益岡 想
慶應義塾大学経済学部卒のアメリカ在住12年間の帰国子女。
英語検定一級、TOEIC990点、TOEFLiBT 110点超え。TOEICは990点を一度だけでなく、3回連続で出している。数々の日本の英語検定系の試験を受けてきて、高得点を叩きだしてきた。
問題の内容と使い方を把握しておきましょう。
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TOEIC公式問題集とは?
まずはTOEIC公式問題集について、ざっくりと紹介します。
TOEIC公式問題集は、本試験と同じプロセスで問題が構成されており、本番に最も近い形で学習することができる問題集です。
しかし、公式問題集には過去2回分の問題だけが収録されているため、使い方に悩む人が多いのです。
そこで、どのように使えば効果的にスコアを上げることができるのかを解説したいと思います。
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TOEIC公式問題集の効果的な使い方
【画像出典:https://toeic8.com/official6/】
TOEIC公式問題集はオールインワン的な性格を持っているわけではなく、あくまでも「本番前の追い込み」として使いたい過去問題集といった位置付けです。
したがって、TOEICの基礎を理解した上で使うのが望ましい参考書だと言えます。
「本番力を鍛えるTOEIC公式問題集」という性格を、まずは理解しておきましょう。
TOEIC公式問題集を使うタイミング
既に述べた通り、TOEIC公式問題集は過去問を本番に最も近い形で解く「TOEICの予行練習」的な性格を持っています。
したがって、土台をしっかりと固めた上で、本番に向けた予行練習として使うに適した問題集だと言えます。
基礎学習を他の問題集で行った上で取り組むのがベストなタイミングです。
TOEIC本番の制限時間内で解く
先にも述べた通り、TOEIC公式問題集は本番に最も近い形で問題が構成されているため、実際に本番と同じ制限時間内で解いてみることも、効果的に使う上では重要になってきます。
「本番と同じ構成の問題を、本番と同じ制限時間内で解く」ことによって、現段階での自分の実力を正確に知ることができます。
「制限時間内でなければ解ける」という方がたまにいますが、それは当たり前のことです。
なぜなら、TOEICの問題は標準レベルの問題が大量に出題され、それを「いかに素早く・正確に処理できるか」ということが問われるテストだからです。
TOEIC公式問題集は制限時間を設けて解くことで初めて意味がある問題集なのです。
TOEIC公式問題集の同じ設問を復習する
TOEIC公式問題集に収録されている1つ目の過去問を解き終えたら、まず間違えた問題を必ず確認し、復習しましょう。
いくら基礎を固めて制限時間内で解いたとしても、答え合わせをして「ある程度の点数は取れそうだな」と満足して終わってしまっては、効果的に公式問題集を使えたとは言えません。
間違えた問題を徹底的に確認することで、自分の弱点をあぶりだすことができるからです。
一つ一つは小さなミスに思えても、それらを無視せず徹底的につぶすことで、効率的&効果的にスコアアップをめざせるのです。
間違えた問題を一通り確認し終えたら、同じ過去問をもう一度制限時間を設けて解いてみてください。
ここで大切なことは、「解ける感覚」を得ることです。
一度解いた問題なので、制限時間や時間配分は問題なくスムーズに解けるはずです。
この工程が本番のイメージトレーニングになります。
ここでも間違えた問題は必ず確認するようにしてください。
TOEIC公式問題集の新しい設問を制限時間内で解く
TOEIC公式問題集には過去問が2つ収録されていますので、2つ目の新しい過去問も以上で述べたプロセスを参考に解いてみてください。
初見の問題は集中力と時間配分が思うようにいかないはずですが、落ち込む必要はなく、あまり気にしないことが大切です。
なぜなら、ここで重要なのは「時間配分を意識しても、実際に解いてみると熱くなってしまい、失敗する」という経験を積むことだからです。
事前にミスも練習することで、このような本番によくあるミスを防ぐ対策になります。
