ申請は厳しい
- 観光目的で入国ができないことも多い
- ビザ管轄のホームオフィスは対応が遅いので有名
移民問題を抱えるためイギリスは入国審査が厳しく、観光目的でも入国できないこともあります。
イギリス留学の最初の難関はビザ申請と言われるほどです。
また、イギリスのビザを管轄しているホームオフィスは対応がとても遅いので余裕をもって申請することが大切です。
ビザを申請できる期間は留学の3ヶ月前から申請できます。
問い合わせや電話連絡にかなり時間が掛かったり、ビザ申請が遅れたりすることもあるため早めに準備しましょう。
漏れなく書類をそろえ、要求された追加書類などもしっかり提出しましょう。
そうすれば問題なくビザ発行は行われますので根気よく準備をしましょう。
また、しっかりと書類審査で留学することへのアピールをすることで審査を問題なく通すことができます。
ただ滞在なのではなく留学することを真摯に伝えることが大切です。
IELTSって必要なの?
イギリスの留学でよく話題にされるのがIELTSですよね。
英語試験を受けなくてはいけないのか留学前にしっかり準備段階として考えるべき重要なステップです。
Tier4student visaという1年以上滞在される場合のビザの申請で必要になります。
英語能力の書類として日本で受けられるのはIELTSだけです。
IELTSは大学、学校により必要レベルが異なるため、留学先で必要となる学校のスコアを調べてから受験・勉強に取り組みましょう。
IELTS for UKVIが東京と大阪でのみ受けることができます。
英語力証明書類の注意点として、日本でメジャーな、英検、TOIEC、TOEFLの成績表は証明書として認められていませんのでしっかり試験を受ける必要があります。
ビザの種類
ところでビザの種類っていくつあるの?
留学期間によって異なるので紹介していくよ!
【Tier4studentvisa】普通学生ビザOK
このビザは主にカレッジへ進学予定の学生や12ヵ月以上の滞在を予定している学生向けの一般的な学生ビザです。
- 長期滞在が可能
- 現地のイギリスにてビザの延長が可能
- 条件付きではあるものの就業(アルバイトやインターン)も可能
- 申請時に英語力の証明(IELTS for UKVI)が必要
- 配偶者や子供の為の同伴者ビザも発行可能
このビザは更に細かく、4~17歳が対象の“Child”と18歳以上が対象の“General”という種類に分かれています。
英語力の証明が必須のため他のビザに比べ少しハードルが高くなっています。
また規約も多いため十分に目を通して置くことでトラブルを避けましょう!
規約については次の章でご説明します。
【Short-term study visa (Up to 11 months)】学生ビザ(滞在7ヵ月以上~11ヵ月以内)
7ヵ月以上~11ヵ月以内の滞在予定で語学学校等へ通う予定の学生向けのビザです。
Short-term study visaの
特徴
- 語学学校の留学する方向け
- Tier4よりも申請費が安い
- 英語力の証明が不要 ※IELTS受験しなくても良い
- 18歳以上が対象
- 延長できない
このビザはTier 4よりもルールも少なく比較的発行しやすくなっています。
申請費も抑えられるので1年未満の期間で語学学校へ通う予定の方はこのビザを申請することがおすすめです。
しかしながらビザの延長や就業は不可で配偶者等向けの同伴者ビザも基本的に発行できないようになっています。
延長を検討するかもしれない場合はTier4を取得しておくと安心ですね。
また年齢も18歳以上が対象となっていることに注意しましょう。
18歳未満の方はTier4を申請する必要があります。
【Short-term study visa (Up to 6 months)】学生ビザ(滞在6ヵ月以内)
イギリスへの滞在が6か月以内の場合は基本的に事前のビザ申請は必要ありません。
しかし、6か月以内の滞在の場合でも就学の為に入国する際は、入国時に入学許可書や資金証明などの書類を提出して入国の許可を得なければなりません。
入国監査官との会話はすべて英語で行われます。
イギリスの場合は入国審査も厳しい為、書類がすべてそろった状態でも入国許可が下りないということもあります。
以前、入国審査ちしたことがある方は必ず申請した方が良いでしょう。
入国時にこういったトラブルにならないようにするための6ヵ月以内の滞在でも事前に申請できるのがShort-term study visa (Up to 6 months)というタイプのビザです。
このビザさえ持っておけば、基本的にはイギリスへ問題なく入国することができます。
Short-term study visaの
特徴
- 英語力の証明が不要
- 入国時のトラブルを避けられる
- 18歳以上が対象
留学しにきたのに、日本にそのまま帰国なんてことがないようにするための事前準備は大切です。
短期間でもビザの申請はしっかりしましょう。
ビザの必要書類
必要書類はどうなんだろう?
それぞれ紹介していくよ!
Tier 4 student visa | Short-term study visa (Up to 11 months) | Short-term study visa (Up to 6 months) |
普通学生ビザ | 学生ビザ(滞在7ヵ月以上~11ヵ月以内 | 学生ビザ(滞在6ヵ月以内) |
●パスポート | ●パスポート | ●パスポート |
●パスポート学校からのCAS番号 | ●入学許可証 | ●入学許可証 |
●英語力証明書類 | ●往復航空券(控えでもOK) | ●往復航空券(控えでもOK) |
●資金証明書類 | ●滞在費用証明書類 | ●滞在費用証明書類 |
〇サポートレター | 〇サポートレター | 〇サポートレター |
〇戸籍謄本 | 〇戸籍謄本 | 〇戸籍謄本 |
〇保護者同意書 | ●滞在先証明書 | ●滞在先証明書 |
●滞在先証明書 | ●留学計画書 | ●既定の申請書 |
●既定の申請書 | ●既定の申請書 | ●ビザ申請予約確認表 |
●ビザ申請予約確認表 | ●ビザ申請予約確認表 | ●証明写真 |
●証明写真 | ●証明写真 |
●・・・必須事項
〇・・・場合により必要となる
※これ以外にも学校によって必要となる書類があるので必ず自分で調べることが大切
学校から発行されたCAS番号
Tier 4普通学生ビザにて必須です。
イギリスでは学校への入学許可が下りると、入学許可番号(CAS番号)というのが留学生に配布されるシステムになっています。
CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)Statementは教育機関から発行されます。
合格の審査結果を受領したら、許可受諾の意思を教育機関に連絡して発行手続きを進めて下さい。
ビザ申請では入学許可証原本より、このCAS番号の提示を求められますので必ず確認しましょう。
Tier 4普通学生ビザにて必須です。
イギリスで生活するための十分な資金を準備できているかという証明の為に提出が必要になります。
基本的には申請者名義の口座に入っている資金を証明書として提出します。
未成年の方が留学する場合は保護者の口座でも可能です。
ロンドン(London)に留学する場合 | 9ヶ月以下 学校の授業料+滞在費用(月£1,265以上として数える) 学校の授業料+滞在費用(月£1,015以上として数える) |
ロンドン(London)以外の地域に留学する場合 | 9ヶ月以上 初年度の授業料+£11,385※1 (9ヶ月分の滞在費用)以上 初年度の授業料+£9,135※2 (9ヶ月分の滞在費用)以上 |
※1:すでに初めの1か月分£1,265が滞在費として支払われている場合は£10,120とする。
※2:すでに初めの1か月分£1,015が滞在費として支払われている場合は£8,120とする。
ビザ申請日から30日以内の最終取引日から遡って、最低28日間継続して本人また留学者を扶養する者の口座に資金が入っていることを証明させる必要があります。提出書類としては通帳のページ、または取引明細書とその英翻訳されたものが必要になります。※複数口座がある場合はそれぞれで必要です。また、残高証明書は書類として認められませんので注意が必要です。※スポンサー、奨学金等を受ける場合何らかの団体から学費の援助を受けて就学する場合は、金額の書かれた契約書類等も提示が必要になります。その場合も必要金額は上記ルールと同じです。
Short-term study visa学生ビザにて必須です。
こちらはShort-term study visa学生ビザの為の資金証明書として、基本的にはTier4普通学生ビザと同じルールとなります。
滞在費用証明書類は資金証明書類とは異なり滞在期間全てをカバーできる金額を証明しなければなりません。
こちらも資金証明書類と同様、通帳のページ、または取引明細書とその英翻訳されたものを書類として提出します。
Short-term study visa学生ビザにて必須です。
Short-term study visa学生ビザでは入学予定の学校が発行した入学許可証原本またはメールで送られてくる入学許可証です。
ビザの必要書類はそれぞれことビザの種類によって変わるのでしっかりビザの種類に必要な書類を揃えましょう!
また、留学に応じて必要な書類が変わってくるためしっかり調べてから書類を用意する必要があります。
ビザのルール
ビザにはルールはあるの?
留学前に確認しておくべき事項がたくさんあるよ!