ここまで問題を解けば、手当たり次第に参考書を購入して解いていくより、はるかに高い能力の修得が見込めるでしょう。
重複する問題も含めれば、600問ほどの問題を目的意識を持って解いたことになるのです。
TOEIC公式問題集の選び方
【画像出典:https://englishleaf.jp/toeic-books/4108/】
時代に合わせてアップデートを重ねているTOEICに合わせて、当然ながら公式問題集もその都度新しいものが出版されています。
効果的に公式問題集を使う上でまず大切なことは、購入する際に最新版のものを選ぶようにすることです。
現在出版されている最も新しい問題集は、2020年2月21日に発売された「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6」ですので、購入の際には間違えないよう注意してください。
とはいえ、過去の問題集が使えないわけではありません。
内容の一部に若干の変更はあるものの、出題傾向は変わらないため、より多くの問題をこなす上では過去の問題集を解くことも効果的だと言えるでしょう。
TOEIC公式問題集だけでOKな人とNGな人
よく「TOEIC公式問題集だけやっていれば高いスコアなんて簡単に出せる」と言う人がいますが、それは間違っています。
度々述べましたが、あくまでもTOEIC公式問題集は「本番前の予行練習」的な位置づけであり、学習の総仕上げとして試験の1ヶ月〜2ヶ月前に使用することが望ましいとされている問題集です。
したがって、TOEIC公式問題集一冊で十分な対策が可能な人は、相当TOEICの知識や英語の基礎がしっかりしている人です。
「あまり英語が得意ではない・TOEICについてよく知らない」状態の人が、初めてのTOEIC対策として手を出すにはレベルが高すぎます。
当然ながら高いスコアは望めないため、TOEIC公式問題集を解いたために自信を無くし、挫折するといったことになりかねません。
意味のある効果的な使い方をするためにも、まずは他の参考書で英語の基礎を固め、TOEICの問題形式や傾向を理解したあとで、購入するのがベストでしょう。
本番に近い問題形式の問題集が毎月200問追加され、TOEICスコアアップの有名講師による解説動画が140本以上も収録されているなど、コンテンツの豊富さは他の追随を許しません。 これだけのコンテンツ量を参考書で買うと非常にお金がかかるところですが、スタディサプリENGLISHなら月額2,980円と格安。 パーソナルコーチプランはTOEIC対策のベーシックプランに加えて、オンラインで専属コーチが徹底サポート。 パーソナルコーチがその人に合わせて明確な学習プランを作成し、しかもプランの進捗を日々管理してくれるので、集中して効率よくスコアを伸ばすことができます。 コーチはレベルに合わせた課題やアドバイスをしてくれるので、初心者から上級者までスコアアップを期待できます。 \TOEICコース以外もおすすめ【役立つ英語を楽しく気軽に学ぶなら】/ \TOEICコース以外もおすすめ【ビジネスのために英語を学ぶなら】/【おすすめ】TOEIC対策ならスタディサプリ
まとめ
いかがでしたか?
以上、TOEIC公式問題集の効果的な使い方の紹介でした。
一見使い方が難しそうなTOEIC公式問題集ですが、以下効果的な使い方のまとめメモを基本としていれば問題ないでしょう。
- TOEIC公式問題集は本番前の予行練習である
- 最新版のTOEIC公式問題集を選ぶ
- 収録されている過去問1を制限時間内に解く
- 復習してもう一度過去問1を解いて復習する
- 収録されている過去問2を制限時間内に解く
- 復習してもう一度過去問2を解いて復習する
まずはTOEICがどのような試験なのかを理解し、英語の基礎を他の学習参考書でしっかりと固めることが大切です。
そしてTOEIC公式問題集がどんな問題集なのかをしっかり理解した上で、制限時間を意識し、復習を怠らず、効果的に解きましょう。
この記事がTOEIC公式問題集で勉強される方の一助となれば幸いです。
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