【Tier 4 student visa】普通学生ビザ
1.就労時間
学位習得レベルは週10時間〜20時間まで就労できます。
※就労の許可は移民局の判断に委ねられているため、就労許可が下りない可能性もあるので注意が必要です。
2.扶養家族の就労
Tier4 ビザを所持している留学生の配偶者は、就労が可能となります。
この場合、主たる申請者のCAS(Confirmation of Acceptance of Studies)がPost Graduateレベル(NQF level 7)以上で12ヶ月以上のコースの場合に限ります。
※Post Graduateレベルとは修士課程から修士論文のみを省いたポストグラデュエート(Postgraduate Diploma)というディプロマを取得できるコースです。
3.親子留学
6か月以内のコース受講の場合、お子様(扶養家族)を連れての留学はできません。
4.最低英語レベル
CEFR B1(IELTS 4.0相当)以上 *1
CEFR B2以上(IELTS5.5相当)以上 *2
注)CEFR: Common European Framework
2015年4月6日以降、英国政府が認めた英語能力証明テスト(SELT)で、日本で受験可能なのは IELTS のみです。
※IELTSの章を参照
5.学位レベル未満のコースでのインターンシップ
インターンシップが含まれているコースは受講できません。
大学、カレッジ、"highly trusted sponsor"が提供するコースはこの限りではありません。
この資格はイギリスのUKBA(入国管理局)が認めた資格で、出席率をしっかりと取っている学校のこと。
不法滞在者を出さないように努力しているような、質の管理をきちんと行っている学校に与えられます。
現在はこの、Highly Trusted Sponsorの資格を持つ学校以外は、学生ビザ(T4ビザ 11ヶ月を超える留学の場合必要)を取得することができないようになっています。
6.ビザ延長
英国内、海外のいずれでも手続き可能です。
※延長できないケースもあります。
7.コース終了後の英国内滞在
Tier 4ビザパイロットスキーム対象校の13か月以下の修士課程に進学するための学生ビザにおいて、コースの終了日から6か月間、英国内に滞在することが認められます。
【Short-term study visa (Up to 11 months)】学生ビザ(滞在7ヵ月以上~11ヵ月以内)
1.取得
英国内での取得はできません。
留学前に日本で取得する必要があります。
2.就労
Work placement やアルバイトを含む現地での労働は一切できません。
「ワークプレイスメント (Work placement)」 とは学生が、在学中に一定期間、派遣社員として企業で就業体験を行う取り組みのこと。
インターンシップとアルバイトのメリットを融合させた新しい就業体験プログラム。
3.家族同伴
ご家族を連れての留学は不可です。
4.ビザ延長、ビザ切り替え
コース終了後の現地ビザ延長、Tier 4 General Students Visa への切り替えはできません。
※延長する場合がある時は必ずTier 4 General Students Visaを申請しましょう。
5.コースの変更
現地到着後のコース変更は、同じカテゴリ内での変更のみ可能です。
※変更前のコースと変更を希望するコースが同じカテゴリかどうかは確認が必要です。
途中でコース変更の可能性がある場合は必ず事前に確認しましょう。
【Short-term study visa (Up to 6 months)】学生ビザ(滞在6ヵ月以内)
1.取得
日本国籍の方は原則いらないですが、トラブルをなくすためにも発行することをおすすめしています。
入国審査時に発行されます。
2.就労
Work placement やアルバイトを含む現地での労働は一切できません。
3.家族同伴
ご家族を連れての留学はできません。
4.ビザ延長、ビザ切り替え
コース終了後の現地ビザ延長、他の学生ビザへの切り替えはできません。
※延長する場合がある時は必ずTier 4 General Students Visaを申請しましょう。
ビザの申請手順
上記の手順で審査まで進んでいきます。
必ず直接ビザ申請支店までいきましょう。
ビザ申請は3ヶ月前からできるのであとあと書類がないと焦る前に前もって用意が必要です。
また、場合によっては申請が通らない場合があるので専門機関に見てもらうのも添削してもらうのもおすすめです。
https://www.ukeducation.jp/services/visa/
【覚えておこう】ビザ申請時の注意点!!
特にこれは気をつけたほうがいいよというPOINTを教えて欲しいな
- 申請書類がすべて揃えられない場合は、申請時理由を伝えることが重要です。
間違っても虚偽の書類は提出しない。 - 日本語書類についてはすべて英翻訳した書類を原本と一緒に提出する必要がある。
- 申請者の状況による追加書類を求められることがある。
- ビザ申請時は必ずUK Visas and Immigration
UK Visas and Immigration - GOV.UKのページで最新情報を確認が大切
- 学校は英国国境局の認定校かどうかチェックしよう。
- ホームオフィスのビザ申請センターの対応は遅くて有名なので早めに出しましょう!書類審査を落とされる場合もある
- 申請書類は全部コピーをとって保管しましょう。